「またか…」宿題を前に、動けない息子と焦る毎日
私の生徒さんのRさんには、小学2年生、7歳の息子さんがいます。
息子さんは宿題を始めるまでに時間がかかり、Rさんが何度も声をかけて、ようやく取り組むことが続いていました。
夏休みのある日、宿題をする息子さんを見て、Rさんは気になることがありました。
宿題はやっている。
けれど、楽しそうではなく、頭も動いていないように見える。
なかなか意欲的に取り組めず、「どうしたら、もっと身につくようにしてあげられるんだろう」 と迷っていました。

そんな息子さんを見ながら、Rさんの心に浮かんでいたのは、「あ、またか……」という思いでした。
以前なら、「座って」 「早くやるよ」と声をかけ、とにかく宿題を終わらせようとしていました。
その背景には、「最後までやり切らないと」「今ここで身につけておかないと、この先もっと困るかもしれない」という未来への心配もありました。
わが子のためを思っているからこそ、ちゃんとできるようにしてあげたい。
けれど、どうしたらいいのか分からない。
Rさんは、宿題をする息子さんを前に悩んでいました。
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「座って最後まで」を手放して見つけた小さな希望
そんなRさんの見方が変わるきっかけになったのが、私のチームで毎週行っているスタディコンサルでした。
スタディコンサルでは、ほかの親子の実践記録を見ながら、「このママは何を変えたから、子どもが動けるようになったんだろう?」 と、うまくいった方法だけを見るのではなく、その変化の本質を私と一緒に紐解いていきます。

そして、 「じゃあ、うちの子だったら?」 と、自分の子どもに置き替えて考えていきます。
Rさんも、ほかの親子の実践をわが子に置き替えて考えていく中で、「宿題は座って最後までやるもの」という正しいやり方に、わが子を合わせなくてもいいのかもしれない。
と気づきました。
一度その正しさを横に置いて、目の前の息子さんを見てみる。
すると、「どう言えば動く?」ではなく、「この子がすっと動けるのは、どんなとき?」 と考えられるようになっていきました。
ここからRさんは、宿題をする時間・方法・見せ方を、息子さんに合わせて一つずつ変えていきました。
「今すぐやらせる」をやめたら、自分から動ける時間が見つかった
Rさんがまず変えたのは、宿題をする時間でした。
親としては、「宿題は早く終わらせてほしい」と思いますよね。
けれど息子さんにとって、ゲームやYouTubeを楽しめる時間に宿題をすることは、「もったいない」と感じる時間でもありました。
その時間に無理に宿題をさせようとすると、なかなか始められず、イライラして、頭にも入っていないように見えました。
そこでRさんは、今すぐ宿題をさせることを一度やめてみました。
ゲームもYouTubeも終わった。
夕食も終わった。
お風呂も終わった。
あとは寝るだけ。
そこまで待ってみたのです。

すると、息子さんはすっと宿題を始めることができました^^
「早くやって」の言い方を工夫したわけではありません。
言わなくても、この子が動きやすい時間を見つけたのです☆
「うちの子だったら?」好きなことを宿題に組み合わせた
もう一つRさんが工夫したのが、計算問題への取り組み方でした。
Rさんは、スタディコンサルで知った、別の親子の「合間に体を動かしたことで、子どもが取り組みやすくなった」という実践からヒントを得ました。
けれど、その方法をそのまま真似したわけではありません。
「じゃあ、うちの子だったら?」 と考えました。
そこで思いついたのが、息子さんの好きなトランポリンと計算問題を組み合わせることでした。
「9+9は?」「18!」「じゃあ、18回トランポリンで跳んでみよう!」すると、息子さんから返ってきたのは、「むっちゃ楽しい!」 という言葉でした。

楽しみながら、最後まで取り組むことができたのです!
Rさんはそこで、「この子には、ずっと座り続けるより、間に体を動かす時間を入れる方が最後までやり切れるんだ」と気づきました。
ここで大切なのは、「宿題にはトランポリンを使えばいい」ということではありません。
子どもが違えば、動きやすい条件も違います。
ほかの子に合った方法をそのまま当てはめるのではなく、「何を変えたから、その子は動けたの?」 という本質をつかみ、 「うちの子だったら?」 と置き替えて考える。
だからこそRさんは、息子さんに合う方法を自分で見つけることができたのです。
「あ、これだけなんや」見えるようにしたら取り組みやすくなった
Rさんが変えたのは、時間と方法だけではありません。
もう一つ変えたのが、宿題の見せ方でした。
「今日はこれと、これと、それからこれもやってね」 と口で説明するのではなく、その日にやる宿題をあらかじめ机に並べ、目で見て分かるようにしました。
すると息子さんは、「あ、これだけなんや」 と気持ちが楽になり、宿題に取り組みやすくなりました。
Rさんが変えたのは、
・宿題をする時間。
・宿題の方法。
・宿題の見せ方。
息子さんを「正しい宿題のやり方」に合わせるのではなく、宿題の方を、息子さんが動きやすい形に変えていったのです。
息子さんは、宿題をやる気がない子だったわけではありません。
この子が力を発揮できる条件が、これまで「正しい」と思っていたやり方とは違っていたのです。
「正しくやらせる」から「この子が動ける環境を見る」ママへ
以前のRさんは、「最後まで座ってできないと、この先困る」「今のうちに身につけておかないと」 と、困る未来を見ていました。
だからこそ、「今のうちに正しいやり方ができるようにしてあげなきゃ」と一生懸命になっていたのです。
けれど、スタディコンサルでほかの親子の変化の本質を紐解き、それをわが子に置き替えて試していく中で、Rさん自身の見る場所が変わりました。
「正しいやり方ができるか?」ではなく、「今、この子が力を発揮できる条件は何だろう?」 そう考えられるようになったことで、時間・方法・見せ方を息子さんに合わせられるようになりました。
そしてRさん自身にも、「わが子に合う方法を自分で見つける力」 が育っていったのです。

まとめ
小学生の子どもが宿題になかなか取りかからないと、「早くやらせなきゃ」「座って最後までやらせなきゃ」と焦ってしまいますよね。
けれど、そんなときこそ、「どう言えば、この子は動く?」の前に、一つだけ問いを変えてみてください。
「この子がすっと動けるのは、どんなとき?」 そこに、わが子が動ける条件を見つけるヒントが見えてきます。
もし今、「うちの子には何が合うんだろう?」 と迷っているなら、わが子に合う方法は、まだ見つかっていないだけかもしれません。
「うちの子だったら、どうしたらできる?」 その答えを、桜井ともこと一緒に見つけてみませんか。
明日も素敵な「小さなできた✨」に出会えますように🚀💞
執筆者:桜井 ともこ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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