口を開けば、怒ってばかりのガミガミママ
今日は発達科学コミュニケーションを受講中のAさんの話をさせていただきます。
Aさんは、子どもに対していつもイライラ怒ってばかりいるガミガミママでした。
私のところに個別相談に来られたときは、思春期の子どものこんな困りごとで悩んでいらっしゃいました。
すぐ忘れ物をしてしまう。
じっと座っていられない。
好きなことしかやらない。
そんな子どもの困りごとを何とかしようと、しつこく言ったり怒ったりすることで、困りごとがさらに悪化して状況が悪くなっている。
褒めて伸ばすことが大事なことも知っている。
だけど、どうすればしつこく言ったり怒ったりせずに、困りごとを解決できるのかがわからない。
そう話しながら、Aさんは涙をこぼしていました。
本当はこんなに怒りたくない。
だけど、言わないと子どもは全く動かない。
好きでガミガミママになんてなりたくないのに…。
思い悩む姿は以前の私そのものでした。
皆さんの中にも同じように感じている方がきっと多いのではないでしょうか。
ガミガミママの過干渉が引き起こすこと
ママが先回りして子どもにガミガミ言いすぎると、どんなことが起きるのでしょうか?
干渉しすぎるママは、子どもの困りごとを今すぐにでも何とかしたいという思いが強いのです。
それは子どものことがただ心配なだけなのですが、ガミガミママは子どもの困りごとをさらに悪化させてしまいます。
怒ってばかりいると、脳内でネガティブな体験が積み重なり、子どもはママの言うことをシャットアウトするようになるからです。
どんなにいいこと、大事なことを言っていても、子どもの脳にまったく届かない声かけになってしまうのです。
そしてガミガミママの先回りの声かけは、次のような困りごとも新たに引き起こします。
・子ども自身が自分で考える力が育たない
・ママ自身も、困りごとに振り回されすぎて、解決策を考える力が育たない
子どもとママの考える力を奪ってしまうガミガミママの呪縛からは、一刻も早く抜け出さなくてはなりません。
以前とは別人になったAさんからの報告メール
最近、とても驚くと同時に感動した出来事がありました。
先ほどお話したガミガミママのAさんから私に届いた報告のメールが、受講を始めた数カ月前とはまったく違うものになっていたのです。
なぜなら、発コミュを学んで実践するうち、子どもの脳に届けるには、どうしようか?が考えられるようになっていたからです。
困りごとに対して「じゃあどうする?」が考えられるようになり、次はこうしてみようかな?ああしてみようかな?と考え、実践する。
どうすればいいのかわからずに途方に暮れていた以前のAさんの姿は、もうどこにもありませんでした。
ガミガミママがイライラを手放し、子どもを伸ばす賢いママに
ガミガミママを卒業し、子どもを戦略的に伸ばすことのできる賢いママに変身したAさん。
具体的にどんなことをしたのでしょう?
子どもを観察し、作戦を立てる
まず子どもをよく観察して、困りごとの背景や理由について、仮説や予測を立てて動くことです。
最近宿題に取り組みにくくなっているけど、原因はあれかな?これかな?と考えるように行動を変えたのです。
困りごとにばかり注目するのではなく、それが起きたのはなぜだろう?と視点を変えて見ることができるようになったのがわかりますね。
最適な対処法を考えだせる人とは?
次に、仮説や予測を立てて決めた作戦をもとに、対処法をママ自身が考えだすことです。
それを実践してみて、うまくいかなかったり、子どもに合っていなかったりすれば、作戦を変更していきます。
以前のAさんであれば、正解探しにこだわって、メールで私に答えを求めていたでしょう。
子育てにはこれが絶対正解!という方法は存在しませんし、多くの子どもに合う方法がわが子に合うとは限りません。
だからこそ、わが子のことを誰よりもわかっているママが、最適な対処法を考えだせる存在なのです。
わが子に最適な対処法を考えて動けるママは、Aさんのように子どもにも自分で考えて動く力を授けられるのです。
ずっと何年もガミガミママを卒業できないでいる私が、そんなふうに戦略的に動けるママに本当になれるの…?
大丈夫!熱心に勉強してくださっているあなたなら、必ずなれます。
もし1人では難しい、そう思われる方は、ぜひ個別相談にお越しくださいね。
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーション マスタートレーナー)
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