とにかく勉強しないADHD中学生に悩んでいませんか?
小学生のころまではどうにかなっていた勉強も、中学生になってから急に難しくなりますよね。
進度もはやく、テストの範囲も広くなるので、もうお手上げ!という状態になっていませんか?
注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのお子さんは勉強嫌いになってしまうお子さんが多いです。
わが家のADHDタイプの中1の息子も、大の勉強嫌い。
自分の好きなゲームの話はとても饒舌に話しますし、YouTubeから得た情報はしっかり記憶することができるのですが、勉強のこととなると底のないバケツかのように、すっかり抜け落ちていっているようなのです。
テスト前になってもさっぱり取り組まず、成績はどんどん下がる一方。
勉強に対するやる気も、やらなくちゃという気持ちも見えず、このままで大丈夫なのだろうか?と心配になっていきました。
「勉強しなさい」の声かけは効くはずもなく、「10分くらいやらない?」「教科書見せて~」など、ハードルを下げてもなかなか取り組むことができませんでした。
なぜADHD中学生は勉強を嫌がるのか?
中学生になると、小学生のころと比べて、授業の進度がとにかくはやく、1回の授業の中で取り扱う情報量も格段に多くなります。
そこでワーキングメモリの低さが影響してきます。
ワーキングメモリとは、見たり聞いたりした情報を一時的に記憶し、得た情報を取り出して使用する能力のことです。
ワーキングメモリが低いことで、授業の中で内容を理解しきれずに授業が終わってしまいます。
また、教科担任制になり、学習のフォローが手薄になるため、わからないことがわからないままになってしまいます。
ADHDの集中力のなさも影響してきます。
教科担任制になることで、毎時間、先生が変われば、それだけで集中しにくくなります。
興味のないことには意識が向かなくなるので、授業中、ほとんど聞いてないということもあるでしょう。
ゲームの記憶は残るのに勉強のことだけ記憶が抜け落ちる理由
どうやったら学習内容を記憶していけるようになるのか、ただただ教科書やワークを開いても、勉強ははかどるわけがないので考えました。
そもそも私たちは、どうやって記憶していくか、に注目しました。
たとえば、人の顔と名前を認識するとき。ただただ覚えるのが得意な人もいますが、私は苦手です。
ですから、何か別の情報と結び付けて記憶します。
「どこで会った人か」「どんなことを話していた人か」そこに強烈なインパクトがあったら、絶対に忘れないのです。
すごい色と柄の服を着ていたとか、ものすごく面白くて大笑いしたとか、そういう記憶が合わされば忘れません。
学習も同じように、ただ学習内容を記憶させるのではなく、面白い情報も一緒に入れてあげれば学習内容がしっかり記憶されていくのではないか?と考えました。
勉強嫌いなADHD中学生が食いつく勉強法
ADHDの中学生がどうやったら勉強に取り組むことができるか?
子どもの興味、関心があることと勉強を絡めていきます。
方言を使った勉強法
英語の学習で英語から日本語へ訳すとき、普段使わないような言い回しをします。
「あなたはなぜ公園へ行くのですか?」なんて言わないですよね?
ADHDの「今」を生きている子にとっては、実生活に直結しないような言い回しは自分事として捉えられません。
そこで、わが家では最近ハマってる方言に訳すことにしました。
「おめ、なんで公園行くん?」となると、途端にリアルな会話に感じられます。
英語→日本語(標準語)→方言という、余計な段階を踏んでいるようにも感じますが、面白くてあっという間にワークをやり終えていました。
モノマネ勉強法
面白い先生の真似もオススメです。
息子が先生のモノマネしていたので、「その先生が数学の授業やったらどうなる!?」と言ってみたところ、「ん~~~、ここのぉ…ん~~~、エックスに、ぃぃぃ~~」などと言いながら、自分で問題を解いていました。
自分で自分に教えていくので、わかっているところと、わからないところがはっきりします。
他にも、アニメのキャラクターだったり、好きなYouTuberの真似をしながらもいいですね!
勉強が嫌いなのも、記憶ができないのも、そこに面白みがないからです。
お子さんが興味を示しそうなことってなんですか?
苦手な勉強と組み合わせてみると、楽しく勉強に取り組むきっかけになりますし、ゲームのようにしっかり記憶できるようになります!
執筆者:津森あかね
(New Mammyアンバサダー★★★)
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