我が子の学習障害を長年疑いながら、学習支援を受けるまでに至らなかった年月
私には注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の発達障害グレーゾーン子中学1年生になる息子がいます。
幼児のころから字や絵を書くのが苦手だった息子、その頃はまだ未就学児だから仕方がないと思っていました。
小学校に入学してから、漢字を含め字は徐々に書けるようになりました。
先生からは板書が苦手な息子に対して、板書なしでも授業にはついていけているようなので様子を見ましょうと言われていました。
学年が変わり宿題をしない、など勉強面で不安があったため担任の先生へ相談をしましたが、授業の内容を説明するとちゃんとわかっているし、授業態度も意欲的ですし大丈夫だと思いますと言われていました。
親として我が子の学習障害を疑いながら、担任の先生やカウンセラーの方の「大丈夫、高学年まで様子を見ましょう」という言葉に、授業中の学習支援をお願いすることはなく不安ながらも担任の先生にお任せをしていました。
そして小学5年生になり初めて学習支援の先生を付けることを担任の先生に勧められたのです。
しかし、もう色々なことがわかってくる年齢に入っていた息子本人が、授業中に自分だけ今から学習支援の先生を付けることに断固拒否、「恥ずかしいから」というのが理由でした。
(同時期、私はこの発達科学コミュニケーションに出会い学びをスタートしていました)
結局小学生の6年間一度も授業で学習支援を受けずに中学生になり、現在勉強面ではかなり苦戦をしています。
発達障害グレーゾーン子を含め、学習面において何らかのサポートが必要と判断される子に対して、学習支援の先生が付き授業中にサポートを6年間受けた子どもと、そうではない子の差はとても大きく、中学校に入ってかなり左右されると言われています。
発達障害グレーゾーンの子は困っていることに気づかれにくい?!
発達障害グレーゾーン子が抱える問題をお伝えします。
発達障害グレーゾーン子は「得意なこと」と「苦手なこと」の差が〇〇?!
発達障害グレーゾーン子は脳エリアの発達に凸凹があり、その差がとても大きいのです。
そのため得意なこととそうではない部分の差が大きいという特徴があります。
「わかりません!」と言える子は先生に解っていないことを知ってもらえて良いでのすが、そうではない子は、できないことを得意な方法でなんとかカバーをして上手にその場をすり抜け、本当に困っていることに気が付いてもらえていない可能性があります。
例えば、我が子の場合、言語面では簡潔に物事を示すことが得意だったり、作業など処理をする速度は早いのですが、本人にとって意味を持たない事柄への記憶力や物事を熟考する力がとても未熟、という特性があります。
なので先生が傍で息子のペースで教えてくれた時は理解を示したり、学校の授業で単発では答えることができても、意味づけされていない物事を記憶する力が弱いため、次に同じ問題が出ても完全に忘れている、応用がきかないということが起きます。
そして、処理速度は早いためわからないなりにその場をやりこなして、困った部分を隠してしまっている可能性があります。
学習障害と他障害は高い確率で合併をする?!
発達障害グレーゾーン子は、学習障害との合併も高い確率でありえます。(学習障害と知的障害の合併はありません)
現に、ADHD傾向の我が子の場合も学習環境や本人の意欲には問題がないにもかかわらず、読み書き描写などの習得が苦手で勉強面全般において大変苦戦をしています。
学習障害に親が気づいた時がスタートのとき!迷っている時間はないのです!
先生やカウンセラーなど周囲の方にどのように判断をされても、親が我が子の学習障害に気がついたのなら、もうそれがスタートのときです。
迷っている時間はありません。迷っている間に子どもはあっという間に学年を重ね、時が経って行きます。
少しでも早く親が行動を起こし可能なら学校の授業でしっかり学習支援をしてもらえるようにすることをおすすめします。
一方、息子のように学習支援を嫌がる発達障害グレーゾーン子の場合は、学校と家庭とで本人のやる気脳と心を育てるスタートができると良いですね。
息子の場合、決して早い段階でのスタートが切れたとは言えないのですが、学校と家庭とで本人のやる気アップへのサポートがスタートしてからは、息子が前を向いて進んでいってくれているという確信があります。
もちろん成績アップにはかなりの時間がかかるでしょう。
ですが息子は点数が悪くても着実に一歩一歩できることを増やし、学校生活を充実させています。
学習支援はこっそりと決行!学校と家庭とでタッグを組み本人のやる気アップへのサポートを!
小学生で一度も学習支援を受けずにきた現状を好転させるために今、できることをお伝えします。
学校ではこっそり、しっかり学習支援をしてもらおう!
地域によって授業での学習支援のやり方は様々ですが、息子の学校では科目によっては授業中に先生が2人体制になります。
そのため、先生が2人のときは息子に勘づかれないように、1人のときでも息子は特に注意をして学習支援していただけるよう担任の先生へお願いをしました。
家庭では、頑張っている息子へ〇〇の声掛けでやる気アップへのサポートを!
家庭では学校などで頑張っている子どもへ肯定の声掛けかけでしっかりサポートをしましょう。
肯定の声掛けとは、褒める、感謝する、励ます、共感する、など沢山あります。
思春期の子には、親が直接的に褒めるよりも先生、近所の方、祖父母など第三者の方が言っていたことを間接的に伝えることで、素直に受け止める傾向があります。
例えば、
「担任の先生から連絡があって〇〇を頑張ってたって褒めてたよ~」
「先生が〇〇を率先してくれるって感謝してたよ~」
「疲れたね~今日もお疲れ様。今日の晩御飯は大好きな〇〇だよ~」
頑張っている発達障害グレーゾーン子にはいたわりの言葉、褒めや感謝の言葉で肯定する声掛けを続けます。
子どもは自分の行動を肯定されると自分の行動に自信が持てるようになり自分をもっと高めたくなります。
家庭で肯定の声掛けを続けていくことで心も潤い、脳にも良い刺激が増えてやる気がアップするという好循環がやってきます。
好循環がうまれることで、今までできなかったことや困りごとも減っていきますよ。
成績を上げるには、本人のやる気アップが一番の近道だと思いませんか?!
発達障害グレーゾーン子へは、学校と家庭とでタッグを組みしっかり環境を整えてあげたいですね。
執筆者:桃井ひかり
(New Mammyアンバサダー★)
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