繊細で不安が強い子どもの不安を放っておいてはいけない理由とは

 
このところの寒波でしたが
昨日は夫と娘と水族館に行ってきました!
 
 
先週から娘も不安が高まっており
行動しながら
気持ちを癒す時間を作りました。
 
 
ところで、
「不安」「恐怖」の違いを
ご存知ですか?
 
 
医学的には、
「不安症」もあれば
「恐怖症」もあります。
 
 
似ているようで、
ちょっと違うものなのです。
 
 
恐怖とは、
対象が明確なものに対する
恐れの感情です。
 
 
狭いところが嫌いな閉所恐怖症とか、
高いところが嫌いな高所恐怖症とか。
 
 
一方、医学的には
不安とは、
ばく然とした対象に対する
怖さや不快感を指します。
 
 
「なんか分からないけど怖い」
「なんか分からないけど嫌だ」
 
 
こんな風に、
理由をはっきりと言えない恐怖心は、
「不安」のあらわれです。
 
 
 
自閉症スペクトラム傾向があるお子さんは
不安が合併しやすいことが多く

不登校などの原因の1つになっている

ように思います。
 
 
今、3学期になり
次年度への動きがあるなか
不安が高まりやすい時期なのですが
 
「不安」の特性は
後々、メンタル症状へ
進みやすい傾向がありますので
 
 
不安は放置しない方がいい!
早めの対応が鉄則!なんです。
 
 
なぜ不安を放っておいては
いけないのか?
というと、
 
 
それは
不安と恐怖の違いに
関係しています。
 
 
恐怖は、
動物として
危険なものから遠ざかるための
防衛システムの一種です。
 
 
つまり、恐怖というのは
私たちに必要なメカニズムです。
 
 
ところが、不安は
簡単にいうと
間違って誇張されてしまった恐怖感
と言い換えることができます。
 
 
つまり、不安を感じることは
悪いことではないのですが、
 
 
不安は
誇張されてしまう性質があるので、
 
 
現実には恐怖はないのに、
大きな不安感に襲われてしまう
ことがあるのです。
 
 
例えば、
広いところに出るのが不安だから
外出ができないとか、
パニックが起きるなど、
実際の行動が制限されてしまうことが
あります。
 
 
このとき、
広いところが本当に危険か?
というと、
実際は大丈夫なこともありますよね。
 
 
つまり、事実とは関係なく
不安がどんどん膨らんでしまう
可能性があるので、
 
 
パニックや外出不安に
つながりやすくなってしまうのです。
 
 
しかし、
不安がどのくらい大きいのか?は、
他の人には伝わりにくい!
 
 
ここが難しいのです。
 
 
全然こわくなんてないよ!
何がそんなに不安なの?
ママがそんな風に感じても
不思議ではありません。
 
 
ですから、
つい荒療治をして
「慣れれば大丈夫」
と思ってしまうことがよくあります。
 
 
しかし、
こういったお子さんに
 
 
外出するように言えば言うほど
不安が高まってしまうかもしれません。
 
 
「そんなんじゃ、
 社会ではやっていけないよ!」
 
 
と、言えば言うほど
社会に対する不安がさらに高まってしまう
かもしれません。
 
 
つまり、
不安が高いお子さんは
孤立したり、
引きこもったり、
不登校になるリスクが高いのです。
 
 
だからこそ、
自閉傾向があるお子さんに対して、
不安が膨らまない
お子さんへの話し方は
とっても大切です!
 
  
不登校になってから、ではなく
予防するために
親子のコミュニケーションを
見直すことがポイントです。

 

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