発達障害で知的支援級に在籍しながら、交流級の授業を受けている娘が「授業参観に来ないで!」と言ってきましたが、思春期の子どもの話を素直に聞いて授業参観に行かない選択をしたら、娘に思わぬ成功体験ができたのです。今日はお仕事の都合などで授業参観に行けないママも少し気持ちが楽になる我が家の成功体験をお伝えしますね!
授業参観に来ないで!といわれたらどうしていますか?
皆さんのおうちでは「授業参観にぜひ来て!」ってお子さんがいいますか?それとも「来ないで!」って言うでしょうか?
我が家には小学5年生になる軽度知的障害で支援級在籍の娘がいます。
娘は低学年の時には授業参観があると「お母さん来て!」と言っていましたが、今5年生で思春期にも入り授業参観には来てほしくない気持ちになっているようです。
娘は低学年の時には授業参観があると「お母さん来て!」と言っていましたが、今5年生で思春期にも入り授業参観には来てほしくない気持ちになっているようです。
今日は娘の学校は授業参観があります。
私は今回の授業参観は、娘が「来ないで!」っていうので行きません。
なぜなら、前回、授業参観で私が行かなかったおかげで娘の成功体験ができたからなんです。
今日は授業参観に行かない選択をしたからこそ、娘に成功体験ができた私の経験をお伝えしますね!
授業参観に行かない選択をした理由とは
前回の授業参観は
交流級での英語の授業でした。
交流級での英語の授業でした。
その時期、娘は交流級の勉強がわからないと自信をなくしていて学校へも行きしぶりをしたり、学校へ気が向かないし、まさに自信がないから行動できない状態だったのです。
これまで、「お母さん来ないで!」と言われることはちょくちょくありました。
ところが、後から「来て欲しかった」と言うこともあり、来てほしくないって本心じゃないでしょう?とか、子どもの成長を見るためにも授業参観は行かなきゃ!行くべき!と考えていたんですね。
娘に「なんで来てほしくないの?」と理由を聞いたら「私もそんな年頃になったんだよ!」という答えでした。
高校生のお兄ちゃんが「学校に来るなよ!」といつも言っていたのを聞いていたのかもしれません。
そのため、前回から娘の言葉を素直に受け取って、思春期に入ったと理解して、娘本人の気持ちを尊重して授業参観には行かないことにしました。
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母が行かない授業参観で自信をつけた娘
授業参観があったその日、学校から帰ってきた娘が玄関に入ってきたと同時に、「私、英語の発表、一番に手を挙げてできた!」とドヤ顔で言ってきたのです。
私はびっくりして褒めながら、なんでできたかを聞いた理由はこうです。
みんなはお母さんが来ていて、モジモジしてなかなか手を挙げられなかった。
その様子を見て、自分はお母さんが来ていないから緊張しないからできる!って思ったんだよ!
と、伝えてくれました。
なるほど!と驚いたと同時に、他の子達の様子を聞いて、それほどお母さんにいいとこを見せたい、褒めてもらいたい、喜んでもらいたい、子どもの気もちを感じました。
お母さんに褒められたい子どもの気持ち
娘は以前、「私がみんなの前で間違えたら、お母さんが恥ずかしいんじゃないかと思う」と、話していたんです。
そんなことない!あなたが間違ったとしても、そのやろうとした気持ちが素敵なんだし、嬉しいんだよ!と伝えていたんです。
そう伝えていたとしても、お母さんが見ているというのは、子ども本人に十分な自信がないと、とてもプレッシャーになることだろうなと気が付きました!
それだけ、お母さんには褒めてもらいたいし、みんなの前でいいところを見せたいんです。
だから、失敗したらどうしよう、お母さんが恥ずかしいかもしれない、なんて思って手が挙げられないんです。
学校って本来、社会に出る前に失敗を重ねて練習する場だと思うんです。子どもは一生懸命全力で学校で頑張っているけれども、苦手なことや失敗してしまうこともあります。
集団から外れた行動をしてしまうと、どうしても怒られてしまうことが多いし、みんなから失敗をからかわれるなんてこともあります。
怒られないように、失敗しないように、恥ずかしくないように
そんなことばかり考えていたら、なるべく後ろに隠れて目立たないようにして萎縮して、行動できません。
発達凸凹の子どもの中には、大人しくて人前が苦手な子も多いですね!
集団や人前が苦手なら特に、おうちでは失敗があっても自信をつけられるような関わりをしていきたいものです。
できなかったことではなく、できていることを認め褒めて肯定する関わりをして、おうちを安心安全の場にすることが何より重要です。
特に娘のように発達凸凹があると、失敗することやできないことが多くあります。
皆と比べできないと感じて自信をなくしてしまうことも多いです。
交流級と支援級どちらでも授業を受けるのは、交流級で自信を持って学べるように、支援級ではサポートしていただく場なんだ、という認識でいます。
そのことを娘にも伝えていて、
「交流級でわからなかったら支援級で練習できるよ」
と伝え、実際娘の気持ちを先生に伝える橋渡しをして、先生にもご理解いただいてきました。
「交流級でわからなかったら支援級で練習できるよ」
と伝え、実際娘の気持ちを先生に伝える橋渡しをして、先生にもご理解いただいてきました。
娘がそのことをいずれ自分の口で先生に言えるように、まずは、お母さんである私に自分の気持ちや苦手なことを伝える練習している段階だなと理解しています。
今やることは、おうちでコミュニケーションの脳を上手に伸ばしていくことと考えサポートをしています。
苦手なことも人に伝えて環境を整えることでできるようなることを、娘が体験して、一つ一つできた成功体験を増やしていくことを一番に考えています。
スモールステップでコミュニケーションが上手になれば、将来お母さんのサポートが届かないところに行っても自分で伝えられるようになるのです。
次項では、私が授業参観に行かなかったとはいえ、どうして、知的支援級在籍の娘が、交流級のお友達のお母さんたちがみている前で一番に手を挙げて発表ができたのか、その理由をお伝えしますね!
授業参観で手を挙げられたポイントとは
授業参観の場面で、自ら挙手して発表を成功した秘密は2つあります。
1つ目は
練習をして自信をつけて挑んだと言うこと。
娘が発表に自信が持てたのは、しっかり予習して自分でスラスラ話せるようになるまで支援級で練習を積み重ねていたからです。
そもそも、人前で話すことは得意な方です。
だけども自信がない状態がつづいて、そのころはわかっていても挙手できなかったのです。
練習したからできた!と自信が得意の発表をやってみよう、と挑戦する気持ちに繋がったのでしょう。
2つ目は「ハードルがさがったこと」
勇気の背中を押したのは自分がみんなより手をあげる条件がいい、と感じたことです。
いつもは手を挙げられるみんなもお母さんがいる緊張で手を上げられない。
自分はお母さんがいないから行ける!と周りの様子を見て気持ちに余裕ができ、アドバンテージができたということ。
結果、授業参観という発達凸凹の子どもが苦手な、いつもと違う場面にも関わらず、一番に挙手して発表できた!という成功体験ができたんです。
娘の成長に気がついたと同時に、子どもの気持ちを尊重してみるとこんなこともあるんだ、と新しい発見をして私にとっても成功体験になりました。
その日、支援級の担任の先生からお電話があり、
・すごく立派に発表していたこと
・一番に手を挙げてみんなもびっくりしていたこと、
・娘が口火を切ってくれたおかげでクラスの友達も次々挙手して発表できたことをお聞きしました。
支援級に在籍している娘が、自分でできたことはもちろんですが、それだけでなく周りの友達にも勇気を与えられる存在になっていることが私はとてもうれしかったです!
もちろん、私は全力で発表の練習を頑張ったこと、勇気を出して真っ先に手を挙げられたこと、発表できたことを褒めました!
今日の授業参観は何を得てくるか、報告を楽しみに家で待つことにします。
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