発達支援はなぜ早くから始めたほうがいいのか

おはようございます!

 
昨日は発達支援は

早く始めるのがいい
と話をしました。

今日はその理由をお話しします。

 
大きな理由は3つあります。
 

1.脳が変わりやすい
  若いうちがいいから

 

2.子どもに傷つき体験
  させたくないから

 

3.年齢を重ねると
  公的支援がなくなっていくから
 

では解説していきますね!

 

1つ目、
脳が変わりやすい若いうちがいい
というのはイメージ湧きやすいですね。
 
 
発達支援とは何のために
しているかと考えると

子どもの脳を変えたいからです。

 
脳には外からの刺激によって
構造に変化を起こす性質があるんです。
これを可塑性と言います。
 
 

脳の細胞は
一度死んだら再生しないけれど

 

脳の細胞をつなぐ
神経のネットワーク回路
新しく繋いだり
強くすることができます
 
神経ネットワークが
新しくできたり強くなった状態が
脳が発達する
、という状態です。
 
で、脳を発達させたいのですが
脳が変化しやすいのが
やはり若い脳です。
 
もちろん何歳でも

可塑性があるので、
私たち大人の脳でも

 

これから新しいことを始めて
新しい神経細胞の
ネットワークを作って
色々と技術を習得できるんです。
 
 
今が一番若い脳だから
変えやすいのに
先延ばしすればするほど
子どもの脳は成長してしまいます。
 
 

若い脳のうちなら
学習が進み
適切な学びを得ることができて

 

もっと経験を積んで
脳を発達させられたのに
その時期を逃すのがもったいないんです。
 
2つ目の
「傷つき体験をさせたくないから」
 
発達凸凹の子どもは脳の特性
苦手があるので
周りの子と比べて
うまくできないことも多いですよね
 
忘れ物が多かったり

イライラしたり

気が散って
授業に集中できなかったり

すぐカッとなってトラブル起こすし

勉強が苦手

運動も苦手

 
 
いつでもどこでも

注意されたり、怒られたり

 

そんなこともできないの?と
バカにされてばかり。
 
本人だって、頑張っているのに

脳の特性でうまく行かないことが
あるんです。

 
そして、合わない環境で無理させて

「自分なんて
 何やってもうまく行かない」

「いつもできない」

「失敗ばかり」

 

というネガティブな経験を積むと
傷ついて自信がなくなる
行動できなくなります
 
発達支援とは

子どもの脳を変える、と話しましたが

 

外からの刺激によって

悪く変えることにもなります。

 
例えば、合わない環境にいて

いつも怒られてばかりいたら

 

うつうつしてきて

外に出られなくなり引きこもり
なったりします。

 

お子さんのタイプによっては
挑戦性反抗障害となり

 

暴力や暴言反社会的行動に出て
度を越した反抗で
手がつけられなくなる
なんてこともあります。
 

これらは二次障害といいます。

 

二次障害にまでなってしまうと、
脳を悪い発達から

元の状態に戻すのに時間がかかり

 

良い発達にするまで

時間がかかってしまいますし
復活が大変です。

 
だから、できるだけ
本人の居場所を
特性にあった適切な環境にして
二次障害にさせないことが大事です。
 
 
3つ目の
「年齢を重ねると
 公的支援が少なくなるから」
 
公的な発達支援が一番手厚いのは

乳幼児期です。

 
やはり効果が高いところに

公的資金を投入しています。

だんだん年齢が上がっていくと
支援は少なくなります。

 

さらに、
思春期になってからだと
支援を受けづらくなることも多いです。
 
本当は支援を受けた方が
過ごし易くもなるし

脳の発達が伸びるのですが、

 
そこまでネガティブな経験を積んで
行動できなくなっていることも
ありますし、
お子さんにも偏見が出てくることが
あります。
 
親や周りの人が思っている
支援を受けることに対する
ネガティブな思い込み

子どもが敏感に感じて

困っていることがあって
支援を受けた方がいいのに
「俺は障害者じゃない!」なんて
頑なになってしまうことがあるんです。

支援級転籍に

不安を感じる多くの方は
将来、っていうことを

 

今を変えることよりも重要に
考えてしまうことがあるんですが
実は大事なのは、だと思うのです。
 
 
正直どうなるかわからない
将来のことを
第一に考えたとしても
状況って変わってしまいますよね。
 
 
であれば、そのときそのときで
ベストではなくても
ベターな選択ができていたら
いいんじゃないかと私は思うのです。
 
 
今をより良くしていったら
それがよりよい将来につながる
と信じています。
 
 
 
今、お子さんが

笑顔で楽しく過ごしているなら
OKですが、

 

しんどいならやっぱり
その環境は
あっていないのかもしれません。
 
 
一方で
支援級に行ったからといって

完璧に環境が整うわけでもないのも
事実。

 
正直担任の先生との相性や
技量にもよるし、
 
 
自治体によっても学校によっても
体制は異なります。
 
 
かえってお子さんが
学校に行く気がなくなる、
脳が伸びにくい
環境かもしれません。
 
 
だからこそ、お母さんたちには
知識をつけてほしいんです。
 
 
知識をお守りに
未来につながる選択は何なのか

考えてほしいなって思います。

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