中学生の子どもがママに話したくなる方法とは?安心と自信を育む親子コミュニケーション

中学生になると、子どもは友達と過ごす時間が増え、親に話すことが少なくなります。思春期を迎えた中学生でも困ったことや嬉しいことをママに伝えたいと思えるのは、甘えではなく自立のサインです。この記事では、発達の視点から「話したくなる親子の関わり方」を解説します。
 
 

友達とピンチを乗り越えた!中学生になった発達ゆっくり娘の成長

 
 
小さい頃は休日といえばいつも私と一緒に過ごしていた娘が中学生になると友達と出かけることが増え、少しずつ親の手を離れていくんだな、と感じます。
 
 
この連休も、仲良しの友達と電車で「鬼滅の刃」の映画を見に行きました。
 
 
目的の駅は快速が止まらない駅でしたが、娘は間違えて快速に乗ってしまったようです。
 
 
途中で「電車止まらなかった!」とLINEが届きました。
 
 
私はその時LINEを見ることができませんでしたが、娘は友達と協力して駅員さんに聞き、普通電車に乗り換えて無事に到着したとのこと。
 
 
その後も、「プリクラ撮ったよ!」「映画感動だったー」「今帰るよ」と、ちょこちょこと報告が届きました。
 
 
帰宅後には、「映画めっちゃ泣いた!」「長かったけど集中して見れた」「二人で協力して駅員さんに聞けてピンチを切り抜けた」と、自分の体験を振り返りながら話してくれました。
 
 
 

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中学生でも子どもがママに報告することは自立への一歩

 
 
思春期になると、親に何も話さなくなる子も多いです。
 
 
ですが、困ったことや嬉しいことを「やっぱりママに伝えたい」と思えるのは、甘えではありません。
 
 
これは、子どもが少しずつ自分で考え、行動しながらも、まだ安心できる場所を必要としている証拠です。このような行動をしながら少しづつ自立していくのです。
 
 
親に話すことには、次のような意味があります。
 
 

自分でできたことを確認する

 
 
成功や失敗を話すことで、「自分で問題を解決できた」という気持ちを確かめ、自信につながります。
 
 

安心できる場所を確認する

 
 
困ったときに「ママに話せる」と思えることは、子どもが外の世界で挑戦しながらも心の安全を感じているサインです。
 
 

気持ちを整理する練習になる

 
 
楽しかったことや困ったことを言葉で伝えることで、自分の気持ちを整理する力が育ちます。
 
 
 
 
これらは親子関係が良好な証です。
 
 
お母さんはわかってくれる、何を話しても否定されない、と安心しているんです。
 
子どもは安心安全を感じる場所で、ぐんと成長していきます。
 
 
親子関係が良好なら、何か失敗したとしてもすぐに話してくれるから対応が後手にならずに済みますし、相談してもらえたら一緒に解決策を考えることもできます。
 
自分の行動を「これでいいんだよ」と認めてもらえたら、「自分でできる!」と自信がついて「もっとチャレンジしてみよう!」と自立に向かっていくのです。
 
 
一方、お母さんに話してくれなかったり、隠し事をすると言うのは正直に話した時にひどく叱られたり否定された記憶があるから言い出せないこともあります。
 
 
親子関係は人間関係の基本になります。まずお母さんとの1対1の親子関係を良好に結ぶことができたら、成長過程で他人との人間関係をうまく作れるようになるんです。
 
 
次項では、良好な親子関係にするための会話のコツをお伝えしますね!
 
 

思春期の中学生の子どもと良好な親子関係にする会話のコツ

 
 

親は子どもに対して、指導するべき立場だと感じていることがあります。

 
 
確かに子どもの成長過程で、正しい方向に導く必要がありますが、相手はまだ未熟な子どもです。間違うこともあります。
 
 
一方で中学生ともなると、しっかり自分の考えもあります。
 
 
「そんな考えは間違っている!」と親が思ったとしてもそうとして強く叱ったり、注意することはあまり効果はありません。
 
 
実は、親子関係の土台がしっかり作られていないのにそのような対応だと、子どもは否定されたと感じ、気持ちは離れてしまいます
 
 
私たちも、いつも否定ばかりしてくる上司の言うことを聞こうとは思わないですよね。
 
 
大切なことは、子どもを否定せずに認めながら、問題解決に導くことです。
次項では子どもと良好な関係を作るための会話のコツをお伝えします。
 
 

まずは「そうなんだね」と考えを受け止める

 
 
子どもの話を聞くとき、どんなに未熟な考えだとしても、まずは
 
 
「そうなんだね」
「そう考えるんだね」
「なるほどね」
 
と、受け止めます。
 
 
十分に話を聞いてもらったと子どもが感じたら、子どもにも話を聞ける余裕ができるので「お母さんはこう思うよ」と親の意見を話してもいいです。
 
 

親に話したいと思える「子どもを認める声かけ」

 
 
もし、子どもが話してくれない、という悩みがあるなら、実は気がないうちに、つい否定的な声かけをしてきたのかもしれません。
 
 
お子さんのしてきたことを笑顔で肯定し認める声かけから始めてみてください。
 
 
認める声かけでやりやすいのは、笑顔でみたままを伝えることです。/div>

 
 
「髪切ってきたんだね」とか「ご飯全部食べたね!」でもいいです。
 
 
私たちも髪を切った友達に「髪切ったのね!似合ってる」なんて言うことありますよね。
 
 
相手も気がついてくれて嬉しいと感じる、人間関係を円滑にする肯定的なコミュニケーションです。
 
 
 
我が子だって一緒です。嫌味や皮肉を言ったり、できていないことをいちいち指摘するより、楽しく肯定的な見方をして、いいところやできているところを伝えましょう。
 
 
こんな肯定的なコミュニケーションを楽しんでいけたら思春期だってお母さんに話したいと思える、良好な親子関係になります。ぜひやってみてくださいね!
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