年齢も性格も違い、会話さえ避けていたわが家の兄弟は、関わればケンカになる毎日。変化のカギは「兄弟を仲良くさせようとすること」ではなく「一人ひとりが安心できる関係」を育てること!そこで、兄弟関係のすれ違いに悩んでいたわが家が、心を通わせられる関係に変わっていった過程を実践の工夫とともにお伝えします。 |
兄弟のケンカ・無関心・すれ違いに困っていませんか?
兄弟がすれ違い、ケンカばかり。
あるいはまるで他人のように関わらない…。
こんな兄弟関係に悩んだことはありませんか?
特に歳の差があると
「話が合わない」
「遊び方が違う」
「上の子が下をうとましく感じる」
など、関係づくりはなかなか難しいものです。
「仲良くしてほしいのに…」
「助け合ってほしいのに…」
と願うママの気持ちとは裏腹に、
日々のバトルや無関心に
心が折れそうになることもありますよね。
兄弟トラブルが起こる原因とは?
そもそも兄弟ゲンカや無関心の裏には、
「自己肯定感の低さ」や「関わる理由がない」
という心理的背景があります。
特に発達の凸凹がある場合、
相手の気持ちを読み取るのが苦手だったり、
自分の世界にこもりがちだったりすることも。
そんな時、
無理に「仲良くしなさい!」と言っても、
関係は改善しません。
実は、関係を変えるカギは
「まずは個々の得意を伸ばすこと」
だったのです。
「兄弟は別々がいい」と思っていた頃
以前のわが家は、関わればぶつかる毎日。
感覚が繊細な兄と、エネルギッシュな弟。
会話さえままならず、
「一緒にいるとトラブルになるだけ…」と、
兄弟別々がいいと思うこともありました。
それでも、
いつか兄弟の距離が縮まったら…
という思いはどこかにありました。
ですがこの頃、
兄は不登校気味で引きこもりがち、
弟は登園しぶりという状況でした。
兄弟関係をどうにかする前に、
まずは
ママである私とそれぞれの子との
関係を見直そうと決めました。
そこでやったことは
肯定的な関わりです。
声のトーン、表情、間の取り方
を意識して、
一人ひとりの“安心感”を育てることを、
丁寧に始めていきました。
安心が育つと、関係も自然と変わっていく
具体的にやったことは、
実況中継のようにやっていることを
言語化した声かけです。
例えば、
「起きたんだね」「トイレ行ったんだね」
「顔洗おうとしてるね」「ご飯食べ始めたね」
「もう半分も食べたの!?」
「あと少しだね」など
安心感を育てる声かけを続ける中で、
子どもたちの表情がやわらかくなり、
自分の気持ちを少しずつ
言葉にできるようになってきました。
心がほぐれてくると、相手の存在にも
自然と優しさが向けられるように。
そうして一人ひとりの土台が整った頃、
兄は学校に通えるようになり、
弟も保育園を楽しめるように。
気づけば、
あんなに関わるのが難しかった兄弟が、
以前より穏やかに
関われるようになっていたのです。
▶︎ポイント:
関係を変えようとするより、まずは
「安心できる個人」を育てることが近道!
あなたも今日から、肯定的な声かけで、
子どもたちの心に安心の土台を
作ってみませんか?
兄弟の距離は、ママの関わり方ひとつで、
グッと縮まりますよ。