「もう思春期だから
難しいですよね」
個別セッションで
そんな言葉をいただくことが
あります。
脳は一生涯、
使った分だけ発達する
という性質があります。
これは
脳の可塑性と呼ばれ、
経験によって脳の神経回路が
変化していく仕組みです。
つまり、
安心する経験
人とつながる経験
自分で決めて行動する経験
こうした体験を重ねることで、
思春期の脳も
ちゃんと育っていくんです。
今日は、発コミュ卒業生の
お父さんから届いたご報告を
ご紹介させてください。
Yさんは中学生の時、
不登校を経験し
お父さんが娘さんのために
コミュニケーションを学びたいと
発コミュの講座を
スタートされました。
受講前のYさんは
人の表情を気にしすぎる。
自信がない。
人間関係への不安が強い。
Yさんにとって
学校という場所が、
安心できる場所では
なくなっていました。
ですが今回、
高校入学後の様子として
こんなご報告をいただいたんです。

「〇〇ちゃんと電車で行く!」
「△中出身の□ちゃんとLINE交換した!」
「この授業が面白かった」
「この先生が面白い」
そして
G.W.明けも、
身体症状なく自分で準備をして
登校していったそうです。

ここで大事なのは、
高校に行けたことだけでは
ありません。
自分で人とつながり、
自分で選び、
自分で社会を広げ始めたこと。
実は、不登校の子どもたちは
「学校に行けないこと」が
問題と捉えられがちですが
そうではなく
失敗した記憶
傷ついた記憶
否定された感覚
そうした経験から
「また傷つくかもしれない」
「どうせうまくいかない」
という予期不安が
脳に強く残り
脳は危険を避けようとして
回避行動をとり、
挑戦できなくなってしまう
ことです。
だから、
ただ登校刺激をしても
動き出せないのです。
逆に、
安心できる関わりの中で
・気持ちを受け止めてもらう
・自分で決める経験をする
・小さな成功体験を積む
これを繰り返すことで
「自分でやってみようかな」
という脳の回路が
少しずつ育っていきます。
そして、今回、
Yさんのお父さんが
素晴らしいなと思ったのは、
高校の進路を
親が正解に導こうとせずに
「娘にとって人生初の決断を
応援団長として見守る」
そう決めておられたことです。
見守るって
簡単そうに見えて
実はすごく難しい。
不安が強い子を育てていると、
親はどうしても
先回りしたくなる
アドバイスをしたくなる
からです。
だけど、
思春期の脳に必要なのは
親の指示でもなく
親のアドバイスでもなく
子どもの自己決定なんです。
自分で選んだ。
自分で決めた。
その経験が、
「私はやれるかもしれない」
という脳の土台を育てます。
そして今、
Yさんは
中学校では閉じていた世界を、
自分の足で広げ始めています。
思春期でも
脳は発達します。
むしろ、
安心できる土台ができた時、
子どもは自分の力で
未来を取り戻し始めます。
だから、
思春期だからって
決して諦めないでください。
脳は、
安心の中で
何度でも育ち直せるように
なっていくのです!
今日はここまで!

