発達障害やグレーゾーンの幼児さんには、全力で走り回るような遊びが苦手な子どももいますね。それでも体を動かして遊ぶことには、脳を発達させてくれる効果があるもの。今回は、省スペースで体を存分に使って脳を発達させる伝承遊びをご紹介します。 |
【目次】
1.発達障害やグレーゾーンの幼児さんに伝承遊びをオススメしたいワケ
2.外遊びが、こんなに子ども達の脳を発達させている!
3.外遊びでオススメしたい伝承遊び2つ
1.発達障害やグレーゾーンの幼児さんに伝承遊びをオススメしたいワケ
伝承遊びは、楽しみながら体力とし脳が鍛えられる遊びがたくさんあります。遊びは、単に好きなことをして楽しむという意味だけでなく、成長を考える上では学習やしつけと同等、もしくはそれ以上に重要なのかもしれません。
情緒の面でも「感情をコントロールする力」「集中力」「協調性」「コミュニケーション能力」といった、生きる力、自分で考えて行動する力を身につける場でもあるのです。
「またやりたい」という意欲、「友達を意識する」という集団意識の芽生え、ルールを守って遊ぶ規範意識が、社会性への発展を促していきます。
2.外遊びが、こんなに子ども達の脳を発達させている!
特に外遊びのできる伝承遊びには、遊び方によって気をつけたいことがあります。例えば、走り回るような遊びではケガが心配ですね。
発達凸凹ちゃんの中には、体を動かすことが得意でない子もおられます。初めから上手にできなくても、ルールや動きを簡単にシンプルにしてみるなどの配慮があると、一層楽しめると思います。
また、準備をする段階から一緒に活動へと誘い出してみてください。そうすることで、遊びへの興味や、工夫する力につながります。ぜひお子さんと一緒に、準備〜お片づけまでチャレンジすることがオススメです。
そして、ぜひお父さんお母さんも楽しんでください。時にはルールをアレンジしてもOK!「楽しい」→「またやりたい」→「今度はこうしてみよう」という繰り返しが創意工夫する力や脳の発達を促してくれます。
子ども達はお父さんお母さんとの遊びが大好きです。両親が一緒に楽しんで遊ぶことで、楽しさ、興味が倍増すること間違いありません!
3.外遊びでオススメしたい伝承遊び2つ
◆ケンケンパ
ケンケンパは、体幹トレーニングにもってこい!全身を使って、左右のバランスをとりながらリズムよく進むため、特に下半身(脚)の筋力を強化します。
着地の時に膝に負担がかからないように少し曲げて着地する工夫を体が自然と学習していきます。この膝の使い方が上手になると、バランス感覚が格段にアップします。
体幹も鍛えられ、転びにくくなり、足場の不安定なところでも歩けるようになるなど、行動範囲が広がることも期待できるのです。
また、筋力だけでなく、この着地の際に骨を強くする効果もありますよ。骨は振動によって強化されます、そのため、歩いたり走ったりする以上に、ジャンプして着地した時、かかとや足(脚)の骨に強い振動が伝わり、強化されていくのです。
◆ぽっくり(パカポコ)
ぽっくりは、不安定な足場に乗って歩くためにバランス感覚が養われます。また、猫背ではうまく歩けないことから自然と姿勢が良くなるという嬉しい効果もあります。
また、普段の歩行とは逆に、手と足を左右同じ動きをしなければなりません。普段と違う動作という刺激が脳細胞同士の繋がり(ネットワーク)を強化します。この新しい回路が生まれ、強化されることで記憶力が増進し、言語力も発達して行くのです。
足の裏の神経を使い刺激することで、集中力、運動能力の向上も促してくれるのですよ!
私自身、発達科学コミュニケーションを学ぶまで、外遊びと脳の発達にこんなにも深い関係があることを知りませんでした。
お子さんが成長すると共に、親子で一緒に外遊びをすることも少なくなってい着ますね。幼児期、学童期にたくさん外遊びを経験し、グングン脳を発達させていただきたいと思います。その時のヒントにしていただけたら幸いです。
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執筆者:葉山 めぐみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)