やっぱり薬は飲ませた方がいいのでしょうか?〜発達障害・グレーゾーンの子どもの発達に大事なこと〜

発達障害・ADHDの子どもに薬を飲ませる理由は?薬には、子どもの脳が発達する効果がありません。脳にお母さんや先生の言葉が入りやすくするために、薬を活用する場合があるのです。子どもの脳は、コミュニケーションで発達することを忘れたくありません。
 

【目次】

 

1.発達障害・ADHDの子どもに薬は、飲ませたほうがよいのか?~ADHDを治すための薬はない。では、その効果はなにか?~

 
 
学校や病院でお薬を勧められた経験のある人は、たくさんおられるかもしれません。しかし、本音としては「薬はちょっと…」と思われる方も多いのではないでしょうか。
 
 
あくまで個人差があるので、この場で「飲んだ方がいい」とも「飲まない方がいい」とも、断言することはできません。
 
 
そして、現代には脳の発達を進ませる薬はありません
 
 
ですから、病院で処方されているお薬は、発達の遅れを根本的に解消するものではありません。出ている症状をやわらげるものだと思ってください。
 
 
  
 
 
もちろん、多動やかんしゃくや不安などに悩まされている子どもたちの悩みを軽減させることができるなら、お薬の選択もよいとは思います。
 
 
ただ、お薬を飲んだ場合の問題が2つあります。
 
 
1つ目は、お薬が効かない場合がある。
 
 
2つ目は、副作用がある場合がある。
 
 
つまり、発達障害の場合も、お薬の効能は「絶対」ではありません
 
 
必要な方は飲むのもよいのですが、積極的に飲みたくない方は、お薬よりもコミュニケーション(教育)で解決できることがある!ということを知っていただきたいのです。
 
 
お子さん一人ひとりの状態に合わせて考えるのがベストです。

 
 
しかし、お薬で、発達の問題がすべて解決するわけではありません。
 
 
「とりあえず、お薬」、「お薬飲めば、何とかなる」という計画も展望もない投薬に限って言えば、私は賛成ではありません。
 
 
「お薬を試してみたらどうかな?」と思うお子さんも中にはいらっしゃいます。しかし、それは教育効果を高めるためであって、補助的な役割だと思っています。
 
 

私は教育、つまりコミュニケーションで根本的に発達の困りごとを減らしたり、能力を伸ばしたりしてパステル(グレーゾーン)の子どもたちの未来を明るくしたい!という考え方です。
 
 
発達を加速させる「本当の薬」は、「教育=コミュニケーション」です!!
 
 
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2.「その薬、本当に必要ですか?」~服用の目的と計画を活用することが大事なのです!~

 
 

それをお話するのにわかりやすいご質問を頂いたのでご紹介します。
 
 

「ムスメ6歳はストラテラを飲んでいます。以前から勧められていたのですが なかなか決断ができませんでした。
 
しかし、 主治医に
 
『脳の発達は10歳まで。それまでに、薬で前頭葉に刺激を与えることで 脳の発達を促す。
 
今の時期に飲む薬。ずっと飲むわけではない』
 
と説明をされ、飲む決断をしました。
 
 しかし、主治医と異なる見解もあるため どちらが本当なのでしょうか? 
 
なぜ、他国では日本よりももっとストラテラを内服している方が多いのか、気になる点もでてきました。
 
ストラテラの内服に対してガイドラインはあるのでしょうか?」
 
 
あくまで一般的な話として簡単にお答えしました。
 
 
 
 
まず、「脳の発達は10歳まで」については、事実と違います。もちろん、対応は早ければ早いほど良いので、きっとドクターはそのような意味合いで言ったのだと思います。
 
 
そして、「薬で前頭葉を刺激し、発達を促す」については、薬が脳に作用すること、薬で脳が発達することとは全く違います!
 
 
確かに、発達障害のために使われている薬は、脳に作用します。
 
 
主に前頭葉の神経物質の伝達に作用すると言われています。それによって、多動や衝動性が落ち着くのです。
 
 
それについて否定するつもりはありません。しかし、薬を飲むだけで脳が発達するということはありません
 
 
「海外では日本よりも多く飲まれている」については、ストラテラに限らず、多くの薬が同じです。
 
 
ストラテラは、発達障害のお薬の中でも比較的、副作用が少なめのお薬として知られていますが、もっと強い発達障害のお薬でも海外では使用されています。
 
 
それは、薬に対する考え方やガイドラインが各国で違うためであって、外国で飲まれているから安全とか、飲まれてないから危険とか、そういう問題ではないのです。
 
 
薬が一概に危険だー!とかそういうことでもありません。必要ないなら飲まなくていい、それだけです。
 
 
お子さん一人ひとりに合わせて考えることが重要です。

 
 
実際に、薬が効果的に働いているお子さんもいれば効果が少ないお子さんもいます。
 
 
一番困るのは、お母さんの自己判断で薬を急に中断したり、容量を減らしたり、飲んだり飲まなかったりすること。
 
 
お薬についてご不安がある場合、主治医と徹底的にお話してください。

 
 
何を目的に、どのような計画で薬を活用するのか?

 
 

これさえお母さんが納得していればお薬を飲むことに対して、むやみに不安を抱く必要はありません。
 
 
このドクターが言う通り、一生飲み続けるお薬ではありません。
 
 
脳が発達すれば、お薬はもう必要ありません。
 
 
そうであれば、どうやって脳を発達させるつもりなのか?ここが大人側に問われている課題です。
 
 
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3.発達の薬を飲むときに、必ずしなくてはいけないこと~発達障害・グレーソーンの子どもの脳を発達させたい~

 
 
発達のプロとしてお薬との効果的な付き合い方をどう考えるか?と言うと、やはり、教育(コミュニケーション)の「補助として」という考え方です。
 
 
「発達障害」は、「発達(しにくい)状態」なので、発達させれば良い。
 
 
「発達が遅い」なら、「発達を速く」すれば良い。
 
 
つまり、脳を育てることが大事です。



 
 
では、どうすれば脳が伸びるか?脳に刺激や情報が入ることが大事です。そして、脳が刺激を処理してようやく脳が少し成長します。
 
 
しかし脳が成長するにはちょっとの量では足りず、多くの情報量と多くの処理量が必要です。
 
 
・多動のお子さん
 
・衝動性のあるお子さん
 
・不注意のあるお子さん
 
・言葉が苦手なお子さん
 
・不安の強いお子さん
 
・気分の不調があるお子さん
 
などは、特に脳に情報が入りにくく、情報を処理する時間が不足しやすいと考えられます。
 
 
あまりにも脳に情報が入りにくく、教育が成立しにくい状態ではどうしても発達もゆっくりしがち。脳を適切に使う時間が少ないからです。
 
 
そのような場合には、教育をうまく進めるために、一時的に、お薬を頼って多動などの特性を落ち着かせ、お母さんや先生の言葉を脳に入りやすく整えることが有効な場合があります。

 
 
 
 
言葉が脳に入ると、指示が入るようになるので適切な行動を引き出しやすくなり、脳が伸びるチャンスに繋がります!
 
 
ですから、お薬を飲んでいる間こそ、脳に刺激が入るようにコミュニケーションを整えて、教育が進むようにする必要があります!

 
 
ただ、これにはお薬が効くかどうか?という体質的なこともあるし、お薬がなければ
本当に脳に言葉が入らないのか?ということも考えておく必要もあります。
 
 
お母さんの声かけを工夫するだけで、お子さんに声が届くようになった!!という変化も多くのお子さんに見られます。
 
 
一人ひとりに最善の選択をしてください。その際に、お医者さん任せではなく、お母さんがしっかりと考えるための軸を持って、考えることが大切です。
 
 
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
 
 
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