【佐賀県 おでかけ情報】発達障害・ADHD傾向の子どもと楽しく見る力のトレーニング!〜佐賀のバルーンフェスタ〜

アジア最大規模の佐賀のバルーンフェスタでは、100機を超えるカラフルなバルーンが青い空に美しく浮かびます。この景色が、なんと発達障害・ADHD傾向の子の「見る力」を高める絶好のトレーニングになるんです!
 

【目次】

1.佐賀のバルーンフェスタを見たことはありますか?
2.全校集会で校長先生に注目するのが苦手!?発達障害・ADHD傾向の子の見え方の特徴
3.バルーンを見ながら、楽しくトレーニングする方法
4.バルーンフェスタ会場へ向かうときの注意事項

 

1.佐賀のバルーンフェスタを見たことはありますか?

 
 
青い空にカラフルなバルーンが浮かぶ光景、見たことはありますか?しかも、1つや2つのバルーンではありません。100機を超える、無数のバルーンです。
 
 
その光景たるや、圧巻の一言!そんな光景を見ることのできるのが、『佐賀インターナショナルバルーンフェスタ』です。毎年10月下旬から11月上旬の週末に行われ、2019年で40周年を迎えました。
 
 
そんな佐賀のバルーンフェスタは、ただのイベントではなく、バルーン競技の世界的な大会でもあります。これまでにバルーンの世界選手権も2度行われました。
 
 
競技の他に、バルーンファンタジアでバルーン係留を見られたり、気球教室でパイロットやクルーからバルーンの話を聞き、実際に触れたりもできます。
 
 
また、夜間係留「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」では、河川敷一面に広がったバルーンがバーナーの赤い炎に照らされてライトアップされる幻想的な光景が見られます。
 
 
そんな感動的な光景が見られるバルーンフェスタ。なんと、発達障害・ADHD傾向のお子さんの「見る力」をトレーニングできてしまう絶好の機会なんです!
 
 
家族でぼんやり空を見上げるだけでは、発達障害・ADHDで多動傾向のあるお子さんにはつまらない」お出かけになりかねません。
 
 
少し工夫した声かけをするだけで、家族で楽しく「ゲーム感覚」で楽しめ、おまけにお子さんの「見る力」の発達につながるので、一粒で二度美味しいお出かけになるのです。
 
 
 
 
では、発達障害・ADHD傾向の子の「見る力」には、どんな特徴があるのでしょう?
 
 

2.全校集会で校長先生に注目するのが苦手!?発達障害・ADHD傾向の子の見え方の特徴

 
 
発達障害・ADHD傾向のお子さんのママで、
 
「全校集会などで、前で話す校長先生にちっとも注目できず、いつも注意されている!」
 
「運動会の開会式で、前を見ていなくてフラフラしている!」
 
と悩んだ経験のある方はおられませんか?
 
 
その原因の一つに、発達障害・ADHD傾向のお子さんの見え方に特徴があります。
 
 
発達障害・ADHD傾向のお子さんは、視界に入ってきた情報を選択して、注意深く、じっと見ることが苦手な特徴があります。
 
 
集団の場面では、周りをザーッと見て情報を受け取り、「今は、なんかみんなで集まるんだな」となんとなく理解して、集団についていける子も多いと思います。
 
 
ですが、一つのものを、じっと注目しなければならないとき。さらに、広い視界の中で、注目すべきものまで距離があると、見る力は、難易度がグッと上がってしまいます。
 
 
それは、ADHD傾向のお子さんの「選択して見る力」の弱さと、見る機能の発達の順序が原因になっています。
 
 
 
 
見る機能の発達は、
 
①目を横方向に動かす
②目を縦方向へ動かす
③奥行きを見る
 
という順序で育っていきます。
 
 
また、人は動いているものは目で捉えやすいのですが、じっと動かないものを目で捉え続けるということは、難しいのです。これは実は高度な機能なのです。
 
 
ですから、全校集会のステージ上で話す校長先生は、「距離も遠い」そして「動かない」ので、じっと見ることが苦手なADHD傾向の子にとっては超難敵です。
 
 
そんな全校集会で校長先生を「見る力」を養うために、このバルーンフェスタが絶好のトレーニング場面になるのです。
 
 

3.バルーンを見ながら、楽しくトレーニングする方法

 
 
ここでは、佐賀バルーンフェスタの特徴を生かした「見る力」のトレーニングをご紹介します。
 
 
◆①係留されるときは、河川敷に横一列!
 
 
佐賀のバルーンフェスタでは、バルーン競技の他に、バルーンファンタジアといって、河川敷に色々な形のキャラクターバルーンが係留されるプログラムがあります。
 
 
河川敷に並んだ係留バルーンは、川の堤防から眺めることができます。
 
 
「どのバルーンが好き?」
 
「パンダのバルーンどこにあるかな?カメラで撮って」
 
と頼んだりして、目を横に動かしながら、一つのバルーンを選択して注目する。これがトレーニングになります。
 
 
空に浮かぶバルーンより、横一列に並んだバルーンから選択して見る方が難易度はやさしい。
 
 
しかも、キャラクターバルーンの方が子どもはワクワクするので、年齢が小さい子へのオススメプログラムです!
 
 
◆②バルーンはカラフル!
 
 
バルーンの特徴は、それぞれがとてもカラフルだということです。青い空に、とても映えるので、色で判別しやすく、ゲームやクイズ形式にもしやすいのです。
 
 
例えば、
 
「赤いバルーン、どーこだ?」
 
「青いバルーン、何機飛んでるかな?」
 
など、家族で早押しクイズにしてもいいでしょう。
 
 
ただ空を眺めるより、ゲーム感覚があるので、子どもたちも楽しんで空を見上げられますよ。
 
 
◆③バルーンが飛んでいる高度は様々
 
 
 
 
次に紹介する見方は、より高度なトレーニングです。内容が少し複雑になるので、小学校高学年、中高生向きになります。
 
 
バルーンは、パイロットによって上下のみ操縦できます。つまり、横移動は風任せになります。
 
 
では、どうやって目的地に到達するのか?実は、上空の高さによって、風向きが異なるため、それを利用して、目的地まで移動しているのです。
 
 
例えば、高いところを飛んでいるバルーンは、東へ移動していくけれど、低いところを飛んでいるバルーンは、西へ移動したりします。
 
 
ですから、飛んでいるたくさんのバルーンのうち、同じ動きをするバルーンを見つけると、大体同じ空の高さを飛んでいるんだな、と分かります。
 
 
そこで、
 
「一番高いところを飛んでいるバルーンは、何機ある?」
 
「一番低いところを飛んでいるバルーンは、どっちに動いているかな?」
 
という風向きクイズにしてもいいでしょう。
 
 
奥行きを見ることをが、一番高度なテクニックであるのと同時に、広い空の中で、ゆっくりとした動きのものをじっと目で追っていくのは、ADHD傾向のお子さんには、なかなか負荷がかかるトレーニングになるかもしれません。
 
 
「これ、答えられたら、凄いと思うんだけど…」
 
と前置きするなどして、やる気を高めるテクニックを使ってもいいです。
 
 
しかし、まずは、その場が楽しいことが大前提になるので、無理に行うことがないようにしましょう。
 
 
もちろん、クイズを出すときにご褒美設定は欠かさずに!
 
 
バルーンフェスタ会場には、出店がたくさんあるので、『出店で何か買ってもらえる権利争奪戦』などにすると、家族で盛り上がりますよね。
 
 
みんなで楽しみながら、空を見上げてください!
 
 

4.バルーンフェスタ会場へ向かうときの注意事項

 
 
佐賀インターナショナルバルーンフェスタは、数日間行われます。
 
 
競技が行われるのは、早朝7:00ごろからと午後15:00ごろからです。係留バルーンは9:00からですが、風が強いと中止になることもあります。
 
 
早朝の競技と午後の競技の間に、様々なイベントが行われます。また、天候によって開催が決まるので、プログラムや開催の有無などは公式HPで確認しましょう。
 
 
そして、毎年、県外からも多くの観光客が来場します。道路の渋滞や駐車場の混雑具合は、時間帯によっては避けられないため、早めに移動するなどの事前の移動計画をしっかりと立てておきましょう。
 
 
インスタ映えする、最高に美しい景色を見られます。楽しい思い出に残すためにもカメラの準備はお忘れなく!
 
 
 
 
 ――イベント詳細――
【イベント名】佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
【公式サイト】https://sibf.jp
※こちらの施設情報は、2019年11月のものになります。おでかけの際は、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
 
 
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執筆者:松尾まりか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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