不登校のわが子を「押すか休ませるか」迷う新学期。ADHDタイプの子が自ら動き出すには、脳の回復に合わせた関わりが不可欠です。暴言や無気力から脱出し、動き出す兆しを捉える「3つのステージ診断」と、自信を育てる接し方の秘訣を公開します。
【目次】
1.新学期に無理は禁物!不登校の子が動き出す兆しを見極めるタイミング
2.「学校潰れろ!」と荒れていた息子が、不登校からたった3ヶ月で笑顔で登校できた理由
3.焦らなくて大丈夫!不登校のわが子が今どのステージにいるかチェックしよう
4.やる気スイッチはママの声かけ!今日から3回「実況中継」をしてみませんか?
1.新学期に無理は禁物!不登校の子が動き出す兆しを見極めるタイミング
新学期を前に、「不登校のわが子に今、何をしたらいいですか?」というご相談が増えてきます。
その中で、お母さんが必ず迷われるのが、
「今、押したほうがいいですか?」
「今はまだ、休ませたほうがいいですか?」
という二択です。
ここで一度、考えてみてほしいことがあります。
その「休ませる・押す」の判断基準は、どこにあるでしょうか。
「もうすぐ4月だから」
「これ以上休むと遅れてしまうから」
もし、そんな「お母さんの焦り」が基準になっているとしたら、少し立ち止まってみてください。

まだエネルギーが戻っていない子に、「新学期だから」と無理に挑戦させても、一時的にしか動きません。
無理をさせた反動で、ゴールデンウィーク明けに大きく崩れてしまうことも少なくないのです。
逆に、もう回復して不登校から動き出す兆しがあるのに、適切なサポートをしなければ、一歩踏み出すチャンスを逃してしまうかもしれません。
大切なのは「今、わが子がどのステージにいるか」という脳のコンディションを見極めること。
正解・不正解ではなく、お子さんの「今」に合わせた判断軸を持つことから始めていきましょう。
2.「学校潰れろ!」と荒れていた息子が、不登校からたった3ヶ月で笑顔で登校できた理由
私には、注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーンの小学6年生の息子がいます。
息子は小1の入学式から登校しぶり、付き添い登校でなんとか踏ん張っていましたが、小3の夏休み明けに状態が悪化しました。
「学校なんて潰れろ!」と暴言を吐き、暴力や激しい癇癪が続く毎日。
結局、そのまま不登校になりました。
当時は無気力で、一日中ゲーム三昧。「どうやったら動き出せるのか……」と、私は毎日心配がつきませんでした。

転機となったのは、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)との出会いでした。
私が「学校へ行かせること」を一度手放し、脳の仕組みに基づいた声かけで、息子の自信を育てていくことに専念したのです。
すると、あんなに荒れていた息子が「本当は俺だって学校に行きたいねん!」と本音を漏らし、わずか3ヶ月で学校復帰を果たしました。
今では毎日、元気に学校に通っています。
この経験から私が確信したのは、お母さんが「わが子の今の状態」を正しく理解し、適切なタイミングで関われば、子どもは必ず自ら動き出すということです。
3.焦らなくて大丈夫!不登校のわが子が今どのステージにいるかチェックしよう
では、わが子が今「動かしていい時期」なのか「整える時期」なのか、どう見極めればよいのでしょうか。
不登校の回復には3つのステージがあります。
◆ステージ① 混乱期
- 朝の体調不良が続く
- 暴言・癇癪が続いている
- 感情のコントロールが難しい
この時期は、脳のエネルギーが空っぽになっている状態です。
お母さんは「新学期に間に合わせなきゃ」という焦りを手放し、まずは家でのストレスを抜いて、自信の回復を最優先にしてあげてください。
◆ステージ② 回復期
- 笑顔が少し戻ってきた
- 外に出られる日が増えた
- 「これやってみたい」という意欲が出てきた
少しずつ脳にエネルギーが溜まってきている兆しです。
ここでお母さんに手放してほしいのは、「一気に学校に戻そうとすること」です。
少し元気になると、つい「明日から学校行けるんじゃない?」と期待したくなりますが、焦りは禁物です。
今は大きな挑戦ではなく、好きな料理や小さな外出など「ちょっとやってみたらできた!」という小さな成功体験を積み、脳の行動ルートを太くしていきましょう。
◆ステージ③ 助走期
- 放課後や特定の場所なら通える
- 本人が前向きな発言をする
ここで初めて、学校復帰を視野に入れたスモールステップに進みます。
給食だけ、別室登校など、本人のペースで「できた」を増やしていきます。

脳の発達ステップに沿って丁寧に進んでいくと、嬉しい変化が見えてきます。
例えば、ゲームばっかりだった子がサッと切り替えてお風呂に入れるようになったり、勉強を一切しなかった子が「少しだけやってみようかな?」と机に向かったりと、できることが確実に増えていきます。
子ども自身のなかに「自分は大丈夫だ」という自信が育ち、それが「自ら動き出す力」へと変わっていくのです。
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4.やる気スイッチはママの声かけ!今日から3回「実況中継」をしてみませんか?
最後に、今日からすぐにお家でできる関わり方をお伝えします。
実は、子どもの脳では、お母さんが言った「言葉の中身」よりも、「どんな風に言ったか」という情報(表情・声色・語調)が先に処理されます。
今、不登校になっている子どもたちは、新学期が迫ってきて「行きたい気持ちもあるけど、行けるかな。緊張するな」と内心思い始めています。
だからこそ、お母さんはその子にあった関わりで、心を整える月にしてあげてほしいのです。
そこで今日から意識してほしいのが、発コミュの「実況中継」です。
褒めるでも評価でもありません。見たままを伝えていきます。
布団から出られない時
「今、起きようか考えてるんだね」
癇癪をグッと堪えた時
「今、言い返さなかったね」
玄関まで行けた時
「玄関まで来たね」

「えらいね」と言わなくていいのです。
事実を伝えることで、子どもは「お母さんは僕(私)のことを見てくれている、受け入れてくれている」と安全を感じます。
脳が安全を感じると、ADHDタイプの子特有の激しい感情も落ち着き、やがて自ら動き出す力へと変わっていきます。
まずは今日、1日3回。お子さんの姿を実況中継することから始めてみませんか?
お母さんがわが子の「今」に寄り添えば、動き出す兆しは必ず見つかりますよ。
新学期、わが子の背中を押すのが怖いママへ。ADHDの子が「自ら動く脳」に変わるヒントをお届けしています!
執筆者:山本みつき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)



