会話が一方通行な発達障害・自閉症の子ども!会話のキャッチボールが身につく親の対応

 

友達とコミュニケーションが取れない!自閉症の子が会話のキャッチボールが苦手な様子に、お母さんは心配になりますよね。発達特性を知り、普段の親子会話を少し工夫するだけで、会話が一方通行にならずに、コミュニケーション能力がぐんぐんアップしますよ!
 

【目次】

 

1.自閉症の子は、会話のキャッチボールが苦手?

 
 
会話が一方通行で一方的になりがち。
 ⾃分の好きなことばかり話しているので、会話が成り⽴っていない。
 
 
・自分の好きな遊びにしか興味関心がなく、友だちとの遊びにうまく関われない。
 
 
そんなことってありませんか?
 
 
今回は、小学生に上がってからのお友達ができない!と悩むお母さんへ、発達障害グレーゾーンの子どもが起こりがちな遊び方のトラブルと一方的なコミュニケーションを改善する方法をお伝えします。
 
 
ある日、わが子が友達と楽しそうに遊んでいたのですが、遊んで解散した後、こんなことを言い始めました。
 
 
「もう〇〇くんと遊ぶのイヤだ!僕が嫌いな戦いごっこしかしないもん。」
 
「みんなボクのお話聞いてくれないから全然楽しくなかった…」
 
 
わが子の特性とわかってはいても、友達と遊ぶ貴重な時間を全否定されると残念ですよね。
 
 
 
 
発達凸凹のグレーゾーンの子ども、特に、自閉スペクトラム傾向のお子さんは友達関係を築くのが苦手です。
 
 
友だちは好きだけど、輪の中に入っていけない。
 
 
自分が興味のあることは永遠にやりたがるのに、友達が興味のある遊びには付き合いたくない!
 
 
ありがちですね!
 
 
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2.会話が一方通行な自閉症の子どもがお友達とコミュニケーションがとれない理由

 
 
では、なぜ発達障害・自閉症の子どもは、うまくお友達とコミュニケーションがとれないのでしょうか。 
 
 
発達障害自閉症の子どもの特性として、興味関心が狭いということがあります。
 
 
一人遊びを好むか、人と関わるときは何かしてほしいときだけのことが多いのです。
 
 
もともとの特性なので、変えることは難しいですが、一人でいてばかりいると、一向に興味関心は広がりませんよね。
 
 
 
 
さらに、興味関心が狭いことに加え、興味が周囲よりも自分の内面に行きがちという特性があります。
 
 
その為、自分の言いたいことを一方的に話し、友達の話を聞かず、会話が一方通行になってしまい、うなづきや反応しないことも多いのです。
 
 
そうすると、どうしても友達との関係がうまくいかなくなりますよね。
 
 
会話が一方通行になる発達障害グレーゾーンの子どもは、目の前にお友達がいるにも関わらず、自分の頭の中の世界観だけで話してしまうのです。
 
 
話している間に、自分の頭の中に相手はいません。
 
 
学校は友だちに会いおしゃべりをしに行くところでもありますよね。
 
 
コミュニケーションが上⼿に取れるようになった⼦どもは学校⽣活も楽しくなるはずです!
 
 
では、そんな子どもはどうしたら改善できるのでしょうか?
 
 
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3.発達障害の子どものコミュニケーション力をアップさせる対応法

 
 
それは、安心できる大好きなお母さんとの楽しい親子会話から、会話ルールを学ばせること! そして、少しずつ子どもの興味関心を広げていくようにアプローチしていく対応が重要となります。
 
 

◆① 会話のルールを伝える

 
 
ルール1)自分が話すときは相手に分かり易く!を意識して聞くときは静かに最後まで聞こう!
 
お母さんも子どもの話を最後までしっかり聞き、子どもにも最後まで聞いて欲しいことを伝えます。
 
 
ルール2)会話には順番があるよ!
 
話している人が終わったら、次は〇〇の番だよ!会話はキャッチボールだということを伝える。
 
 
ルール3)気持ちの切り替えワードを伝える!
 
気持ちの切り替えが難しくて、自分だけのこだわり会話が続いてしまうときは、『まあ、いいか~』という切り替え言葉を使ってみる。気持ちを切り替える方法を伝える。
 
 
 
 

◆② 成功体験を作る!

 
 
会話のキャッチボールができた時には、しっかり褒めの言葉を子どもに伝えます。
 
 
「今の話し方、とっても分かりやすかったよ!」
 
「お話の順番、守れたね!」
 
「お話最後まで聞いてくれて、うれしかったよ!」
 
 
キャッチボールで会話していることを褒めていくと、「こういうやり方がいいんだ!」と脳の中に記憶されていきます。
 
 
この成功体験が友だちとの会話の中で少しずつ生かされていくのです!
 
 
 
 

◆③興味関心の幅を広げる

 
そして、お友達と一緒に遊んでいる時には、子どもの興味関心の幅を広げる対応もおススメです!
 
 
まずは、
 
 
① 友達とどんなふうに遊んでいるかを観察します。
 
友達が遊んでいることに私(親)が関心を持ち、友達に声かけます。
 
③ 子どもが友達に興味をもちます
(大好きなお母さんが興味をもつと子どもも興味をもちます)
 
④「興味をもったな!」という顔を確認して、
友達がやっていることを楽しく表現し誘ってみます。
 
⑤ そのとき、無理には誘わず興味を持てばOKです!!
 
⑥ 友達に関心を寄せてばかりだと、子どもが拗ねちゃうときがあります。
 
 
「〜くんの遊びも見られてよかったね!」
 
「〜くんの遊びと一緒に遊べて、かっこいいじゃ〜ん」 など、最後は子どもへ肯定の言葉かけをしてくださいね!
 
 
新しいことに積極的でない子は少しずつ進めていくことがポイント!
 
 
でも、友達がいることで興味の幅が広がる可能性は高いです!
 
 
興味関心が広がると自分の許容範囲も広がっていきます。すると、マイワールドが強い子がオープンに和らいできます。
 
 
小学生学童期に必要な勤勉性も、友達がいることで広がり、伸びていきます。
 
 
毎日の会話で、お母さんがポイントを伝えながら楽しく子どもとコミュニケーションを取りましょう!
 
 
 ⼦どものコミュニケーション⼒が上がれば、新学期のスタートがスムーズになりますよ!
 
 
 
 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

 

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