小学生で字を読むのが苦手なお子さん、国語の授業を嫌がることありませんか?みんなの前で音読がうまくできないと自信を失うこともあります。そのため、安心してスラスラ音読できるサポート方法をお伝えします。
【目次】
1.国語の授業で音読を嫌がる小学生
字を読むのが苦手な小学生にとって、授業で一番辛い思いをする時間が国語の授業の音読です。
なぜなら、字をうまく読めないのに、みんなの前で読まなくてはならないからです。
みんなはスラスラ読めているのに、どうして自分だけ読むことができないのかと自信を失う機会にもなります。
ディスレクシアである井上智さんはこう語っています。
授業のとき、音読の順番がまわってくるのが怖かった。必死で読んでいるのに、たどたどしくなる。漢字はまったく読めない。自分なりの読み方をして、笑われることもしばしばだった。「読めなくても、書けなくても、勉強したい」より引用
本人は読みたい気持ちはあり、一生懸命に読んでいるのに、どうしてもうまく読むことができない。
そんな自分をクラスメイトの前でさらけ出さなくてはいけない。
読み間違えるのが怖いと不安になることや、お友達からからかわれることで恥ずかしい気持ちや悔しい気持ちになることがあります。
そして音読が嫌だから、国語の授業が嫌だからと、学校に行きたくなくなることや学習への意欲を失うこともあります。
そのため字を読むのが苦手な小学生が安心して音読できるようにサポートすることが大切です。
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2.どうして字を読むのが苦手になるの?
教科書の音読をしていて、字を読み間違えてしまったり、正確に字が読めない、単語の区切りがわからない場合、読み書き障害(ディスレクシア)の可能性があります。
読み書き障害は生まれ持った脳の機能障害が原因と考えられており、ご両親の育て方や本人の努力不足でもありません。
音読するためには主に
・字の形を理解する(視覚認知)
・文字を音に変えてイメージする(音韻認識)
・単語をまとまりで捉える
力が必要になります。
具体的には、字の形を把握することに難しさがあると、「は」と「ほ」などの似た文字を読み間違えたり、漢字の読み方がわからないことがあります。
また単語をまとまりで捉えることが難しいと、「りんご」を「り」「ん」「ご」と1文字ずつ読む「逐次読み」になってしまったり、「りん」「ご」と他の場所で区切って読んでしまうことがあります。
そのため、小学生のお子さんがどの部分に苦手さがあるかを把握し、そして視覚認知や音韻認識、単語をまとまりで捉える力を伸ばしていくことが大切になります。
それと同時に、国語の授業に安心して参加できるようにするために、まずはすぐにできる音読のサポート方法についてお伝えしていきます。
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3.国語の授業でスラスラ音読できるサポート方法
字を読むのが苦手な小学生が国語の授業で安心して音読できるようになるための方法として、ご家庭でできるサポートと学校でできるサポートがあります。
◆ご家庭でできるサポート
お子さんが音読しやすいように教科書を読みやすい状態にします。
・読めない漢字がある場合は、ルビをふる。
・単語をまとまりで捉えることが難しい場合は、単語の切れ目にスラッシュ(/)を入れたり、単語に蛍光マーカーをひく。
・読み飛ばしや、どこを読んでいるかわかなくなる場合は指で文字を追いながら読む。黒い下敷きや定規で読まない場所を隠しながら読む。
単語がまとまりで把握できたり、読む場所が明確になることで一気に読みやすくなるので、お子さんにあった方法を探してみてくださいね。
またご家庭で一度読んでおくことで内容が理解できたり、読み方がわかると授業でも安心して読むことができるため、お母さんと事前に読んでおくといいですね。
◆学校でできるサポート
お子さんが字を読むのが苦手で音読に不安がある場合はお母さんが先生に事前に配慮をお願いしておきましょう。
具体的な方法として
・事前に読む範囲を教えてもらう
・確実に読めそうな場所にしてもらう
事前に読む範囲がわかることで目を通しておくことや練習しておくこともできるので、音読の時間にあてられても安心して読むことができます。
字を読むのが苦手な小学生のお子さんが音読できないことで自信を失うことがないように、安心して国語の授業を受けられるようにすることが大切です。
国語の授業で音読をスラスラ読めた!という経験はお子さんにとって大きな成功体験にもなり字を読む自信にもつながります。
その自信を積み重ねていくことが学習への意欲にもつながり、学校に安心して通えることにもつながるので、学校と連携をとりながらサポートしていきたいですね。
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執筆者:菅野 美香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)