GW明けから運動会練習スタート!感覚過敏のある発達障害の子どもには、「◯◯」で負担を減らし、運動会当日を親子で楽しもう!

5~6月に運動会がある学校では、GW明けから運動会練習が始まっています。運動会練習にある、発達障害の子どもがつまずきやすい場面をあらかじめ知り、少しでも練習の負担を軽くしましょう。親子で運動会当日を楽しみにしたいですね!
 

【目次】

 
 

1 なぜ、運動会練習は発達障害の子どもにとって負担が大きいの?

 
 
GWは楽しく過ごせましたか? 4月に新学年が始まり、発達障害の子どもたちは1ヶ月乗り切り、長期連休でホッとしていたのではないでしょうか。
 
 
さて、GWも終わり、もう学校では「運動会練習」が始まっています!
最近、5~6月に運動会を開催する学校が増えています。そんな学校では、GW明けから、みっちり運動会練習が始まっていきます。
 
 
この「運動会練習」は、発達障害の子ども、特に自閉症スペクトラムのお子さんにとって、少し特別なものになります。
 
 
4月の1ヶ月でようやく慣れた学校生活のリズム(時間割)、教室の場所、クラスの仲間。やっと慣れたと思ったら、運動会練習で少しイレギュラーな生活になります。
 
 
発達障害の子に多くみられる感覚過敏。これは、変化を好みません。感覚が過敏すぎて、過敏のない人には分からないような強烈な感覚が襲います。それゆえ、できる限り変化のない状況を好み、同じことを繰り返すことで安心していきます。
 
 
運動会練習で時間割が変更したり、クラスで行なっていた体育の授業が学年ごとになったり、学校全体での練習があったりと、運動会当日が近づくにつれて、イレギュラー度は増していきます。
 
 
 
 
予定変更などのスケジュール管理が苦手であったり、状況の把握が苦手で大人数に圧倒されたりしてしまうと、運動会練習が苦痛になるかもしれません。
 
 
また、聴覚過敏のある子どもには、運動会で流れる大音量の音楽や、スタート合図のスターターピストルの音は、いつも以上に大きな音で、耳を突き刺すような耐え難いものです。
 
 
他にも、リレーのゼッケンや、ダンスなどの演技で身につける法被や不織布で作られた衣装などを着る違和感など、触覚過敏のある子どもにとっては、負担が増すことかもしれません。
 
 
感覚過敏は、一人一人、種類も程度も感じ方も違うので、一概には言えませんが、負担が増えることも知っておきましょう。
 
 
感覚過敏がない人にとって、運動会練習の内容だけを考えて取り組めばいい活動が、過敏のある発達障害の子どもにとっては、イレギュラーな活動に対応したり、衝撃的な刺激を自分で対処したりしながら、その上で運動会練習をこなさなければなりません。
 
 
事前に、ママが我が子にどんな特性があって、運動会練習では何が負担になっているかを知っていれば、負担を軽減できます!
 
 
運動会は、当日だけ応援するものではありません!運動会練習から、応援してあげましょうね!
 
 

2.学校と連携しながら、子どもの特性である感覚過敏に配慮する方法

 
 
では、どんな対策ができるでしょう?
 
 
感覚過敏のある人にとって、衝撃的は刺激の負担を軽減するのに、有効な方法とは、ズバリ「予告」です。
 
 
感覚過敏のある人にとって、突然の予定変更や、予期していなかった大音量の音楽などの刺激は、衝撃性を増します。しかし、前もって分かっていた予定変更や、今から音楽が流れると分かっていての大音量の音楽では、感覚の入り方も変わってきます。
 
 
運動会当日までの1ヶ月分の練習日程などは、事前に教えてもらえる学校もあると思いますが、分からない場合は、学校側に直接聞いてもいいでしょう。
 
 
大体の学校には、当日までの練習日、練習時間、練習場所の計画はあるので、一度担任に聞いてみるといいですね。予定を教えてもらったら、家庭でカレンダーに書き込んでみたり、運動会練習計画表をお子さんと一緒に作ったりして、楽しく一緒に予定を確認しましょう。
 
 
そして、毎日練習が終わるたびに、お子さんのテンションが上がるキャラクターのシールなどを貼って、たくさん褒めてあげてください。
 
 
また、聴覚過敏の子どもが嫌がりそうな、大音量で流れる音楽に関しても、事前にいつの運動会練習から、音楽を流して練習をするのか、担任に聞いて、家庭で一緒に確認しましょう。
 
 
運動会練習の授業の前に、担任から「今日は、音楽が流れるからね」と、音楽が流れることと、流れるタイミングなどを、子どもへ一言伝えてもらうことをお願いしておくと良いですね。子どもにとって心構えができるので、負担が軽減されます。
 
 
 
 
それでも、その日の体調によっては、音楽が受け入れられないこともあるかもしれません。その事情を、事前に担任に伝えておき、その日は教室待機(保健室)も許してもらうなどの対応策を決めておくことで、スマートな対応ができます。
 
 
それが、子どもにとっても失敗経験にならずに、運動会練習にネガティブな印象を残さないようになるので、次の練習にも参加しやすくなります。
 
 
演技の法被や衣装なども、着用することは難しければ、どこが皮膚に触れて嫌なのか、どのように改良すれば着やすくなるのか、など本人に聞いてみて、担任に改良を加える許可を得て、家庭で少し改良してみるのも手です。
 
 
一番重要なのは、発達障害の子どもが運動会練習に楽しい印象をもつことです。
 
 
楽しい活動であれば、運動会練習に夢中で、いつもなら嫌がる大きな音も、気にならなくなります。
 
 
そのために、何がなんでも運動会練習に参加させるぞ!という親や担任からのプレッシャーを捨て、予告や改良などの感覚過敏を和らげるテクニックを使いながら、本人の意思を尊重して参加させていきましょう。
 
 
無理やり参加させても、いいことは一つもありません。
 
 
一回運動会練習を参加しなくても、ママや担任が「自分のことを理解して受け入れてくれている」と子どもが分かっていたら、必ず自ずと「やってみようかな」となります。
 
 
そんな瞬間を逃さずに、とびきりの笑顔で、たくさん褒めてあげてくださいね。
 
 
これで運動会への印象がバッチリ良くなります♡
 
 

3.来年の運動会に向けて、今から準備しよう!

 
 
さて、運動会当日。
運動会当日は、来年度の運動会に向けて、準備が始まっています。
 
 
カメラの用意をお忘れなく!
 
 
競技や演技を頑張る子どもの写真やビデオを撮ってください!
 
 
そして、運動会が終わり、帰宅した我が子に、キラリと光る姿を褒めちぎって、写真やビデオを一緒に見てみましょう
 
 
達成感に溢れている子どももいますし、もしかしたら、本人が期待していた結果にならず、悔しい思いをした子どももいると思います。
 
 
 
 
ですが、どんな小さなことでも、ママにとって何が嬉しかったか、感動したのかをとびきりの笑顔で伝えることで、「あぁ、そうか、ボク(私)は、頑張ったんだなぁ」と感じて、それが自信に繋がっていきます。
 
 
運動会の最後の締めを、◎(まる!オッケー!最高!)で終わらすことができるのは、ママです。
 
 
そして、運動会の写真も家庭で飾ってあげてくださいね。楽しかった写真を見ることで、どんどん良い印象が記憶に刻まれ、自信になっていきます。
 
 
それが、来年度の運動会で頑張るパワーになっていくので、ぜひ、カメラでたくさん思い出を残してください。
 
 
運動会が、親子みんなの楽しい思い出になりますように!
フレー!フレー!みんな!
 
 
執筆者:松尾真理加
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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