「しつけ」は逆効果?自閉スペクトラム症(ASD)の子どもに効く、脳が動く「褒める」のコツ!

子どものしつけが上手くいかないと悩んでいませんか?そもそも、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもには、できないことを指摘する「しつけ」のコミュニケーションスタイルが合いません。「褒める」が苦手なママでも大丈夫!簡単にできるコツを紹介しています。
 
 

1.子どものしつけが上手くいかないと悩んでいませんか?

 
 
子どもが自分のことを自分でできるように…
 
 
他の人の迷惑にならないように…
 
 
しつけは子どもの将来のために大事だと思うけれど、うまくいかない
 
 
そんな悩みを抱えているママも多いのではないでしょうか?
 
 
ママは子どものためを思って一生懸命!毎日、お疲れ様です。
 
 
ですが、自分がしっかり子どもをしつけないとと頑張りすぎていませんか
 
 
私には小学5年生と2年生の子どもがいます。
 
 
主人はいつも帰りが遅く、平日は仕事から帰宅してからは、1人での子育てでした。
 
 
毎日、
 
 
「早く宿題やったら?」
「早くお風呂に入って!」
「まだしてないの?何度言えば分かるの?」
「いつまで、ゲームしてるの?いい加減にして!」
 
 
怒って指示していました。
 
 
平日は、時間も限られていたため、次の日もあるし、早く寝かせなければと必死でした
 
 
私も、本当はゆっくり楽しく子どもとの時間を過ごしたい、毎日、怒りたくないと思っていましたが、精神的にも時間的にも余裕がなく、怖い顔をしていたと思います。
 
 
私がしっかりしなきゃ、しっかりしつけなきゃとプレッシャーを感じ、子育てを楽しむということからはかけ離れた状態でした。
 
 
息子の方は特に、私の機嫌や雰囲気を敏感に察知し、「ママ、そんなに怒らないで!」「嫌だ!今はお風呂に入りたくない!」と訴えていました。
 
 
子どものしつけのためと思って必死にしている声かけが上手くいかず、どうしたらいいの?!と悩んでいました
 
 
悩む女性
 
 

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2.自閉スペクトラム症の子どもに「しつけ」は逆効果!

 
 
しつけ」は子どものできていないことを探して、指摘して、やらせようとするコミュニケーションスタイルです。
 
 
ASDの子どもは不安が強く、ネガティブな記憶が残りやすい特性があります。
 
 
そのため、ASDの子どもには「しつけ」は効果がなく逆効果となってしまいます。
 
 
また、人が行動するには気持ちが動くことが大事ですので、「これだったら、簡単にできそうだ!」という記憶をたくさん残すことが重要になってきます。
 
 
しかし、
 
 
✔ 自分からなかなか行動しない
✔ 物事をやり遂げることもない
✔ ゲームや好きなことをしてばかり
 
 
そんな子どもに褒める所なんてありません
 
 
褒めてばかりで調子に乗ってしまっても困る!と褒めることに抵抗があるママもいらっしゃるかもしれませんよね。
 
 
今回は、そんなママに子どもの脳を動かす「ほめる」コツ!をお伝えしますね。
 
 
ポイント
 
 

 

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3.子どもの脳が動く「褒める」コツ

 
 
まず、1つ目はタイミングです。
 
 
子どもの脳は発達途中のため、集中力・持久力が少なく、放っておいて行動が完了することはあまりありません。
 
 
子どもの行動が完了するまで、褒めることを待っていては遅いので、
 
 
子どもが行動をやり始めたら、 「〇〇し始めたんだね!
 
 
そして途中では、 「もうそんなに進んだの?!」 と伝え、
 
あと少しになってきたら、 「後少しだね!
 
と行程の途中途中でこまめに声かけをすることが大事になってきます。
 
 
ママからしたら、やって当たり前のことと思うこともたくさんあると思いますが、定着させたいことはできるだけ褒めると効果的です。
 
 
次に2つ目は実況中継をしてあげることです。
 
 
「すごい!」「えらい!」という風におだてるような褒め方ではなく、子どもの様子を実況中継してあげるだけです。
 
 
例えば、宿題をしている時に
 
 
この数字きれいに書けてるね!」「この漢字のはねがいいね!
 
 
と、子どもがしていることに注目してあげるだけで、褒めの効果は充分です。
 
 
また、ママが疲れているときなどは、グッジョブサイン拍手などジェスチャーで乗り切ることもおススメです。
 
 
これだったら、褒めるのが苦手なママでもできそうではないですか?
 
 
いいね!
 
 

4.発達途中の自閉スペクトラム症の子どもに大事なこと

 
 
発達の途中段階の子どもに大事なことは、根拠のない自信です。その方が脳が発達します。
 
 
行動しないと脳は発達しません。
 
 
自分にはできそうだ!自分にはやれる!という自分の可能性を信じられる気持ちになる、「自己効力感」が大事なのです。
 
 
その気持ちが行動を起こします。
 
 
ママも「〇〇しなければいけない」「〇〇すべき」とべき・ねば思考を手放して、できることから行動していきましょう。
 
 
Okサイン
 
 
 
 
 
 
執筆者: たるみ あや
発達科学コミュニケーション リサーチャー
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