HSC(人一倍敏感な子ども)は、その特性から友達との関わりで不安を抱えやすい傾向があります。本記事では、HSCの子どもの繊細さを理解しながら、心を強くするための具体的な親の関わり方を紹介します。
1.HSCの子どもが「心を強くする」ために親ができる具体的なサポート方法
6歳の子どもは、友達との関係を学び始める時期であり、遊びの中でトラブルが起こりやすいのも特徴です。
我が家の息子もHSC(ひといちばい敏感な子ども)としての特性を持ち、ちょっとしたことで不安を感じて泣いてしまうことがあります。
例えば、幼稚園で友達とトラブルになり、「幼稚園に行きたくない」と登園を渋る日が増えました。
大人にとっては「それくらい大したことない」と思うようなことでも、HSCの子どもにとっては耐えがたい不安となることがあります。
就学に向けて、「心を強くしてあげたい!」と思う親御さんも多いかと思います。
今回は、HSCの子どもの不安に寄り添いながら、心を強くするための親の関わり方を具体的にお伝えします。

2.友達に注意されて泣いてしまう息子…このままで本当に大丈夫?
我が家の6歳の年長の息子は、繊細で不安を感じやすい、いわゆるHSCです。
普段はみんなの前で意見を言ったり、リーダーシップを取ったりと活発な性格ですが、先生に少し叱られたり、友達に注意されたりするとすぐに涙を流し、翌日には「幼稚園に行きたくない」と登園を渋ることがあります。
息子は特に、積極的に誘ってくる友達や、お姉さん気質で注意してくる子が苦手です。
「やりたくない遊びを断れない」
「あの子がいつも注意してくる」
といった悩みを抱え、帰宅後に「あの子が嫌いだから、もう幼稚園に行きたくない」とボロボロと泣いてしまうこともあります。
HSCという特性を持つ息子ですが、この先、小学生になるとさらに多くの友達と関わる機会が増えるため、本当にうまくやっていけるのだろうかと親である私も心配になっています。
同時に、「もっと心を強くしてほしい」という気持ちも抱いています。
繊細で不安を感じやすい子どもは、どのようにすれば「心が強くなる」のでしょうか?

3.繊細なHSCの子どもが不安を抱えやすい理由
HSCの子どもは、相手の声のトーンや表情の変化に非常に敏感です。
友達が少し怒ったり、不機嫌そうな態度を見せるだけで、「自分が悪いことをしたのでは?」と深く考え、不安になることがあります。
完璧主義の傾向にある子は「ミスをしたら嫌われるかも」「ちゃんとできないとダメ」と、失敗を恐れるあまり、周りの期待や指摘に過剰に反応してしまうことがあります。
「順番を守らなきゃダメだよ」「もっと早くやらなきゃいけないよ」といった他者からの指摘や圧力を受けたときに、この言葉はHSCの子どもにとっては重く感じられ、プレッシャーに感じてしまうことがあります。
このように、HSCの子どもは友達との関わりで様々な思いをしていることを、親が理解し、共感してあげることが重要です。

4.HSCの子どもが「心を強くする」ために親が今できること
◼️子どもの気持ちを受け止める
まずは、不安を抱えた子どもの気持ちを否定せず、「そうだったんだね」「嫌な思いをしたんだね」と共感しましょう。
不安を感じる自分をお母さんが認めてくれることで、子どもは「大丈夫だ」と安心します。
「でも、あなたも悪いんでしょ?」などと否定的な言葉は言わないようにしましょう。
◼️「しなきゃだめ」を解きほぐす
HSCの子どもが「〇〇しなきゃダメ」と思い詰めている場合、親はその感情に寄り添い、
「でも、〇〇じゃなくてもいい時もあるよね」
「みんなが同じじゃなくても大丈夫だよ」
と柔軟な考え方を教えてあげることが大切です。
◼️小さな成功体験を積ませる
「心を強くする」とは、大きな挑戦をすることではなく、小さな成功を積み重ねることです。
例えば、苦手な友達との簡単なやり取りができたら、「すごいね、ちゃんと伝えられたね」とほめてあげましょう。
この積み重ねが自己肯定感を育み、不安への耐性を高めます。

5.HSCの特性を「素敵な力」としてポジティブに捉える
HSCの子どもは自分の不安に集中しがちなので、「あの子もこう思ってたかもね」と、相手の気持ちに気づけるよう促すようにすると、
一方的に受け身にならず、友達との関係を前向きに捉える力がつきます。
また、HSCの子どもが不安になりやすいのは、その繊細さの裏返しでもあります。
その特性を否定せず、むしろ「人の気持ちをよく感じ取れる素敵な力だね」とプラスに捉えましょう。
お母さんが余裕を持って接することで、子どもも「自分は大丈夫なんだ」と思えるようになります。
子どもが安心して新しい経験に挑戦できる環境を作り、「心を強くする」サポートを続けていきましょう。

執筆者: 豊泉 えま
発達科学コミュニケーション トレーナー