発達障害の子どもの『できない!』癇癪に効く!親ができるサポート方法

発達障害の子どもの『できない!』癇癪に効く!親ができるサポート方法
「できない!」と癇癪を起こす発達障害の子どもに、親としてどう対応すればよいのか悩んでいませんか?この記事では、子どもの癇癪の背景を理解し、親ができる具体的な対応策や家族で協力して取り組む方法を紹介しています。
 
 

1.発達障害の子どもが 『できない!』と癇癪を起こす時にできること

 
 
発達障害の子どもが何かしようしてもうまくできなかったり、わからなかったりすると「できない!」キレたり癇癪を起こしていませんか?
 
 
子どもが小さい頃はこんなに怒りっぽくなかったのに、年齢が高くなるにつれて怒りやすくなったり、よく怒るのはキレ癖がついているのでは?と心配になってしまいます。
 
 
こういう風になると、親としてもどうしたらいいかわからない…と困ってしまいますよね。
 
 
発達障害の子どもが癇癪をおこした時に、お母さんができることとはなんでしょうか?
 
 
 
 
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2.『できない!』癇癪にどう対応したらいい?やってしまいがちな対応

 
 
我が家の発達障害グレーゾーン、小学3年生の娘は算数の宿題を始めるとすぐに「できない!わかんない!」と言うことが口癖になっていました。
 
 
「ここはね、こうするんだよ」と私が説明しても納得をしていない様子。
 
 
手が止まっている娘に「だから!!こうだよ!簡単でしょう?」と言うと「わかんないって!もうっ!!」と鉛筆や消しゴムを投げ飛ばして「できない!!もういい!」怒って泣いてしまうことがありました。
 
 
イライラして怒る娘に、私も怒ってしまい「もう知らないからね!自分で考えなさい!」などと捨て台詞を吐くこともありました。
 
 
こちらとしては教えてるだけなのに、なぜこのようになってしまうのかわかりません。
 
 
こうなってしまっては場の雰囲気は最悪
 
 
宿題は毎日あるのに、毎日こんな感じだと親もうんざりだし、本人にとってもイライラしてしまい「宿題は嫌」という印象がついてしまいました。
 
 
イライラする女性
 
 

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3.発達障害の子どもが癇癪を起こす理由とは?理解したいその原因

 
 
発達障害の子どもが癇癪を起こす原因は、脳の発達が未熟なためです。
 
 
子どもが怒るとき、子ども自身がどうして欲しいか、今どうしたいかを言葉でうまく説明できないからです。
 
 
そのため、言葉ではなく泣いたり怒ったりしてなんとか伝えようとします。
 
 
ただそれがお母さんにとっては、なぜ泣いてるのか、怒っているのか、その原因がわからず、イライラだけが伝わり、お互いに泥沼化していきます。
 
 
発達障害の子どもが癇癪を起こしやすいのは、
 
・こだわりが強く、決められた手順で進めることができない
・気持ちの切り替えが苦手
・感情のコントロールが苦手
 
ということが原因とされています。
 
これらの特性は自分ではコントロールが難しく、なかなかひとつの思考から抜け出せなくなります。
 
 
気持ちを伝えたいけど、言葉での説明が難しいので、わかって欲しいという思いから癇癪をおこしてしまうのです。  
 
 
もう小学生だと思ってもまだ子どもです。
 
 
「小学生なんだから、もうこのくらいできるだろう」や「わからないところは説明できて当たり前」と思わず、まだまだ大人のサポートが必要で、それを親がきちんと理解することも重要です。
 
 
サポート
 
 

4.子どもの癇癪に向き合う親の対応策

 
 
そんな癇癪に家でできる親の対応はどんなことでしょうか?
 
 
3つのポイントに気をつけましょう。
 
 
①お母さんが子どもの癇癪に巻き込まれないこと
 
怒っているときは脳もいっぱいいっぱいで、お母さんの言葉も入ってきません
 
 
そして子どもは2、3時間も怒って過ごすことはないので、子どもの怒りがおさまるのを刺激せずに待ちましょう
 
 
その間はお母さんが怒りのオーラを出さずに、その場を離れて家事をしたり雑誌をみたり、他のことをするのが良いでしょう。
 
 
②否定的な態度になってしまってはNG!
 
「だから言ったでしょう」「なんでわからないの?」などという否定的な態度は、火に油を注ぐ状態になってしまいます。
 
 
子どももお母さんもヒートアップしてしまうので、ここでは否定的な態度で接するのは避けましょう
 
 
③子どもが落ち着いたら肯定の言葉をかける
 
子どもが落ち着いてきたら、すかさず「落ち着いたんだね」と褒めてあげましょう
 
 
お母さんも離れている間に、子どもを褒める準備をしておくとスムーズに声掛けをすることができます。
 
 
宿題中に怒ってしまったなら、再び宿題に取り掛かろうとする姿勢だけでもOKです。
 
 
そのときは「椅子に座れたね!」「鉛筆持ってやろうとしてるんだね」などとひとつひとつの行動を認めてあげましょう
 
 
そうすることによって子どもは、「お母さんがこっちを見てくれている、自分を認めてくれている」というのがわかり、癇癪が次第に少なくなっていきます。
 
 
そして「良いなと思った行動」を何度も何度も褒めていくことにより、子どもにとってもそれが答え合わせになり、その行動が習慣化していきます。
 
 
子どもが癇癪を起こしたときに、他の家族が「うるさい!」などと叱ってしまっては、元も子もありません。
 
 
もし可能ならお母さんは「脳の勉強をしたんだ!」ということを伝えて
 
「今は子どもが自分で怒りをおさめる練習をしているから、お母さんはあえて声をかけないようにしているんだよ。協力してくれるかな?」 と協力してくれるようにお願いするといいでしょう。
 
 
お母さんひとりではなく、家族みんなで発達障害の子どもの癇癪に対応できたら心強いですよね。
 
 
脳
 
 

5.癇癪に巻き込まれないための私がやっている小さな工夫

 
 
我が家では癇癪を始めたら、お風呂掃除の時間にしています。
 
 
お風呂場に入れば子どもの声も聞こえにくいし、掃除もできて一石二鳥です。
 
 
そして、冷静になる時間にもなるので、子どもが落ち着いたらどうやって褒めてあげようか考えています
 
 
掃除が終わった頃には、子どもも落ち着いているので、すぐに「宿題の続きやってるんだね」などと肯定的に声をかけてあげています。
 
 
おかげで子どもは「宿題が嫌」ということにならず、宿題をやる姿をお母さんが見ててくれると感じているからか、頑張って毎日取り組むことができています。
 
 
我が家の工夫が癇癪に向き合う際のヒントになれば嬉しいです。
 
 
笑顔の親子
 
 
 
 
 
執筆者:豊泉 えま
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
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