「また怒った…」キレやすい子どもに振り回されないママの見守りテクニック

キレやすい,子ども
ちょっとしたことですぐにキレる!そんな子どもについつい感情的になってしまい親子バトル勃発…このようにお悩みのお母さんはいませんか?今日はキレやすい子どもの感情に巻き込まれなくなる子育ての見守りテクニックをお伝えします。
 
 

1.キレやすい子どもに悩んでいませんか?

 
 
・積み上げたブロックが崩れて怒って投げる
・消しゴムでうまく消せずに泣きながら怒る
・ゲームで負けると周りに八つ当たりする
 
 
そんなふうに、自分の思い通りにならないとすぐカッとなってしまうお子さんに、頭を悩ませていませんか?
 
 
感情の起伏が激しく、頻繁に怒りをぶつけられると、お母さんも疲れてしまいますよね。
 
 
「また怒ってる…」と受け止めるだけで精一杯だったり、つい応戦して親子バトルになってしまったり…。
 
 
そんな日々にもうクタクタかもしれません。
 
 
そんなお母さんにぜひオススメしたい、見守りテクニックがあります!
 
 
この記事では、キレやすい子どもに振り回されずに、冷静に見守るためのコツをお伝えしたいと思います。
 
 
 
 
▼今日からできる実践テクニックつき▼
外ではいい子、家では癇癪の子に
必要な対応がわかります!

家でははげしい癇癪 記事中バナー

 
 

2.子どもの感情に巻き込まれていました

 
 
私の息子は年中ですが、
 
✓おもちゃ売り場で欲しいものを買ってもらえないと泣いて騒ぐ
✓道路が渋滞していると「全部抜いちゃえ!」と無理を言い、叶わないと怒る
✓すごろくで負けるとコマを投げたり周りの人を叩く
 
などということがありました。
 
 
ちょっとしたことで癇癪を起こす子どもに私もイライラして「そんなこと言ったってしょうがないでしょ!」と応戦したり
 
 
ギャーギャー騒いでいる横で「なんでうちの子だけこうなの…」と泣きそうになったりして、見事に子どもの感情に巻き込まれていました。
 
 
そんな時に知った「ディスタンシング」というテクニックを使うと、子どものぐずりや癇癪が減っていきました。
 
 
無駄な怒りの攻防戦がなくなり、嬉しいことに親子関係が良くなっていったのです。
 
 
イライラする女性
 
 

\できない→できたに変わる!/
繊細っ子の“育てにくさ”が和らいだ声かけとは⁈
ダウンロードはこちらから↓↓

新・ASDのトリセツ

 
 

3.怒りに反応することがご褒美?!

 
 
みなさんは、お子さんが「怒り」の感情を爆発させているとき、どう対応していますか?
 
 
「周りに迷惑がかかるから注意する」「叱ってしつけないと将来困る」というお母さんも多いと思います。
 
 
どうしても抑えようとしがちですよね。
 
 
お母さんが感情的に反応すると子どもも感情的になります
 
 
まさに私がしていたことです。
 
 
こうなるとお互いが強い感情でぶつかり合い、エスカレートしてしまい、プラスには働きません。
 
 
このような対応は実は、子どもにとって「注目」というご褒美になってしまっている可能性があります。
 
 
「やだー」「なんかイライラする!」「ムカつく」「叩く」「投げる」という子どもに対して、何かしらの反応すること自体が子どもの良くない行動に取り合うことになります。
 
 
「止めなさいって言ってるでしょ!」
「そんなことで怒らないの」
「今回だけだよ!」
 
というお母さんの言動が、子どもにとっては「お母さんボクを見てくれた!」「気にしてくれた!」という「注目」になってしまっています。
 
 
お母さんの注目を浴びるために、子どもは必死にあの手この手を使います。
 
 
それに反応することにより、泣いたり、怒ったり、騒いだりすれば「お母さんは何とかしてくれる」という誤った認識が生まれてしまうのです。
 
 
これが繰り返されることで、何かまた自分にとって不都合なことが起きた時にも暴れて困った行動が増えてしまうので注意が必要です。
 
 
大切なのはこの「キレる」ことを習慣化させないことです。
 
 
そのためのテクニックが「ディスタンシング」というものです。
それを次でご紹介しますね。
 
 
How
 
 

4.キレるを習慣化させない!「ディスタンシング」とは

 
 
「ディスタンシング」とはその名の通り「距離」をとって待つということです。
 
 
ディスタンシングには「注目」を取り去り「好ましい行動」が出てくる効果が期待できます。
 
 
好ましくない行動には注目せず、見て見ぬふりをして待ちます
行動を止めたら褒めます
 
 
これを徹底しましょう。
重要なポイントは3つです。
 
 

①子どもが好ましくない行動を始めたらすぐに見て見ぬふりをして、視線や体も向けない  

 
お母さんとしては子どもが怒り始めると何か言いたくなってしまいますが、ここはグッとこらえて最初から「お母さんはあなたのしていることに気づいていませんよ」という態度でいましょう。
 
 
ケガをするような危険がない限り多少のことは大目に見てスルーして見守ります
 
 

②否定的な表情・態度・言葉・感情を示さない  

 
感情は伝染するものです。
 
 
子どもからの負の感情をスルーするためには物理的な距離をとることも有効です。
 
 
家事をしたり、雑誌を読んだり、時計の秒針を見たり何か他のことをしましょう。
 
 
そして感情をコントロールして、平静な態度をキープします。
 
 
お母さんがため息をついたり、ドアを勢いよく閉めたり、怒りのオーラを出すような否定的な注目をしないように気をつけましょう。
 
 

③褒める準備をする  

 
子どもの行動を見て見ぬふりをしている間に、「この行動をやめたら何て声をかけようかな」「何秒でおさまるかな」などとプラスのことを考えて待ちます
 
 
褒めポイントを逃さないことが大切です。
 
 
例えば怒っておもちゃを投げていた子どもが乱暴でも片づけ始めたら「乱暴」はスルーして「片づけ始めた」ことに対して「片づけてるね、ママ嬉しいよ」と褒めます
 
 
このディスタンシングは、子どもを見守って小さなことでも褒めるために「待つ」温かい対応です。
 
 
無視することではありません。
 
 
お母さんの注目が得られないと分かると、「これをやっても意味がないんだな」と子どもにフィードバックがかかります。すると子どもは行動を変えます。
 
 
2つ目、3つ目の行動ももしかしたら好ましくないかもしれません。
 
 
その場合は同様に見守って待ちます。
 
 
好ましい行動に変わってきたらすかさず褒めると「こうすればお母さんは注目してくれる」と子どもは学習します
 
 
この積み重ねで癇癪が減っていきます。
 
 
OK
 
 

5.キレやすい子どもの癇癪が激減しました

 
 
我が家の場合、同じ空間にいるとどうしてもヒートアップしてしまうこともあったので、息子が怒り始めた時には別室に行ったり、家事をして過ごすことを意識しました。
 
 
思い通りにできなくておもちゃを投げた時のことです。
 
 
泣いて怒っていましたが、私が見て見ぬふりをしていると自分で投げたものを拾い集めカゴにしまっていました。
 
 
そこへ私が行くと「うまくできなくてイライラしたから投げちゃった」と自分の気持ちとやったことを話してくれました
 
 
私はこの方法を試してから、息子の癇癪が激減したと実感しています。
 
 
息子の困った行動に取り合わないことで、バトルがなくなり親子で穏やかに過ごせる時間が多くなりました
 
 
それだけでなく、先の事例のように自分の気持ちを言語化したり、やってしまったことを振りかえることもできるようになり、大きな成長を感じています。
 
 
子どもの感情に巻き込まれてしまい親子バトルが頻発して困っているお母さんの参考になれば幸いです。
 
 
親子
 
 
▼よくある質問・ご相談にオススメの記事▼
Q.子どもの癇癪にイライラせずに向き合うにはどうしたらいい?
 
Q.ディスタンシングがどうしてもうまくいかない時の対応は?
 
 
執筆者:渡辺さくら
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
 
タイトルとURLをコピーしました