緊張の瞬間!不安の強い子どもが怖いと拒否したエレベーターに再挑戦する秘密の声かけ

不安が強い 子ども
当たり前に使っていたものも、不安が強い特性をもつ子どもにとっては、その事象・物などが突然恐怖の対象になります。発コミュを実践することでエレベーターに対するネガティブな記憶をポジティブにかえ再挑戦することができました!
 
 

1.楽しいおでかけが家族の試練に…

 
 
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもとお出かけすると、至るところに試練がたくさん落ちていて大変ですよね。 
 
 
我が家には不安が強いASDグレーゾーンの娘がおります。
 
 
あるときから外出先のエレベーターに強い不安を持ち、乗ることができなくなってしまいました
 
 
しかし、発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学び実践すると、10日で再びエレベーターに乗ることができるようになりました!
 
 
特性をもつ子どもが恐怖の対象であったエレベーターに再挑戦し、再び乗れるようになったストーリーをお伝えします!
 
 
泣く
 
 
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2.「え?エレベーターが怖い?不安が強い子どもに突然現れた変化」

 
 
私の小学校2年生の娘はASDグレーゾーン不安が非常に強い子どもです。
 
 
また、HSC(ひといちばい敏感な子)の気質も持ちあわせていました。
 
 
といっても、小さなころは 「なんか敏感だな~」 「なんか神経質だな~」 くらいにしか私も思わず、「成長したら変わるのかな~」と思っていました。
 
 
しかし、娘が小学校1年生の冬に突然「明日、学校行きたくない」と行きしぶるようになり、母子登校、不登校…と状況は悪化していきました。
 
 
そして、その中で娘は、私から離れることを極端に怖がる「母子分離不安」になってしまいました。
 
 
そんなある日、思いもよらぬ悩みがやってきました!
 
 
元々、休日などショッピングモールにでかけることも多かった我が家ですが、娘が突然今までなんの問題もなく使っていたエレベーターを
 
「エレベーターこわい。乗りたくない!!」
「階段がいい!!」
 
 
あまりに突然のことで、今まで普通に乗っていたのに 「え!今まで普通に乗っていたよね!?急になんで!?」と驚きを隠せませんでした。
 
 
ショッピングモールでお買い物をしていると、重い荷物をもっている時もありますよね。
 
 
手で持つにも限界があるし、カートを使いたい時や急いでいる時もあるでしょう。
 
 
しかし、そんなときでも「絶対エレベーターには乗れない!」宣言の娘。
 
 
始めは「大丈夫だよ~。すぐに着くし、一緒に乗るから」と声かけをしても強ばった表情の娘。
 
 
ASDグレーゾーンの不安が強い特性をもつ子どもが、不登校状態になるくらいまで心のエネルギーが減っているタイミングなので
 
 
「エレベーター」という個室に不安を感じているのかなと考え、「わかった!階段で行こう!」と覚悟を決め、対応していました。
 
 
しかし毎回、重い荷物をもちながら階段やエスカレーターだけで対応できない場合もあります。
 
 
「このままずっと娘はエレベーターに乗れないのかな?いつまで続くの?」と不安に思うのと同時に、1階から最上階まで登る修行に、心の中はイライラする気持ちが混ざっていました。
 
 
イライラする女性
 
 

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3.不安が強い子どもが突然エレベーターに乗れなくなった理由とは?

 
 
なぜ、今までなんの問題もなくエレベーターを使っていた娘が、エレベーターに乗れなくなったのでしょうか?
 
 
エレベーターに乗れないと宣言があったのは、学校行けなくなった直後。
 
 
ASDグレーゾーンの特性をもつ娘が学校生活のストレスで心のエネルギーが空っぽになってしまい、 今まで隠れていた問題が表れたのだと思いました。
 
 
不安が強いASDグレーゾーンの子どもは予測不可能な変化に不安を感じやすいという特性があります。
 
 
我が家の娘も、 「もしもエレベーターが止まってしまったらどうしよう?」 と起こってもいないことを心配してしまう「予期不安」の様子が見られました。
 
 
「止まってもお店の人を呼べるボタンがあるから、大丈夫だよ」と伝えても、「でもこわい!」と私の話を聞ける様子ではなく、
 
 
脳がパニックを起こしていて、提案を受けられる状態ではありませんでした。
 
 
疑問
 
 

4.発コミュの学び、肯定の徹底。そして!チャレンジは突然訪れた!!

 
 
娘がエレベーターに乗れなくなった頃、 娘は母子分離不安が一番強く、母子登校、不登校へと経過していくところでした。
 
 
さまざまなものを調べて見つけたのが発達科学コミュニケーション(発コミュ)の存在でした。
 
 
やったら本当に直るのか?とたくさん悩んだ結果、このまま何もしないでいるより動いてみよう!と勇気をだして、発コミュの講座を受けることに!
 
 
そこで学んだのが「肯定の注目」でした。
 
 
この発コミュのテクニックを日々の日常生活のコミュニケーションの中で徹底して使いました。
 
 
発コミュを実践しはじめてからも、外出先でのエレベーターに対する不安は変わらず、 「絶対乗れない!!わかんないけどこわい!!」と訴えていました。
 
 
そんなときは
 
「そう思うんだね。」
「教えてくれてありがとう!」
「乗ってみたいと思ったら言ってね!」
 
笑顔で、娘が決めた思いを肯定していきました。
 
 
肯定されることで脳は育ち始めます!
 
 
肯定の注目が多いと自信がつき、自主的に行動するようになります!
 
 
発コミュを実践しはじめて、肯定の注目を意識的に使うようになり、10日ほどたった日。
 
 
外出先で、娘が 「◯◯、エレベーターに乗ってみる」 と、自らチャレンジすることを決意!
 
 
緊張した表情でしたが、手を繋いで乗ることができました。
 
 
乗り終わった後、「頑張ったね!乗れたね!」と、すかさず肯定の言葉とハイタッチ
 
 
娘は「ちょっと怖かった~」と話してくれましたが、達成感に満ちているような笑顔!!
 
 
成功体験で自信がついたようでした。
 
 
こんなにすぐに発コミュの効果があらわれ、また乗れるようになるとは思ってもみなかったので、本当に驚きました!
 
 
再び乗れるようになってからも、はじめは緊張して乗っていましたが、今では恐がることなくエレベーターに乗れるようになりました
 
 
娘は最近
 
「本でエレベーターが止まってしまうところがあって思い出してこわくなっちゃったんだ」
「なんで乗れるようになったかはわからないけど一緒に乗ってくれるし安心して乗れるよ」
 
と、自分の気持ちを言葉にして伝えてくれました
 
 
エレベーターに乗ることができなくなった頃は、不安が強くよくわからず、つらかったと思います。
 
 
つらかったことを忘れてしまうくらいポジティブな記憶に上書きができたことや、自分の気持ちを相手に伝えようとする姿勢に脳の成長を感じています!!
 
 
肯定するだけで本当に変わるの?と、 疑心暗鬼でしたが、効果がすぐに現れて、本当に驚きと喜びです!
 
 
もっとすぐに学び始めていれば、娘も私も早くラクになったのにー!!と思います(笑)
 
 
不安が強いASDグレーゾーンの子どもの子育ては、あちらこちらに試練が転がっていて 一筋縄にいかないことのほうが多いと思います。
 
 
当たり前だった事柄、人、物が突然苦手になってしまうことも…
 
 
ここでお伝えしたことはシンプルに実践できることなので、子育ての困り事があるお母さんにまず肯定の注目を実践してみてほしいと思います!
 
 
まる
 
 
 
 
 
執筆者:こもだ あやか
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
 
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