ADHD(注意欠如・多動症)の衝動性が強い子どもにどう向き合えばいいのか困っていませんか?この記事ではADHDの衝動性について、ママができる対応のコツ3つをご紹介しています。ぜひ、できることから取り入れてみてくださいね！
１．すぐ手が出る、ADHDタイプの子の衝動性にどう向き合えばいいのか困っていませんか?
子どもは日常的に自分の希望が通らなかったり、物事が思い通りにいかなかったり、自分の気持ちを言葉で上手く伝えることができなかったりすると、癇癪を起こしたりしますよね。
衝動性には
✔癇癪の中ですぐ手が出る、足が出る、突然キレだす
✔しつこく言い続ける、暴言を吐いたりする
という行動と口の衝動性があります。
また、グレーゾーンの子に多い傾向として、外では無理して頑張ってしまうため、ストレスを多く抱え、家でだけ癇癪が見られたりします。
親の立場からすると、すぐ手が出たりする行動は周りに迷惑をかけるかもしれないと深刻に考えてしまいますよね。
また、公共の遊び場や学校などでは、お友達とトラブルにならないかヒヤヒヤしてしまいますよね。
次では、ADHDの衝動性について理解を深めるために説明していきますね。
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２．ADHDの衝動性について
ADHDは「注意欠如多動症」という名称通りで注意・集中力の欠如と多動、そして衝動性がみられます。
ADHDタイプの子の衝動性は脳からくる特性なので、「また、キレてる！」と周りは思ってしまいますが、本人もコントロールできず苦しんでいるケースが多いのです。
自分の思い通りにならないとすぐ怒りだしてしまいます。
カッとなったら、本人は止められません。
これは、脳の考えたり想像したりする部分が未熟で、感情をコントロールするのが苦手なことにより起こってしまうのです。
急な変更があったりすると、先の見通しが立たず、別の考えも思い浮かばず、パニックになり怒り出します。
それと同時にすぐ手が出たり、足が出たりします。
癇癪や衝動性は間違った対応をすると、歳を重ねるごとにどんどん強くなっていきます。
困ったことがあった時や思い通りにならない時に怒り出すのが衝動性の典型的なパターンです。
大事なことは、それを「脳の癖」にしないこと。
「思い通りにならない時に怒る」という行動パターンになってしまうと、その脳の回路が強固なものになっていきます。
では、どうしたらいいのか？対応の仕方をお伝えします。
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３．ADHDタイプの子どもが衝動的に感情が高ぶっているときの対応の原則
子どもがワァー！と衝動的になっているときには、近づかず落ち着くのを待つのが原則です。
お互いに感情に巻き込まれないことが大事です！
ママはついつい 「怒ってもしょうがないでしょ！」と怒って言ってしまいがちですが、そうすると更にエスカレートしてしまいます。
なので、「取り合わないこと」です。
子どもに怒ってもしょうがないと学んでもらうのです。
何か怒りやイライラすることがあって、物を投げることはよく見られる行動ですが
それによってママが近づいて来てくれたら、子どものママに取り合ってほしいという願いが叶うことになります。
子どもは、そういう行動をすれば、ママが気にかけてくれると誤学習してしまうのです。
このような時は、その場、その場で要求を聞くことは良くありません。
まずは「距離を保つこと」が大事です。
すぐ手が出る場合は、血が出る程の怪我を負わせるなど、ただ事ではすまない場合は止めた方がいいので、そこの見極めはしっかりしましょう。
つまり、危険行為に分類されるものはストップをかけます。
４．衝動性に対しママができる対応のコツ3つ！
1）落ち着くまで待ち、子どもの気持ちを共感する
なぜ怒ったのかを理解して、否定ではなく共感をする
2）作戦会議を提案する
「そんな時は次から〇〇してみたらどうかな?」
「怒るんじゃなくて、こうしたいって伝えてみたらいいんじゃない?」
と２人でルールを決めて対策を教えましょう。
3）癇癪が起きていない時に満足する時間を過ごさせる
ママは知らず知らずのうちに、子どもが落ち着いているときはあまり構わずに、癇癪を起こしているときに最も接触頻度が高かったり、接触距離が近かったりしてしまいがちです。
しかし子どもが落ち着いているときこそ、スキンシップしたり、声かけをしたりして、普段から癇癪を起こす状況にしないことが大切です。
ですので、普段からやはり褒める時間を増やしたり、できていることに注目するようにしましょう。
子どもの心が満足する状況を普段の声かけで作りましょう。
また、癇癪の時間を記録することもおススメです。
ママは記録することで客観的にもなれますし、視覚的にも癇癪の時間が短くなり、子どもの感情コントロールが上手になっていることが実感できます。
感情に巻き込まれないことも、常に普段からできていることに注目することも難しいですが、ママも子どもと一緒に成長していきましょう。
＊よくある質問・ご相談にオススメの記事はこちら↓↓↓
Q．子どもの激しい癇癪に巻き込まれないようにするには、どうしたらいいの？
Q．我慢できない子どもが我慢できるようになる親の関わり方は？
執筆者：たるみ あや
発達科学コミュニケーション アンバサダー
