発達グレーゾーンや特性の強い子どもにとって、運動会は体も神経も使うとてもハードな行事。練習で疲れてしまったり、休みがちになったとしてもお母さんは本人なりに頑張っていることを褒めて自己肯定感を高めて、親子ともに成長する運動会を迎えませんか?
1.運動会の練習が始まり、学校に行き渋ったり、不登校の原因になっているお子様はいらっしゃいませんか?
GWも明けて、5月・6月に運動会のある学校もありますよね。
GW明けというのは休み癖がついたり、少し気の緩む時期でもあり、それに重なり、苦手な集団行動の練習、また不安が強く環境・予定の変化にも敏感なお子様たちはダブルパンチの時期なのです。
運動会の練習が、学校への行き渋りや、不登校の原因になっているお子様はいらっしゃいませんか?

2.みんなに遅れてしまっては大変!と、無理矢理学校に行かせていました
実は我が家もそれが2年続きました。
運動会の練習が始まってからは、疲れたといって、夜の時間の機嫌も悪いし、次の日は朝起きれないし、毎日学校に行く元気もない。
休んでしまった次の日は、まわりの友達の動きについていけず、気持ちが下がり…
学校でも家でもなんだか辛そうな顔をしていました。
それでも休んでしまったら、お友達に遅れてしまう、迷惑をかけてしまう、完璧に動いてほしい、という親の勝手な気持ちもあり、行けるときは無理矢理学校に連れて行っていました。
それが徐々に行く気もなくなり、ついに休みがちに…
もちろん当日も参加できませんでした。

3.実はハードすぎる?特性のある子にとっての運動会
発達グレーゾーンや特性の強い子どもにとって、
運動会というみんなと同じことをして身体を動かすということ、またそれを大勢の観客の前で披露するということは、身体も神経もつかうとてもハードな行事なのです。
運動会は、私たち親からしたら1年の成長を感じたり見れたりする、貴重なイベントだと思っていたのですが、運動会に苦手意識を持つ子どもたちもいたのです。

4.大人の勝手な思い込みを捨て、今できていることだけを褒め続けたところ、自信がついてきたように思いました
私は「運動会はこうあるべき!」という大人の勝手な思い込みを捨てました。
「徒競走では1位をとれるようにがんばってね!」
「発表では、みんなと合わせて、かっこよく踊れるように頑張ってね!」
これらの言葉が、発達グレーゾーンの子どもたちにどれだけプレッシャーを与えていたことか、やる気をなくす言葉だったのか…発達化学コミュニケーションを学んで気づきました。
だから今年は、
「1位なんてとれなくてもいい、練習の成果を出してね!」
「練習を休まず頑張っていてすごいね!」
「間違えてもいいんだよ。おもいきり楽しんでね!」
完璧じゃなくていい。今できているところだけを褒める。
これに徹したところ、今年は練習も1日も休まず今週末は、成長した運動会を見れそうです。

5.発達が加速する大チャンスのイベントです!!
運動会というイベントは、1年間が過ぎてあれができるようになった、こんなに堂々とした姿になって…と感無量になる一日です。
ただ、苦手なお子様にとっては、その前の練習から当日を迎えるまで、辛く大変な時間を過ごしています。
そこを親子のコミュニケーション、家での子どもとのかかわり方によって発達の時間に変えていくことができるのです!
運動会は実は、発達が加速する大チャンスのイベントなのです!

執筆者: さいとう ちづる
発達科学コミュニケーション アンバサダー