「うちの子、発達障害かも…?」そんな不安を抱えるママへ。診断名に振り回されるのではなく、“脳の可能性”を信じる子育ての視点を、専門講義から抜粋してご紹介します。動画でも講義の一部をご覧いただけます。
いたがきひまりチームでは、Nicotto講座生向けに月に1回、ASD発達科学講義という講義が開催されています。
◆ASD発達科学講義とは◆
『脳科学の観点から自閉スペクトラム症(ASD)キッズの特性を紐解いていこう』というテーマで、ひまりマスタートレーナーからASDのことを深く学べる内容の講義です。
今回の講義では、
「うちの子、発達障害なのかな…」「グレーゾーンかも…?」
そんなふうに悩むママたちのために、「脳の発達」についての話がありました。
この記事では講義の中から、特に反響の大きかったパートを一部ご紹介します。
まずはこちらの動画をご覧ください 👇
動画の内容をじっくり文字で読みたい方のために、以下に要点をまとめました。
「うちの子、発達障害なのかな…」と悩んでいるあなたへ
発達障害かも、グレーゾーンかも、HSCかも—— 我が子の特性について、心の中で何度も名前を並べては、ため息をついていませんか?
でもまず、知っておいてほしいんです。
脳は一生、発達し続けるものだということを。
人間は実は『未完成な、まっさらな脳』を持って生まれてきます。
たとえば牛や馬は、生まれてすぐに立ち上がることができますが、人間の赤ちゃんは違いますよね。
それは、人間の脳が「生まれてから育つ」仕組みになっているから。
つまり、私たちの子どもたちも、生まれたあとに脳の使い方を少しずつ学びながら、成長していく存在なんです。
この「脳の育ち」は、環境や関わり方によって大きく変わります。
もちろん、発達障害は遺伝子が関係すると言われています。
けれど、遺伝子そのものは変えられなくても、「脳の働き」は育てることができる。
だからこそ、「診断が必要かな?」と不安になったり、診断名に振り回されたりする前に、まずは「この子の脳をどう伸ばしていけるか」を考えてみてほしいんです。
完璧な脳の人なんて、この世にひとりもいません。誰にだって得意・不得意があります。
それはまだ脳が発展途上なだけ。
大人だって、まだまだ伸びしろがあるんですから。
あなたの子どももゼロベースの脳で生まれてきて、今も日々、育ちの途中。
関わる大人の言葉や関係性によって、これからどんどん変わっていけます。
だから、「特性のある子」ではなく「関わり方次第で変わる子」という視点で見つめてあげてください。
子どもひとりひとりの前に、発コミュ対応ができる大人を立たせたい。
それが当たり前になる社会を、私たちは目指しています。
そうすれば、子どもたちは自分の力で少しずつ前に進めるようになります。
診断名に振り回されなくて大丈夫。
「脳を伸ばせばいいだけ!」
そう思えたら、きっと子育てはもっとシンプルで、もっと希望に満ちたものになるはずです。
あなたも、子どもの脳を育てられる大人になってみませんか?
