母子分離不安の子どもはママがいないと不安です。ずっと一緒にいると要求も多くて、イライラママになっていませんか? 子どものできていることへの注目を増やして肯定することで、イライラママとさよならし、母子分離不安を解消していきましょう!
1.「ママママうるさい!」と叫びたくなるママはいませんか?
「ママ!ママ!ママー!ママー!ねぇ!ママー!」といつもママを探しているお子さんはいませんか?
ママが見えなくなるとすぐに大きな声で呼ばれてしまいますよね。
ついママもイライラモードになってしまったり、自分のひとり時間を確保できずに心身ともに辛い状況の中、戦っているママも多いのではないでしょうか。
この「ママママ攻撃」ですが、小さなお子さんにだけ多く見られるのかというとそうではありません。
小学生以降のお子さんでもすぐにママ!と呼ぶお子さんはいます。
ママの存在を確認するためにママと呼ぶ、何かする時にママに確認しないとできない、ママとなら話せるのでずっとしゃべっているなど、とにかくママの傍にずっといるし、ずっと付きまとうのです。
この状況がもう何日も続いているとママは本当に休まる時間がないですよね。
こんなにママベッタリには何か理由があるのでしょうか?
2.ママベッタリ=母子分離不安かもしれない
子どもはママのことが大好きだから、ずっとベッタリしている!というわけではありません。子どもの中にはママと離れることが極端に不安ということがあり、その想いの表現方法が「ママママ攻撃」だったりするのです。
皆さんは母子分離不安という言葉を聞いたことがありますか?
母子分離不安とは子どもが愛着をもっている人(母親や父親や祖父母など)から離れる際に、強く不安を感じることをいいます。
発達段階で誰でも経験するものなので珍しいものではありません。
しかし、幼稚園や学校で「園の入り口で別れるときに泣いて離れようとしない」「一人で学校にいこうとしない」といったことが続いたり、不安感が長期化し、腹痛や頭痛なでの身体的症状や精神的症状などが見られるようになると分離不安症と診断されることがあります。
お子さんの変化としては、
・これまでできていたことができなくなる
・不安を口に出すことが増える
・登校時間になると泣いて登校を嫌がる
などの症状があります。 低年齢のお子さんに見られがちと思うかもしれませんが、特に低年齢のお子さんに限定して起こることではありません。
母子分離不安として大きな症状として突然現れることがありますが、すでに小さなSOSサインは子どもから出ていることがあります。なので、注意深く子どもの様子を見てあげて欲しいと思います。
3.母子分離不安は、時間が解決するの?
我が家の息子は小学校の1年生の夏休み明けから、登校しぶりが始まり、母子分離不安になりました。
「学校に行きたくない」と泣きさけぶ息子に何と声をかけてあげたらいいのか、どう対応したいいのかが分からず、息子を連れて、いろいろな機関に相談に行きました。
「とりあえず様子を見ましょう」
「いつかは離れる時がきますよ」
と、一旦は状況を聞いてもらい相談することができたことで安心するのですが、でも結局どうしたらいいの?という対応策が分からず、また手探りの日々に戻ってしまいました。
診察を受けたから何か変わるのか?と言ったら全くそうではなく、診察を受ける前と何も状況は変わらなかったのです。
ただただ時間だけが過ぎていき、逆に状況は悪化していくばかり…。
時間をかけて一緒にいるだけでは何も変わらないし、時間は解決しないということがハッキリと分かりました。
そんな中、発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会い対応策を教えてもらうことができたのです。それについては次で説明しますね。
4.イライラママとさよならしよう! 1番の近道は肯定すること
発コミュでは、子どもの「行動」に注目をする対応をします。好ましい行動に肯定的な注目をし、肯定の対応を与えます。
・褒める
・認める
・笑顔を見せる
・うなずく
一緒にいる時間が長くなると、できないことに注目がいき、ついつい注意をしてしまいますが、一緒にいる時間が長いからこそ、できていることへの注目を増やし、肯定することでぐんと信頼関係が強くなります。
例えば、朝の時間だけでもできていることがたくさんあります。
「おはようが言えたね」
「ご飯たくさん食べたね」
「はみがきできたね」
「靴下、自分で選んだんだ!かっこいいね」
これまで気にもしなかった日常の中に、たくさんのできていることが隠れています。
一緒にいるママができることは、小さなできた!を見つけて肯定することです。
小さなできた!を見つけられるようになったママは 子どもとの信頼関係作りが上手になります。
少しずつ小さなできた!を積み重ねていくことが、母子分離不安の解決への1番の近道となります。
母子分離不安でお悩みの方はこちらの小冊子をご覧ください。
▼小冊子のダウンロードはこちら▼
https://www.agentmail.jp/lp/r/4890/43670/?20220527
執筆者:堀このみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)