「最近、子どもがすぐ疲れたと言う」…もしかして「秋バテ」が原因かもしれません。子どもの秋バテは自律神経の乱れが関係しています。この記事では、子どもの秋バテの原因やサイン、家庭でできる具体的な対策を解説。親子で元気に秋を過ごすためのヒントが見つかります。
1.もしかして、うちの子も「秋バテ」?その不調、放っておかないで!
秋になって、お子さんが「なんかだるい」「疲れた」とぐったりする様子を見て、心配になっているママはいませんか?
夏休みが終わって学校が始まり「新しい環境や行事疲れかな?」と思っても、なかなか元気が戻らないと、親としては不安になりますよね。
実は、その不調は「秋バテ」かもしれません。
この記事では、子どもの秋バテの原因と、家庭でできる具体的な対策についてお話しします。
この記事を読めば、お子さんの不調の理由がわかり、安心して親子で秋を乗り越えるヒントが見つかりますよ。

2.秋バテって言葉知っていますか?
「秋バテ」は、夏から秋への季節の変わり目に起こる、体や心の不調のことです。
大人だけでなく、子どもも秋バテになることがあります。
◆秋バテと自律神経の関係
夏から秋へ変わる時期は、気温の変化が大きくなります。
暑い日と涼しい日が交互にやってきたり、朝晩と日中の気温差が激しくなったりしますよね。
この急な気温の変化に体がついていけず、自律神経のバランスが崩れてしまうことが、秋バテの主な原因です。
自律神経は、体の調子を整える大切な役割をしています。
例えば、心臓を動かしたり、汗をかいたり、消化を助けたり、私たちが意識しなくても体の機能をコントロールしています。
自律神経には、活動モードの「交感神経」と、リラックスモードの「副交感神経」があり、この2つがバランスを取りながら働いています。
しかし、急な気温の変化が続くと、自律神経が「暑いから汗をかこう」「寒いから体を温めよう」と、必要以上に働きすぎてしまい、疲れ果ててしまいます。
その結果、心と体に様々な不調が現れるのです。
◆秋は子どもにとって、疲れやすい行事がいっぱい
秋は、運動会や音楽会、遠足など、学校行事が盛りだくさんです。
子どもたちは新しいことに挑戦したり、友達との関係を築いたり、楽しいけれど、実は心と体がとても緊張している時期でもあります。
特に、繊細な子や新しい環境に慣れるのに時間がかかる子は、周りの期待に応えようと頑張りすぎてしまい、心の疲れから自律神経のバランスを崩しやすくなることがあります。

3.【体験談】秋になるとよく疲れていた息子
実は、私の息子も、毎年秋になるとよく「疲れた」と口にする子でした。
運動会や遠足が終わった後、学校から帰ってくるとぐったりして、リビングの床にそのまま寝転がってしまうこともしょっちゅうでした。
最初は「運動会で頑張りすぎたのかな」「何かの病気かも?!」と心配していましたが、子どもの発達について学ぶ中で、これが「秋バテ」のサインだと気づきました。
息子は、新しい環境や初めての場所に慣れるまで時間がかかるタイプで、運動会や遠足のような大勢の人が集まる行事では、知らず知らずのうちに周りに気を遣って、心も体もクタクタになっていたのです。

4.今日からできる!子どもの「秋バテ」を乗り切る3つの魔法のケア
子どもの秋バテに気づいたら、家庭でできる対応を少しずつ試してみましょう。
特別なことではなく、毎日の生活の中で取り入れられることばかりです。
まずは、お子さんの「疲れた」という言葉に寄り添ってあげることが大切です。
「また疲れたって言ってるの?」と否定するのではなく、「そっか、疲れたね。ゆっくり休もうか」と共感してあげるだけで、お子さんは「自分の気持ちをわかってくれた」と感じて安心します。
◆「自律神経」を整える3つのケア
崩れた自律神経のバランスを整えるには、心と体をリラックスさせてあげるのが一番です。
①体を温める
温かいお風呂にゆっくり浸かったり、温かい飲み物を飲ませてあげましょう。
特に、お風呂にゆっくり浸かることは、リラックス効果が高く、自律神経を整えるのにとても効果的です。
②質の良い睡眠をとる
夜は早く寝て、朝は決まった時間に起きるようにしましょう。
寝る前にスマホやテレビを見るのをやめる、部屋を暗くして静かな環境にするなど、眠りやすい環境を整えてあげることも大切です。
③ 腸内環境を整える食事
腸と自律神経は密接に関係しています。
発酵食品(ヨーグルト、味噌、納豆など)や、食物繊維が豊富な野菜、きのこ類などを積極的に食事に取り入れて、腸内環境を整えてあげることも意識してみましょう。

5.簡単なケアで、親子ともに元気に!
息子が秋バテになりやすいと気づいてから、私はこれらの対応を試してみました。
・「疲れた」という言葉を否定しない
・温かいお風呂にゆっくり浸かる時間を作る
・寝る前はスマホやゲームをやめる
・朝ごはんにお味噌汁を取り入れる
どれも小さなことですが、毎日続けることで、息子の様子に変化が見られました。
以前のようにぐったりすることが減り、学校行事の後も「楽しかった!」と話してくれるようになりました。
子どもの不調は、大人が思っている以上に心と体のバランスが関係しています。
お子さんの「疲れた」という言葉は、「助けて」という心と体のサインかもしれません。
この記事が、お子さんの不調に悩むお母さんにとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
親子で一緒に、心も体も元気に秋を過ごしてくださいね。
