自分の気持ちを言えない子に!コミュニケーション能力を育てるおうちトレーニング

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子どもが自分の気持ちを言えないと、「お友達できるかな?」「クラスに馴染めるかな?」と心配になりますよね。HSC×発達タイプの子が安心して自分の気持ちを伝えられるようになる“ママとのおうちトレーニング法”をご紹介します。
 
 

1.HSC×発達障害・アスペルガータイプの子どもは自分の気持ちを相手に伝えることが苦手

 
 
一般的に発達障害グレーゾーンの子どもは、
 
空気が読めない
人の気持ちに共感するのが苦手
 
などの特性があると言われています。
 
 
しかし、HSC(ひといちばい敏感な子ども)×発達障害・アスペルガータイプの子どもは、この特性とは反対に、
 
人の顔色や場の空気を読みすぎてしまう
同調圧力に弱い
 
という傾向が強いのです。
 
 
そのため、自分の気持ちをうまく表現できず、いつも相手に合わせてしまいます
 
 
あまりにも自分の気持ちが表現できないと、「友達と上手くコミュニケーション取れているのかな」、「嫌なことはちゃんと断れているのかな」と心配になってしまいますよね。
 
 
このようなお悩みは、ママがおうちでサポートし、解消してあげることが可能です!
 
 
今回はその方法についてご紹介しますね。
 
 
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2.息子が幼稚園で「NO」と言えず、母子で悩んでいた日々…

 
 
4歳になるHSC×発達障害・アスペルガータイプの息子は、幼稚園で先生やお友達に自分の気持ちが言えず、帰宅後、毎日のように泣いていました。
 
 
本当は行きたくないのに、行くって言っちゃった…だってみんな行くって言ったから…」
本当は好きじゃないけど、好きって言っちゃったの…ママから先生に「本当は好きじゃないです」って伝えて!!」
 
 
このような話を聞くたびに、私は 「正直な気持ちを言っても誰も怒らないから、言ってごらん」 と声をかけましたが、その時は「わかった!」と返事をするものの、いざとなると言えない!という日々が続き、息子のストレスは溜まっていくばかり
 
 
このままでは小学校でお友達ができなかったり、集団に馴染めないのではないかと不安に思っていました。
 
 
悩む女性
 
 

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3.HSC×発達障害・アスペルガータイプの子どもが「本音を言えない」理由

 
 
では、なぜここまで自分の気持ちを相手に伝えることができないのでしょうか?
 
 
冒頭にもお伝えしたとおり、HSC×発達障害・アスペルガータイプの子は、自分の気持ちよりも相手の気持ちや場の空気を優先してしまう傾向があります。
 
 
例えば、
「この人はYESって言ってほしそうだな」 と察知すると、
本当は「NO」と言いたくても「YES」と言ってしまう。
 
「みんなが〇〇の方がいいと思っているんだな」 と感じると、
本当は△△の方がいいと思っていても「〇〇!」と言ってしまう。
 
 
また、このように自分の気持ちを抑制する場面ばかり経験していると、
 
「人と話すのが苦手だな」
「大勢の中にいるのは嫌だな」
 
コミュニケーション自体に苦手意識を持ってしまい、誰かと会話する機会をできるだけ避けるようになってしまうので、会話の経験を積み上げることが難しくなってしまいます。
 
 
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4.子どものコミュニケーション能力をぐんぐん育てる簡単な方法とは

 
 
ここで出番がやってくるのが、そう!ママです!!
 
 
最初から他の人とコミュニケーションを取るのはハードルが高いので、まずはおうちでいつも一緒にいるママとの会話から、トレーニングしていくのが理想的なのです。
 
 
トレーニングとはいっても、特別な準備は必要ありません。
 
 
日常の会話の中で、「話すって楽しい!」という成功体験を積ませていくことが大切です。
 
 

ポイント:否定も修正もしないで「聴く」

 
子どもの話は、大人が聞いても理解できないことがあったり、言い間違いをしていたり、ということがよくあると思いますが、まずは口を挟まずに最後まで聞くようにしましょう。
 
 
最後まで話しを聴き終わった後も、否定や修正はしてはいけません
 
 
「そうだったんだね〜それは大変だったね」
「ママもそう思うよ」
「え〜!それは知らなかった!教えてくれてありがとう!」
 
このような肯定的なやりとりを繰り返すことで、子どもに「話してよかった!」と思ってもらうことが重要です。
 
 
自分の気持ちを相手に伝えられるようになるためには、
 
「僕は気持ちを伝えることができる!」
 
という自信が必要不可欠なので、とにかく会話の成功体験を積ませてあげることが大切です。
 
 
子どもの個性や特性を理解しているママだからこそ、ゆっくり子どものペースに合わせて進めてあげられるので、とっても効果的なんですよ!
 
 
我が家の息子は、この対応を1ヶ月ほど続けるだけで、幼稚園の先生に 「最近すごく言葉が増えて、自分の意見や気持ちをみんなの前でお話しできるようになりました!」 と褒めていただくまでに成長しました。
 
 
さらに「転園してきた新しいお友達ともたくさんお話しをしていて、すぐに仲良くなっていました」と聞いた時は、「今まで新しい人や環境が苦手だったのに?!」と驚くと同時に、本当に嬉しかったです。
 
 
ぜひ、みなさんも実践し、自分の気持ちを相手に伝える喜び、そしてコミュニケーションによって世界が広がっていくワクワクを教えてあげてくださいね。
 
 
子どもたち
 
 
 
 
 
執筆者: 中谷 そら
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
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