保育園に友達がいない!発達障害・グレーゾーンの子どもが友達と遊べるようになる秘訣とは?

 

保育園に友達がいないと嘆いているママに読んで欲しい!子どもが集団の中で自然と友達ができるというのは実はハードルが高いことなのです。一歩ずつステップを踏むことで友達と交わることができるようになります。今回はその秘訣についてお伝えします。
 
 

1.友達付き合いがうまれない理由

 
 
家で保育園の話をしてくれない。お迎えに⾏ったらいつも⼀⼈で遊んでいる…など、お友達と関わっている姿を見かけないと、⼩学校に上がってもこのままお友達ができなかったらどうしようと悩まれていませんか?
 
 
発達障害・グレーゾーンのお⼦さんの中には、たくさんの情報をキャッチして不安を抱えているお⼦さんが多くいらっしゃいます。
 
 
そのようなお子さんは、なかなか気持ちが外に向くことがなく、誰かと一緒に遊ぶ…という気持ちには到底至りません。
 
 
ママ達にはこのように考えて欲しいと思います!
 
 
誰も知らない集団の中にポイっと放り込まれたとします。そこには外国の人ばかりでどうやってコミュニケーションをとったら良いのか分からない…。不安になりませんか? 
 
 
そこから抜け出そうとすると相当の勇気、パワーなどが必要になりますよね。子ども達もそのような気持ちなのではないでしょうか?
 
 
未就学前の子ども達は、自分の言葉で自分の気持ちを表現するのはまだまだ苦手です。
 
 
そんな時、走り回ってヘラヘラしているから、何も考えていない…など周りからは、なかなか理解されにくいですが、実は⼦どもたちなりに考えているのです。
 
 
・不安だからこそ、⾛って気持ちを落ち着かせている⼦。
 
・癇癪を起こして感情を外に吐き出している⼦。
 
・抱っこしてもらい気持ちを落ち着かせている⼦。
 
 
やり⽅はその⼦それぞれですが、⾃分なりに気持ちに向き合おうとしているからこその⾏動なのです。
 
 
 
 

2.人に無関心すぎたわが子の将来が心配になりました

 
 
かくいうわが子も、保育園いくたびに、先⽣に抱っこされているか、⼀⼈で砂場で遊んでいるか、そのどちらかでした。
 
 
お友達の名前を息⼦の⼝から聞くことは皆無でした。
 
 
当時3歳の息⼦ですが、パパや、⼤好きだったしまじろうのことを「あの⼈」と⾔い出した時は、すごくショックでした。
 
 
⼈に対しての関⼼の薄さがこの⼀⾔で伝わってきました。
 
 
ですが、誰⼀⼈として誰の助けも借りることなく⼀⼈では⽣きていくことはできませんよね。⼈というものは本来、本能的に⼈と関わりたいものなのです。
 
 
ですので、⼈に関⼼がない⽬の前にお友達がいるのに敢えて⼀⼈を選ぶというのは不⾃然なことです。
 
 
⼦どもの⾏動から⾒えるこのメッセージを早い段階で気づけた今が、⾏動をスタートさせるチャンスだと思いました。
 
 
 
 
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3.スモールステップで不安な気持ちを取り除くことからスタート!

 
 
いきなりお友達と関わりをもたせるのではなく、スモールステップで少しずつ進めて⾏きます。
 
 
まずは安⼼して⼀⼈でできることからします。無理に集団の中に⼊れてはいけません。不安な気持ちを取り除くことが最優先事項です。
 
 
そして、⼀⼈で安定して遊びができるようになったら信頼できる⼤⼈と⼀緒に遊びます。
 
 
保育園でしたら担任の先⽣、お⼦さんが⼀番⼼を開いている先⽣。家庭でしたらパパやママが対応してあげるといいですね。
 
 
その次に、信頼できる⼤⼈と⼀緒に他の⼦と遊ぶ、という体験へ繋げていきます。
 
 
わが⼦、先⽣、お友達の3⼈で遊ぶイメージです。
 
 
周りの大人と他の⼦のやりとりを⾒て、この場⾯ではこういう声かけしたらいいんだ、と学びます。
 
 
ここで⼤事なのは、⼀緒に楽しむこと!⼦どもに楽しいを押し付けるのは逆効果。⼤⼈も本気で楽しみましょう。
 
 
⼤⼈が楽しめば、⾔わなくても⾮⾔語で⼦どもには伝わっていきます。そこが安定してきたら、もっとも難易度が⾼い最後のステップでもある、お友達と遊ぶに繋げていきます。
 
 
〈お友達と遊ぶまでのステップ〉
 
 
ステップ0:⼀⼈で遊ぶ(現状)
 
ステップ1:信頼できる⼤⼈と遊ぶ
 
ステップ3:信頼できる⼤⼈と⼀緒に他の⼦と遊ぶ
 
ステップ4:ルールのある遊びを他の⼦どもと遊ぶ
 
 
ルールのある遊びは遊びの中でハードルが⾼いですが、ここまで段階を⾶ばすことなく歩めていれば、遊びを通して我慢を覚えたり、勝つことの楽しさ、負けることの悔しさ、譲ることの楽しさを体験することができます。
 
 
⼀⼈遊びでは出会うことのなかった発⾒があるのです。
 
 
ぜひ、園の先生たちにも協力してもらいながらお友達との関係構築ができるようになるといいですね。
 
 
お友達とのやりとりから広がる世界を遊びを通じて感じてもらえたら嬉しいです。
 
 
 
執筆者:もりおかいちご
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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