学校に行きたくないけど行こうと決めたものの上手に気持ちを切り替えられず、なかなか出発できなかった娘。今ではさっと切り替えて出かけられるようになりました。娘が切り替え上手になるために私がした3つのことを紹介します。
1.子どもが気持ちを切り替えるのを待つことに、疲れていませんか?
子どもが学校に行くと言ったのになかなか部屋から出てこない。
習い事に行くと言ったのになかなか準備をしない。
行くと決めたのは自分なのに、なかなか気持ちを切り替えられず、出発できない。
「行くって言ったのに…。」
子どもの言動に振り回されて、疲れているママはいませんか?

2.気持ちの切り替えに、1時間半かかっていた娘
私もその一人でした。
わが家の小学4年生の娘は、3年生の冬に突然教室へ行けなくなり、今では教室と保健室を行き来する学校生活を送っています。
そんな娘と毎朝、今日はどうするかの作戦会議をします。
娘は遅れていくことを選ぶことが多く、何時に出発するのかを自分で決めます。
ところが、自分で時間を決めたものの、いざ学校へ行くとなると気持ちが落ち込んでしまったり、嫌だという気持ちが強くなってイライラしてきたりしてしまうのです。
自分の部屋にこもり、1時間半ほど出てこないということが続いていました。
その間、キャスター付きの椅子に座って行き来したり、どしんどしんと地団太を踏んでいる音や、物を床にたたきつけている音が聞こえてきたり…。
気持ちの切り替えをするために、暴れている様子が伺えました。
また、気持ちが落ち込んでしまった時には布団に潜り込んでいることもありました。
その様子を見て「休んでもいいんだよ?」と声をかけると、「行くって言ってるじゃん!」と怒鳴られる…。
そしてようやく出てきたと思ったら「ママ早くして!」と怒られたり、車の中で機嫌が悪くムスッとしていたり、話しかけても無視をされたり…。
「自分で決めて行くって言ったのに、なんで行けないの?」
「こんなに待たせておいて、送ってあげるのに、なんで怒られなきゃならないの?」
「この時間に行きますって学校に連絡したのに、1時間半も遅れるなんて恥ずかしい…。」
そんな思いが私の中でもふつふつと湧いてきてしまい、イライラとモヤモヤが募る日々でした。

3.「行きたい」「行きたくない」子どもも自分の気持ちと戦っている
「行きたくないけど、行きたい。」
「行きたいけど、行けない。」
「行きたくないけど、友だちには会いたいし、一緒に遊びたい。」
「出たい授業もあるけれど、出たくない授業もある。」
登校渋りが見られる子どもは、いろいろなことを考えて葛藤しています。
葛藤している子どもの脳の中は、ストレスでいっぱいの状態です。
脳の中がストレスでいっぱいだと脳が疲れている状態となり、動きたくても動けなくなってしまうのです。
そこにママの焦りやイライラが伝わってしまうと、余計にヒートアップしてしまい、悪循環となってしまいます。

4.気持ちの切り替えのために私がした3つのこと
そこで私がしたことは3つあります。
①私自身の意識を変える
発達科学コミュニケーション(発コミュ)にはこんな言葉があります。
「心を壊してまでやらなければならないことなんて、ひとつもない。」
まず考えるべきことは、「学校には本当に行かなければならないのか」ということです。
子どもの脳は、不安やストレスでいっぱいの状態ではうまく働きにくいと言われています。
一方で、安心して「楽しい」と感じているときには脳が活発に働き、その経験が発達につながっていくのです。
だからこそ私は、「何とかして学校に行かせること」よりも、まずは娘の心(脳)を守ることを何より大切にしようと考えるようになりました。
振り返ると私は「学校休んでいいよ。」と言ってはいるものの、「学校に行ってくれると嬉しい」と本心では思っていました。
その本心をがんばって隠していたつもりでしたが、人の気持ちに敏感な娘には伝わってしまっていたようです。
私が心の底から「学校に行かなくてもいい」そう思うことで、娘もようやく安心できているのを感じました。
②登校前は好きなことをして楽しく過ごす
そこで私は、登校前の時間を「学校に行くために気持ちを切り替える時間」ではなく、まずは脳を整える時間に変えることにしました。
「行きたくない」「行きたい」の葛藤が始まってしまうと、気持ちの切り替えのために脳が疲れていっぱいいっぱいになってしまいます。
そうなる前に、脳の中のストレスを取り除き、落ち着いた状態をつくっておくことが大切だと考えたのです。
そのために、娘の好きなことをして楽しく過ごします。
ゲームやYouTubeももちろんOK。
その時に大切なのは、楽しく過ごしながらママが肯定的なかかわりをすることです。
・「今日は何のゲームをやるの?」「何見てるの?」「教えて~!」など関心を示す
・「もうコントローラー用意したの?早いね!」など褒める
・隣に座って肩同士が触れ合う、「楽しい~!」とハイタッチするなどスキンシップ
そうすることで脳を癒しながら、自信も積み重ねていくことができます。
③子どもを信じて待つ
リラックスして楽しく過ごし、脳のコンディションを整える。
肯定的なかかわりをすることで自信もつけさせていく。
「私ができることは十分やった!」
ママ自身が自分の頑張りを認めて、自分にハナマルをあげます。
そうして穏やかな気持ちで子どもを信じて待つと、子どもは自分から動き出します。
干渉せずに待つことで、子どもはママに信頼してもらえているという大きな自信を持つことができます。
待つことが、背中を押すことにつながるのです。

5.すぐに気持ちを切り替えて、さっと準備をできるようになった娘
私自身の意識を変え、登校前の過ごし方を変えてから1カ月で、娘も変わりました。
「あ、もうこんな時間だから用意しようっと♪」とゲームやYouTubeを自らやめ、用意をし始めるようになりました。
部屋にこもって葛藤したり、気持ちの切り替えをしたりすることがなくなり、ささっと準備を終わらせるようになりました。
そして笑顔で「ママ行こう!」「ママおまたせ!」と声をかけてくれて、車の中でもおしゃべりを楽しみ、2人で笑顔で登校しています。
「学校行きたくないな。」と言うことはあるものの、口にするだけで満足するようで、気持ちを切り替えることがとても上手になりました。
放課後には友だちと遊び、帰り道も友だちとおしゃべりを楽しみながら帰ってきます。
帰宅後、学校での楽しかったできごとを話してくれる娘。
気持ちの切り替えが上手になることで、こんなに変わるのだということを実感する日々です。

執筆者: くろかわ えり
発達科学コミュニケーション トレーナー





