ゲームは何時間も続けられるのに、宿題は始められない。そんな子どもの姿に悩むママへ。ASD発達科学講義で学んだ「やる気のコントロール」という視点を活動紹介としてお届けします。
ゲームは何時間も続けられるのに、宿題はなかなか始められない。
「やればできるのに…」
「やる気がないだけなのかな?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
いたがきひまりチームでは、Nicotto講座生向けに月に1回、ASD発達科学講義を開催しています。
◆ASD発達科学講義とは◆
脳科学の視点から、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもの特性と可能性を、発達科学コミュニケーションマスタートレーナーのいたがきひまりがわかりやすく紐解く講義です。
この講義では、子どもの行動を表面的に「どう対応するか」ではなく、「なぜその行動が起きているのかを理解する視点」を大切にしています。
今回のテーマは、『やる気のコントロール』。
この記事では、講義内容の一部を活動紹介としてご紹介します。
1.今月のテーマ紹介|「やる気のコントロール」
今回の講義では、子どもの「やる気」について学びました。
- 宿題をなかなか始められない
- ゲームをやめられない
- 朝の支度が進まない
- 何度言っても切り替えられない
こうした悩みは、多くのご家庭で見られます。
つい、「もっとやる気を出してほしい」「やる気の問題では?」と思ってしまいますよね。
けれど今回の講義では、こうした困りごとの背景にある「やる気」について、少し違う視点から学びました。

2.ゲームをやめられないのは「やる気がない」から?
例えば、 ゲームは何時間でも続けられるのに、宿題は5分で「疲れた」と言う。
そんな姿を見ると、「ゲームをする元気はあるのに」「やればできるはず」と感じることがあるかもしれません。
私自身も、以前はそう考えていました。
けれど講義の中で印象的だったのは、「やる気がある」と「やる気をコントロールできる」は別の話という視点でした。
一見、ゲームに集中しているように見えても、
- 本当に楽しく取り組んでいる状態なのか
- やめたいけれど切り替えられない状態なのか
では、背景がまったく違います。
だからこそ、「やる気がある」「やる気がない」だけで判断するのではなく、その子の行動の背景を見ることが大切なのだと学びました。
この内容については、後日動画でも詳しく解説予定です。
そして講義では、さらに「やる気のコントロール」という視点にもついて学びました。

3.講義で学んだ「やる気のコントロール」という視点
■やる気は性格ではなく育つもの
子どものやる気は性格や根性だけで決まるものではありません。
私たちはつい、「この子はやる気がある子」「この子はやる気がない子」と考えてしまいがちです。
けれど実際には、
- 普段どんな環境で過ごしているか
- どんなコミュニケーションを受けているか
によって、やる気は大きく変わると言われています。
■切り替えが苦手な背景にあるもの
やる気が十分に満たされていない状態では、やる気をコントロールすることが難しくなると言われています。
ゲームの例でいうと
やる気が満たされていない
↓
やる気をコントロールしにくい
↓
ゲームを終われない
↓
切り替えられない
という流れです。
もちろん、発達特性による影響もあります。
けれど、「特性だから仕方ない」だけで終わらせるのではなく、やる気のコントロールという視点から見ることで、新しい関わり方が見えてくることもあります。
■「褒め」が切り替えに関係する理由
また、子どもが「見てもらえている」「認めてもらえている」と感じることも、やる気のコントロールにつながると考えられています。
ただ結果を評価するのではなく、「見てもらえている」という感覚そのものが、子どもの行動の土台になっていくのです。
4.「好きなこと」はやる気の土台になる
ゲームばかりしている。
好きなこと以外には見向きもしない。
そんな姿を見ると、
「このままで大丈夫かな」
「もっと勉強でもやる気を見せてほしい」
と思うこともあるかもしれません。
もちろん生活とのバランスは大切です。
けれど発達支援の視点では、子どもが自分から「やりたい」と思う気持ちこそが、もっとも大きなモチベーションになると考えられています。
ゲームでも、工作でも、虫でも、電車でも、好きなことに夢中になっているとき、子どもは
- 集中する
- 試行錯誤する
- 続ける
という経験をしています。
その中で育まれる「やってみたい」という気持ちが大切なのです。
本当に育てたいのは「自分から動ける力」
好きなことに夢中になる経験は、将来の学びや挑戦につながるエネルギーになると言われています。
だからこそ、本当に育てたいのは「言われたからやる力」ではなく、自分で考え、選び、動ける力です。
「宿題をやらせなきゃ」 「言うことを聞かせなきゃ」 と頑張ってしまうこともあると思います。
けれど発達科学コミュニケーションでは、その先にある「子ども自身が考え、選び、行動する力」を育てていく。
そんな視点を大切にしています。
ASD発達科学講義では、このように毎月テーマを変えながら、子どもの行動の背景や発達の仕組みについて学んでいます。

「どうしてこうなるの?」が
「なるほど、そういうことだったのか」
に変わると、子どもへの関わり方も少しずつ変わっていきます。
「なるほど、そういうことだったのか」
に変わると、子どもへの関わり方も少しずつ変わっていきます。


