子どもが好きだったことを「やりたくない」と言い出したときの親の関わり方

男の子と犬
子どもが好きだったことを突然「やりたくない」と言い出したら、どう関わればいいのでしょうか?その背景には、子どもなりの理由が隠れていることがあります。わが家の経験から、子どもの「やりたい」を大切にする親の関わり方をお伝えします。
 
 

1.子どもが「やりたくない」と言ったとき

 
 
子どもが何かに夢中になっている姿は、親としてとても嬉しいですよね。
 
 
そして、「できれば長く続けてほしい」と願ってしまうのではないでしょうか?
 
 
ところが、ある日急に「もうやりたくない」と言ったらどうでしょう。
 
 
子どもの「やりたくない」を私たち親はそのまま受け止められるでしょうか。
 
 
子どもが「やりたくない」と言う背景には、さまざまな理由が隠れていることがあります。
 
 
この記事では、私の息子が夢中になってやっていたことを突然「やりたくない」と言い出した経験から、子どもの「やりたい」を大切にするための親の関わり方をお伝えします。
 
 
悩んでいるママ
 
 

2.生き物のお世話を「やりたくない」と言い出した息子

 
 
私の息子は生き物が大好きで、毎日自分から進んでお世話をしていました。
 
 
「小さな生き物を可愛がることは、子ども時代の大切な経験になる」
 
そう思い、私も夫も息子が生き物のお世話をする姿を嬉しく見ていました。
 
 
ところがある日、息子が動画を観ていたときのことです。
 
 
夫がその生き物のことで繰り返し声をかけたことがありました。
 
 
「せっかく珍しい行動をしているんだから見て」
「〇〇がやりたいって始めたんだから見て」
 
今振り返ると、夫の中には「動画よりも生き物の方を見てほしい」 そんな「やらせよう」とする気持ちがあったのかもしれません。
 
 
結果的に、息子が楽しく観ていた動画を中断させようとしてしまったのです。
 
 
その日の夜、息子は
 
「お世話するの、もう疲れた。やりたくない」
 
と涙を浮かべながら言いました。
 
 
「昨日までは楽しそうだったのにどうして?」
 
私は息子の急な心変わりに驚きましたが、息子の発達の特性についてずっと学んでいたこともあり、その気持ちをその場で受けとめました。
 
 
座って泣いている男の子
 
 

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3.好きなことなのに嫌になってしまった理由

 
 
なぜ息子は、あんなに好きだった生き物のお世話が嫌になってしまったのでしょうか。
 
 
発達の特性をもつ子の中には、自分が集中していることを途中で中断させられることに、強い負担を感じる子がいます。
 
 
また、自分のペースやタイミングを大切にしている子もいます。
 
 
息子には、自閉スペクトラム症(ASD)の特性があります。
 
 
息子は普段から誰かに動かされることに負担を感じるところがあり、自分のペースをとても大切にしています。
 
 
そのため、好きなことでも、自分のタイミングではないときに何度も求められることで、嫌な気持ちが生まれてしまったのではないか。
 
 
普段から息子を観察していた私には、そう思えました。
 
 
息子にとっては、生き物のお世話をすることも、動画を観て楽しむことも、同じように大切な時間だったのだと思います。
 
 
集中しているときに無理やり中断させられ、別のことに気持ちを向けさせられることは、大人でも嫌なことですよね。
 
 
そのときの嫌な経験が、生き物のお世話をすることへの気持ちにまで影響したのかもしれないと考えました。
 
 
ポイントと書かれたノート
 
 

4.やらせようとしない関わり

 
 
そこで私と夫は、息子の「やりたくなくなった」という気持ちを、そのまま受け止めることにしました。
 
 
また、無理に関わらせようとするのをやめて、生き物の話題をこちらから出すのを控えました。
 
 
息子がやりたくないのなら、大人がお世話をすればいい。
 
 
今回は親の関わり方が息子の負担になっていたと感じたため、これ以上嫌な気持ちを大きくしないような関わりをしようと決めました。
 
 
大切にしたのは、息子の気持ちを変えようとせず、再びやりたいと思うかどうかも本人に任せることでした。
 
 
親子で手を取りハートを持っている様子
 
 

5.再びお世話をするようになった息子

 
 
そうやって息子が生き物のお世話をしなくなってから1ヵ月が経った頃、息子は再び自分から、生き物を観察するようになりました。
 
 
誰に言われたわけでもないのに、自分からお世話をする姿も見られるようになりました。
 
 
再びお世話をするようになったからといって、私も夫も毎日続けるように求めることはしませんでした。
 
 
お世話のペースもやり方も息子に任せる。
 
 
自分のペースを大切にしながら好きなものに関われるようにすることが、息子の「好き」を大切にすることにつながっているのだと思います。
 
 
親はつい、子どもが夢中になっているものを「やらせよう」とする関わりをしてしまうことがあります。
 
 
けれど大切なのは、子どもの「やりたい」を壊さないよう、少し離れたところから見守ることなのかもしれません。
 
 
男の子と犬
 
 

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執筆者:三谷 のぞみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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