母子分離不安っ子は、慎重で、引っ込み思案な子が多いと思います。ママは、少しでも積極的になれればと思ったりすることも多いと思います。でもなかなか思うようにいかないことが多いのが現状です。そんな分離不安っ子がやりたいことを表現できるようになるための声かけポイントをお伝えします。
1.良かれと思って言う言葉が実は…
子どもが友達の中になかなか入っていけない。その様な状況の時、子どもにどのような声をかけていますか?
「ほら!一緒に遊ぼう!って言って入れてもらいなさい。」
というような言葉を言ったりしていませんか?
ママは良かれと思って子どもに言っている言葉が、実は子どもが思っていることを表現する力を奪ってしまっている可能性があるのです。
2.やる気を削ぐ口うるさいママだった私
親は子どものやることに助言をするような話し方になってしまうことがあります。
私もそんな1人でした。
何か子どもがやったことに対して、
「どうしてそうしたの?こうしてみたら?」
「それはこうした方が良いと思う」
など自分の考えを娘によく言っていました。
そうすると決まって娘は不機嫌な顔になって何も言わなくなってしまい、その顔を見た私がイライラして怒るという悪循環になっていました。
3.子どもが想いを表現できる様になる為には
子どもは段々自分の意見が育ってきます。
しかし、分離不安っ子はその自分の想いを、なかなか表に出せない状況があります。
迷っているうちに心の中で思っていたことを先に言われてしまった子どもは、結局自分の事は言ってもしょうがないと思ってしまいます。
ママが口出しをすることで、何も言えない、表現できない子どもになってしまいます。
ですので、子どもが表現しやすい状況をママが作ってあげる必要があるのです。
4.子どもが自分の想いを表現できるようになるためのポイント
①結果を評価しない
例えば、試合でシュートを外しても、
『あの場面でよく前向きにチャレンジしたね』
と声をかけ、パスが乱れてたとしても、
『攻めようとしていたことが伝わってきたよ』
とやろうとしたことを褒めましょう。
一生懸命やっても結果につながらない時もあります。
なので、結果については一切評価しないで、一生懸命やろうとしていたことに対してしっかり褒めましょう。
②結果は子どもに聞いてみる
結果をママが評価するのではなく、「どう思った?」と子ども自身に聞いてみましょう。
自分で結果について考えて、それをアウトプットさせることを積み重ねると自分の想いを表現できるようになってきます。
③過程を褒める
ママは、子どもの行動の過程に注目し
「取り組んでいたね」
「緊張したけどチャレンジしたね」
「自分で決めたことをやろうとしていたね」
と褒めてあげましょう。
そうすることで子どものチャレンジ意欲が増していきます。
④ママが失敗してもよいと言う考えを持つ
失敗を恐れてチャレンジをしなくなることが、人生の失敗になってしまいます。
上手くいかない時は次にどのようにしたら良いのか?
という「失敗はない!体験して学べば良いんだ!」という考え方をママが持ちましょう。
このようなことに気を付けて子どもに接していくと、気持ちを少しずつ表現できる様になれます。
皆さんも普段の声かけを見直してみませんか?
執筆者
発達科学コミュニケーション
トレーナー まつのえり