学校から帰ってきてダラダラしている子どもを見ると、ついガミガミ言いたくなってしまう…。母子登校をしている分離不安親子にお届けしたい、分離不安っ子の学校での真相です。心のエネルギーチャージって大切なのです。
1.分離不安っ子は頑張り屋さん
毎日、母子登校をしているお母さんお疲れ様です!
みなさんの子どもは、学校の玄関まで母子登校ですか?それとも、教室まで一緒に行きますか?いやいや、しばらく授業も付き添っていますという方もいますよね。
人によって母子登校のレベルは違うと思います。
泣きながらもなんとか離れられたとしても、大丈夫かな?と心配しながら子どもの帰りを待つお母さんも多いのではないでしょうか。
そんなとき、担任の先生によく言われませんか?
「少し時間が経てばケロッとしていますよ」
その言葉に安心して、学校へ行ってさえくれれば…と日々、母子登校を頑張っているお母さんの姿が目に浮かびます。
確かに、分離不安っ子は「学校へ行くこと」への気持ちの切り替えがうまくできないために、安全基地であるお母さんの存在を必要とする場合があります。
突然襲ってくる目に見えない不安と闘いながら、お母さんと学校へ行くことで少しずつ気持ちの切り替えをしているのでしょう。
学校へ行ってしまえば、大好きなお友達もいるし楽しい休み時間だって待っている。心が徐々に順応してきて一日を学校で過ごすことができています。
しかし、本当に分離不安っ子はケロっとしているのでしょうか。じつは、分離不安っ子は我慢することができてしまうのです。嫌なことも悲しいことも、口に出すことが苦手なので一生懸命に耐えています。
そんな姿が先生にはケロッとして見えているだけかもしれません。
頑張り屋さんの分離不安っ子は、心も体もヘトヘトに疲れ果ててお母さんのもとへ帰って来るのです。
2.母子下校も必須だった息子の真相
わが家の息子も母子登校を1年以上続けていました。わが家の場合は、母子登校も一日中の付き添い授業も経験したことがあるのですが、何気につらかったのが母子下校でした。
調子がよい日は、学校の玄関で担任の先生に引き渡せてたものの、必ずお迎えの要求をしてきました。しかも、時間指定で14時30分が下校時刻にも関わらず、30分前の14時に玄関で待っていてほしいと。
つかの間の家での休息も、時間が気になってしまいゆっくりと休めませんでした。とくに冬は玄関で立ちっぱなしの待ちぼうけは、かなり寒くてしんどい…。
息子は14時になると教室から出てきて、私がお迎えに来ているかを確認して、また教室へ戻っていく…ということをしていました。
そうです。息子は私の生存確認をするために母子下校が必要だったのです。学校ではなんとか頑張っていたけれど、私がいなくならないか不安でたまらなかったのです。
母子下校は半年ほど続きましたが、息子がどれだけ学校で我慢して頑張っていることに気がついてからは、家での負荷を減らすように心がけました。
3.学校での疲れをエネルギーに変える
疲れ果てて帰ってきたわが家は、分離不安っ子にとっては憩いの場です。ようやく緊張やストレスから解放されるわけですから、ここでお母さんの小言や指示は余計に心を疲れさせます。
当然のように
「帰ったら宿題でしょ!」
「ダラダラしないの!」
と言うのはストップ!
子どもの好きなようにさせて、お母さんは静かに見守りましょう。ゲームをするもよし、テレビを見るもよし。この間に子どもは今日の疲れを明日へのエネルギ‐に変えるのです。
好きなだけ好きなことをしたら、子どもは動き出します。母子登校も母子下校も、子どもを信じて待てば必ず卒業できます。そして、その先には好きなだけ好きなことをできるお母さんの未来が待っています!
執筆者
発達科学コミュニケーション
トレーナー みやがわあゆみ