母子分離不安っ子の「相手の気持ちを考える力」をサポートするママの声かけ

お友達やきょうだいとのトラブルの対応で困っている母子分離不安っ子のママはいませんか?相手の気持ちを考える力が未熟なお子さんでも、ママの声かけを少し変えるだけで「相手の気持ちを考える力」がついてきます。友達やきょうだいと喧嘩ばかりの我が子が、お気に入りの〇〇を利用することで、相手の気持ちを考えることができるようになった記録をご紹介します。
 
 

1.慣れと自信。友達やきょうだいとのトラブルが絶えない3学期末

 
 
今年度もあと少しで終わり。
 
 
クラスのお友だちとも1年間、一緒に過ごし、いろいろな経験を共にしてきたことで、信頼関係が生まれ、親しみを持って接することができるようになってきたのではないでしょうか?
 
 
親しみを持って、お互いの思いを伝えることができるようになったことはとてもいいことなのですが…。
 
 
お互いの思いをぶつけ合うこともできるようになっているようで、最近、我が子は毎日のようにお友達と喧嘩をして学校から帰ってきます。
 
 
「今日は○○ちゃんが文句言ってきた。」
 
 
「今日は○○くんと喧嘩した。」
 
 
子どもの言うことなので、一方的に「〇〇された」という言葉が多いですが、話を聞くとどうやら一方的でもなさそうな…?
 
 
また、学校から帰ってきても、きょうだい暴言を吐いたり、時には暴力を振ったり。
 
 
小学生になってできることも増え、自信がついてきた分、下の子に厳しく当たるようになってきました。
 
 
学校やきょうだいという小さな社会の中で、人間関係を学んでいる子どもたち。
 
 
相手と意見をぶつけ合うことや、理不尽なことにどう対応するかを、子ども自身が経験から学んでほしいとは思うのですが…
 
こうも毎日、お友達やきょうだいとのトラブルが続けば、親として心配になるものです。
 
 

2.相手の気持ちを考えることが苦手な我が子

 
 
我が子は母子分離不安に加え、自閉症の傾向があり、相手の気持ちを考えることが苦手なタイプです。
 
 
ですので、学校で友だちとのトラブルがあった時は
 
 
「なんで○○ちゃんは叩いたのか」
 
 
「なんで○○くんは意地悪を言うのか。」
 
 
という疑問に一つ一つ答えを求めたがります。
 
 
相手にも気持ちがあることを知ってほしいと思い、「相手の立場にたって、考えてみよう」と提案をしてみても、いまいち納得ができません
 
 
また、家族に対しては感情のコントロールができず、怒りを抑えることができなくなってしまうことがあります。
 
 
ですので、きょうだい喧嘩の時は、下の子に対して、威圧的な態度をとり、手が出てしまうことも
 
 
そんな時に「相手の気持ちになって考えて?!」と私が叱っても、逆ギレして、全然反省するそぶりを見せず…。
 
 
口だけの「ごめんね」で済ませ、その後、またすぐ手が出てしまい、叱られるの繰り返し。
 
 
相手の気持ちを理解することを苦手とする我が子が、どうやったら心から反省することができるのか。
 
 
心から「ごめんなさい」と言えるようになるにはどうすればいいのか。
 
 
答えが見つからずにいました。
 
 
 
 

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3.効果てきめん!子どもの脳の発達に合った声かけで反省できるように!

 
 
発達科学コミュニケーションを通して、子どもの脳の発達には段階があることを学んだ私。
 
 
ずっと頭を悩ませていた「我が子の反省できない問題」は、我が子の特性に合った対応をすることで、いとも簡単に解決することができたのです。
 
 
我が子が相手の気持ちを理解できるようになり、自らと反省して「ごめんなさい」が言えるようになった記録をご紹介します。
 
 
◆①親が子どもの特性を理解する
 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもの中にはそもそも他者への関心が低いというケースも多いようです。
 
 
我が子の場合も、振り返ると、自分の気持ちが先行して、相手の気持ちにたどり着くことができていないことに気づきました。
 
 
反省させるために「相手の気持ちになって考えてごらん!」と私が簡単に言っていたことは、実は我が子にとっては、脳の特性的にとても難しいことであり、効果的ではないことがわかりました。
 
 
また、自分のことに置き換えて考えてみるように「○○ちゃんは、その時どんな気持ちだったと思う?」という質問をしてしまうと更に怒りが増し、完全に逆効果…。
 
 
イライラしている相手のことを考えるわけですから、この質問はNGだということがわかりました。
 
 
 
◆②大事にしている人形を擬人化する。
 
 
我が子には、とても大事にしているお人形があります。
 
 
「自分」や「相手」を想像させるよりも、子どもにとって大切な人を想像させたり、お気に入りの人形を擬人化させることで、子どもは「気持ち」を理解しやすくなります
 
 
そこで、大好きなお人形のくまちゃんに協力してもらい、相手の気持ちを理解する道筋を作ってみることにしました。
 
 
「ねえ、もし、くまちゃん(お人形)が叩かれたら、あなたはどんな気持ちがするかな?」
 
 
「絶対、いや。叩いてほしくない!うさちゃんがかわいそう…。」
 
 
「きっと、〇〇(きょうだい)も叩かれたら痛かっただろうね。」
 
 
「うん…。ごめんね。」
 
 
これは、効果てきめん!!
 
 
これまで全く反省ができなかった我が子が、自分のしてしまったことに対してしっかり反省し、心から「ごめんなさい」が言えるようになったのです!
 
 
 
学校で喧嘩があった時、ママがすぐ近くにはいないため、子どもの特性に応じたサポートはなかなかできません。
 
 
しかし、子どもの成長においては、友達とのトラブルは避けて通れません。
 
 
むしろ、友達とのトラブルが子どもにとって成長の栄養源になるくらいです。
 
 
だからこそ、今のうちに家でのきょうだい喧嘩の経験を通して、我が子が相手の気持ちを考える習慣をソーシャルスキルとして身につけていってほしいと思っています。
 
 
 
発達科学コミュニケーション
リサーチャー
月野 志保
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