分離不安キッズの登校しぶりへの対応に悩みますよね。最初から最後まで学校で過ごすことが100点ではない。学校へ行かなくても勉強はできる。今の時代は、多くの選択肢があります。「フリースタイル登校」についてシリーズ化でお届けします!
1.コロナ禍によるオンライン授業の普及
ここ数年、コロナ禍で子どもたちを取り巻く環境が大きく変わりました。最近はようやく落ち着いてきたこともあり、学校も以前のような活動が再開するなど行動制限がかなり緩和されてきたように思えます。
コロナ禍で大きく変わったことといえば、オンライン授業が普及したことです。一人一台のタブレットやパソコン端末が支給されましたね。
実際にオンライン授業を経験された子どもも多いのではないでしょうか。
実際にオンライン授業を経験された子どもも多いのではないでしょうか。
分離不安キッズのような不安が強い子どもにとっては、学校へ行くこと自体が大きな壁であり、学校には分離不安キッズが苦手とする刺激がたくさんあります。
教室には、多くの子どもたちがいますね。1クラス30人前後の学校が多いのではないでしょうか。しかも、低学年であればあるほど落ち着きがなく、授業中のおしゃべりも目立ちます。
ときには喧嘩が始まって、先生が注意する声ですら分離不安キッズにとっては不快に感じることでしょう。音楽の時間になれば、楽器の音がうるさくて頭が痛くなるケースもあります。
さわがしさが苦手な分離不安キッズには、教室での勉強は集中できないものです。
そんな分離不安キッズにとって、オンライン授業は希望の光だったのではないでしょうか。ただ単に、学校へ行かなくて済むという問題ではなく、家庭という落ち着いた環境で学習ができることが一番のメリットです。
お母さんの学習サポートは大変かと思いますが、子どもが少しでも学校の授業に集中して学べる環境があることは心強いはずです。
また、デジタル機器が得意な子どもにとってはオンライン授業は得意を伸ばす絶好のチャンスです。いつも以上に学習意欲を高めることができるのも嬉しい環境と言えます。
2.分離不安キッズのパフォーマンス向上
私の息子が通う学校は、ハイブリッド登校といい登校かオンライン授業を選択できました。
当時、付き添い登校をしていたこともあり迷わずオンライン授業に切り替えました。分離不安の息子は、大人数やさわがしい環境が大の苦手です。そのため、学校では本来もっている能力を発揮できないことが多々ありました。
オンライン授業を経験して、息子の本当の能力に気がつくことができました。なんと、画面越しではあるものの授業に積極的に参加しているし、手を挙げて発言までしているのです。
また、デジタル機器が得意なこともあり与えられた課題を楽しそうに取り組んでいる姿を目にすることができました。
学校では絶対に見ることができなかった息子の姿に感動し、環境ひとつで子どものパフォーマンスが向上することを実感しました。そして、誰よりもパフォーマンスの向上を実感していたのは息子だったのです。
3.オンライン授業の活用方法
分離不安キッズの自信となり得るオンライン授業ですが、人とのリアルな交流ももちろん大切ですよね。
オンライン授業を受けている間は、週に何回か放課後登校をして先生に会ったり、学校へ向かう途中に下校中のお友達に会ったりと交流をもつことをお勧めします。
また、学校によっては部分登校とオンライン授業との組み合わせを認めてくれる場合もありますので、子どもの状態に合わせて学校へまずは相談してみてはいかがでしょうか。
本来はコロナ禍でのオンライン授業も、今となっては不登校や登校しぶり、付き添い登校などの希望の光となる学習手段です。学校がすべてではありません。今あるツールを最大限に活用して分離不安キッズの能力を開花させましょう!
発達科学コミュニケーション
トレーナー みやがわ あゆみ