子どもの脳がぐんぐん伸びる!効果的な褒め方のヒントをご紹介

褒める育児がいいってよく聞くけど、子どもをどう褒めたらいいかわからない。褒め方のバリエーションが少ない。そもそも、褒めると子どもの成長にどういい影響を及ぼすの?実際「褒める育児」について難しさを感じているママも多いのではないでしょうか?本記事では、褒める育児が子どもを伸ばすワケと子どもの脳をぐんぐん伸ばす褒め方のヒントをご紹介します。
 
 

1.褒める育児って?実際、どう褒めればいいの?

 
 
「褒める育児」が主流になっている現代。
 
 
子どもを褒めて伸ばすことが家庭でも教育の場でも当たり前になっていますよね。
 
 
私たちが子どもの頃は、叱って育てるのが美学のような風潮があり、親は厳しいしつけをして当然、学校の先生たちも叱咤することが当たり前という環境で育ってきた方も多いのではないでしょうか?
 
 
私たちが子どもの頃から比べると、明らかに子どもを褒めて伸ばそうとしている親や教育者は多くなっていると思います。
 
 
しかし、実際なぜ褒めることがいいことなのかわからずに、ただ褒めればいいと思って育児をしていたり
 
「褒める育児」を間違って解釈してしまい、せっかく子どもを褒めているのにうまく子どもに伝わっていなかったり
 
褒め方を間違えてしまっているせいで子どもを傷つけてしまっていたり・・・
 
 
残念ながら間違った理解で「褒める育児」を実践し、効果がないと悩んでいる方も多いようです。 
 
 
「褒める育児」の本質は、子どもの発達を伸ばすこと。 
 
 
科学的にも証明されている「褒める」ことのメリットを知り、子どもの脳の発達をぐんぐん伸ばす本当の「褒める育児」を考えていきましょう。
 

2.なぜ人は褒められると伸びるのか?

 
 
そもそも、なぜ人は褒められると伸びるのでしょうか?
 
 
自信がつくから?嬉しいから?やる気になるから?
 
 
人は褒められると伸びるということは科学的にも多くの実験で証明されていることはご存じでしょうか?
 
 
2012年、厚生労働省管轄の機関である生理学研究所の研究グループが「褒められるとスポーツの上達がはやくなる」という研究結果を発表しました。
 
 
実験内容は以下の通り。
 
 
48人の成人を「褒められるグループ」「褒められている様子を見るだけのグループ」「自分の成績を確認するだけのグループ」の3つに分け、ある動作を覚えるように指示をしました。
 
 
結果、褒められたグループは他のグループと比較して、翌日にその動作をはやく行えるようになったそうです。
 
 
この結果から研究所は、脳にとって褒められるということは、「金銭的報酬にも匹敵する社会的報酬」であると結論づけたそうです。
 
 
参考文献:Social rewards enhance the offline improvement in motor skill
Sho K. Sugawara, Satoshi Tanaka, Shuntaro Okazaki, Katsumi Watanabe, Norihiro Sadato
http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2012/11/post-223.html
 
 
また、脳のMRI検査を使用した他の実験でも、褒められた時とお金をもらった時は脳が同じ反応をするという研究結果が出ています。
 
 
参考文献:線条体における社会的および金銭的報酬の処理、検証実験
Izuma K, Saito DN, Sadato N(2008)
 
 
私たち人間は、ご褒美としてお金や物をもらうことで「もっと頑張ろう!」という気持ちになります。
 
 
あなたは金銭的報酬のない仕事に、毎日朝から晩まで尽力できますか?
 
 
ほとんどの人が生活のために金銭的報酬を求めて、仕事をしているはずです。
 
 
その報酬が価値のあるものであればあるほど、時には苦しい思いをしたり理不尽な思いを乗り越えながら、必死に働くことができるのです。
 
 
金銭的報酬は、それだけ人を動かす力があります。
 
 
この金銭的欲求と同じように「褒められる」ということが人の脳を動かし、行動に繋げる力になるということが、多くの研究で証明されています。
 
 
「褒められる」ことは、人を動かすとてつもないパワーになるということなのです!
 
 
 

3.子どもの脳を伸ばす効果的な褒め方のヒント

 
 
褒めて伸びる科学的根拠を理解したところで、次は子どもの脳を伸ばす効果的な褒め方のポイントをご紹介しますね。
 
 
子どもはまだ脳が未発達の状態なので、子どもの脳に届く方法で褒めていくこと大切ですよ!
 
 
◆途中で褒めることを意識しよう
 
 
脳を伸ばすために、子どもが最後まで実行できる方法を考えてあげることが大切です。
 
 
そのためには「途中で褒める」ことを意識してほしいのです。
 
 
途中までしかできない子どもにとっては、ママが途中で褒めてくれることで「最後までやってみよう」という気持ちになることができます。
 
 
途中で褒める時は
 
 
①取り掛かりはじめたら褒める・・・スタートの時点で褒められるとやる気に火が付きます!
 
 
②半分で褒める・・・途中経過を褒めることで、諦めかけていた気持ちに火が付きます。
 
 
③当たり前のことでも褒める・・・自信がつき、できているという達成感が感じられます。
 
 
タイミングよく褒めて、子どもの脳をどんどん動かしてあげましょう。
 
 
◆「すごい」以外の言葉で褒める
 
 
つい、子どもを褒める時「すごい!」って言ってしまいませんか?
 
 
「すごいね」「えらいね」
 
 
これも決して悪くはない褒め方ですが、「すごい」ばかりでは子どもは飽きてしまいます
 
 
ですので、褒める時は子どもの行動自体=事実を褒めるように心がけてみましょう。
 
 
「宿題、もう半分まで出来たんだね!がんばっているね!」
 
 
「本を本棚に片づけてくれたんだね。ありがとう!」など
 
 
子ども自身が自分の行動を認識することができる声かけをしてみることを心がけてみましょう。
 
 
 
◆キラキラ口調で伝える
 
 
上記2つの方法で褒めたとしても、暗かったりぶっきらぼうな口調では、子どもの脳は動き出しません。
 
 
「宿題、半分までできたんだね…」と暗い言い方で褒めた時、「まだ半分しかできていないの?」とママから責められているような気がする子どももいるかもしれませんよ。
 
 
褒める時は、明るめの口調でお願いします!
 
 
「宿題、半分までできたんだね!」語尾にハートや星、にっこりマークが付くイメージで!
 
 
「すごいね♡がんばっているね☆」が全面的に子どもに伝わるような口調の工夫をしていきましょう。
 
 
 
ご自身の子どもに対する褒め方を今一度振り返っていただき、上記の3つができていたら、あなたの褒めは子どもの脳にばっちり届いています!ハナマルです!
 
 
そのまま続けて、子どもの脳をぐんぐん伸ばしていきましょう
 
 
「私全くできていない…」と思った方も心配しないで!今からでも全然遅くありません!さっそく今日から脳を伸ばす褒め方を実践してみてくださいね。
 
 
タイトルとURLをコピーしました