なぜ子どもは位置にこだわるの?ASD特性を理解した対応法

なぜ子どもは位置にこだわるの?ASD特性を理解した対応法を解説するトレーナかさいさち
位置にこだわるASDの子どもに振り回され、イライラしてしまうママへ。 発達科学コミュニケーションで「安心」と「肯定の声かけ」を実践した変化を紹介します。
 
 

1.位置のこだわりに悩むママへ

 
 
「そこじゃない!」
「やり直して!」
 
 
抱っこの位置やコップの置き場所、自転車のベルト…。
 
 
子どもの“位置へのこだわり”に、振り回されていませんか?
 
 
特にASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ子どもは、「位置」や「順番」に強いマイルールを持ちがちです。
 
 
本人にとっては安心のルールでも、親にとっては「どうでもいいこと」に思えて、毎回のやり直しにイライラ…。
 
 
でも、そのこだわりには意味があるとしたらどうでしょうか?
 
 
この記事では、発達科学コミュニケーション(発コミュ)の視点から「なぜ子どもは位置にこだわるのか」「どう対応すれば癇癪が減るのか」を解説します。
 
 
床に寝そべって怒る子ども
 
 

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2.私のどん底子育てストーリー

 
 
私も長女の、強い「位置のこだわりに悩まされてきました
 
 
抱っこの手の位置が違うと泣き叫ぶ
絵本の持ち方に納得せず何度もやり直し
コップの置く位置に怒り、「違う!」と大騒ぎ
自転車のベルトを外す順番が違うと大泣き
 
 
一度こだわりスイッチが入ると延々と続き、癇癪で声を枯らす娘。
 
 
それに付き合いきれず、私も怒ってしまい、親子で疲れ果てていました
 
 
「なんでこんなに細かいことにこだわるの?」
「この子はずっとこのままなの?」
 
 
不安とイライラで、毎日のように心がすり減っていきました。
 
 
不安で顔を覆っている女性
 
 

3.発コミュで見る「こだわり」の意味

 
 
発コミュの視点で考えると、位置のこだわりにはいくつかの理由があります
 
 

1. 未熟さからくる「不安

 
子どもはまだ感情や感覚のコントロールが未発達です。
 
 
少しの違和感も「大きな問題」と感じてしまい、不安が一気に膨らんでしまいます。
 
 
2. 「安心のルール」を守りたい
 
位置や順番は、子どもにとって「世界を安定させるためのルール」。
 
 
大人からすると「意味のないこだわり」でも、子どもにとっては「自分を安心させる大事な枠組み」なのです。
 
 
3. 自己感覚が強い
 
発達特性を持つ子どもは、自分の感覚にとても敏感な傾向があると言われています。
 
 
「気持ち悪い」と感じると、頭ではなく体で「ダメ!」と反応してしまうのです。
 
 
つまり、位置へのこだわりは「できない」のではなく、「まだ感情や感覚を調整する力が育っていない」というサイン
 
 
これを理解するだけでも、ママのイライラは少し和らぎます。
 
 
理由がありますの札を持った人形
 
 

4.イライラが減る!肯定の声かけの工夫

 
 
私が実際にやって効果があったのは、肯定の声かけでした。
 
 
怒って「やめなさい!」と言っても逆効果
 
 
代わりに、こう声を変えました。
 
 
抱っこの手の位置で怒ったときは、  
 
「そっか、そっか、今日はこの位置でも平気だったね」
 
 
コップの位置が違って怒ったときは、  
 
「あ〜コップさんが迷子になっちゃった」と擬人化してみたりしていました。
 
 
・「そうだね、この位置もいいね」
・「いつもとはちょっと違うけど、これでもできたね」
・「こういうやり方もできるんだね」
 
 
「この方法も大丈夫だよ」と伝えることで、少しずつ柔軟さが育っていきました。
 
 
▼ポイント▼
 
・生活に支障がないこだわりは、あえて尊重する
否定せず「別のやり方も大丈夫」を少しずつ体験させる
・できたら「よくできたね!」と安心感を上書きする
「この子は困っている」と視点を変えて、ママのイライラを減らす
 
 
この「肯定の声かけ」を続けていくと、少しずつ娘に変化がありました。
 
 
・何度もやり直す回数が減った
・「まぁいいか」と切り替えられる瞬間が出てきた
・癇癪の頻度が減り、生活が落ち着いた
・私自身のイライラも減り、関係が改善した
 
 
「強いこだわり」は一朝一夕ではなくなりません。
 
 
でも、発コミュを実践することで、子どもは少しずつ「柔軟さ」を身につけていきます。
 
 
そして何より大きかったのは、私自身が「この子は困っているんだ」と理解できたこと。
 
 
その視点があるだけで、イライラに飲み込まれずに対応できるようになりました。
 
 
もし今、同じように「こだわり」に悩んでいるなら、まずは「この子は困っているのかもしれない」と少し見方を変えてみてくださいね。
 
 
母と娘が公園でじゃれあっている様子
 
 

こだわりをやめさせる前に、
まずは“意味”を知るところから。

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執筆者: かさい さち
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
 
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