ちょっとしたことでうちの子は不安になるなぁ…と気付いているママには、いち早く日常的に褒めることをして欲しいと思います。それは小さな不安が積もり積もって爆発してしまうと後々の対応が困難になるからです。今回は簡単にできるポイントをお伝えします。
1.ちょっとしたことで不安になる子どもは親が思っている以上に毎日必死です
ちょっとしたことで不安になるようなお子さんは、初めての人、モノ、コトが苦手なので集団が苦手ということがよくあります。
そのため運動会や発表会などの学校行事が苦手だなというお子さんは意外と多いと思います。
皆さんのお子さんはどうですか?
または外ではおとなしくていい子なのに、家では人が変わったように癇癪を起こしてしまうというお子さんはいませんか?
ちょっとしたことですぐに不安になる、不安強めのお子さんは人一倍繊細で敏感な気質を持っているため不安を感じやすく家以外の場所では相当頑張っていると考えられます。
その反動で自分をさらけ出すことができるお家では癇癪を起こしてしまうこともあります。
どうしても不安が強い子は、特性上ネガティブな記憶を残しやすく「いい記憶」よりも「嫌な記憶」の方が鮮明に脳に記憶されてしまうので、
できなかったらどうしよう…。
失敗したらどうしよう…。
と、まだ起こっていないことを想像してしまい、そしてそこから湧き出て出てくる不安な気持ちに押し潰されそうになりながら頑張っている子どもがほとんどです。
そのような状況にママが気付いたら、不安な気持ちをそのままにせず、どのように不安を捉えて対応をしていくか考える必要があります。
2.不安な様子が見られたら早目の対応を!
このやっかいものと思われる「不安」という感情ですが、不安とは、嬉しい・悲しいのように人間なら誰でも持っている感情の1つなので、不安を感じることは決して悪いことではないんです。
不安気質をもっているということは危険を察知する能力が高く、危険を回避する力があるので、そのような意識がない子どもに比べると危険な場面に出くわすことはほとんどありません。
ですが、不安という感情が度を越えてしまうと身体や生活に影響を及ぼしてしまうことがあり、1番安心できるママのそばにいたい!という思いが強くなり、学校へひとりで行けなくなったり、習い事に行きたがらなかったり、お留守番を嫌がったり、本来なら一人でできることすらできなくなってしまうんです。
今まで出来ていたことができなくり、生活全般に支障がでてしまうことを二次障害と言います。
このような二次障害が出てしまったら対応が長引く可能性が高いので早目に対応をする必要があります。
また、対応が困難にならないためにも、二次障害を引き起こさない!という未然に防ぐ意識をもつことも大切です。
なので、不安傾向にあるお子さんがいる場合は、一刻も早く「脳を成長させて辛い状況から 抜け出してあげること」が大事です。
決して子どものワガママでも、我慢不足でもありません。
ではちょっとしたことで不安になってしまうお子さんの脳を成長させていくためには、どのように接していってあげたらいいのでしょうか?
今回は2つのポイントをお伝えします。
次で説明していきますね。
3.カンタンにできる褒めるときのポイント2つ
お子さんの脳を成長させるために試して欲しいことを2つ紹介します。
①つはお母さんがお子さんに向けてやって欲しいこと「肯定する」ことです。肯定することで子どもは褒められた感じられることができ脳の成長にプラスの効果を発揮します。詳しいテクニックをお伝えします。
②つ目はお母さんがイライラしないためにやって欲しいこと「魔法のおまじない」です。あるものを使ってイライラからサヨナラすることができます。
◆①実況中継で褒める
子どもにきちんと肯定した褒めが伝わる声かけとは?それは「実況中継」です。
実況中継とは、子どものやっていることを子どもの好ましい行動をそのまま言葉にして伝えるというものです。
見たままに言うだけでOKなのでとても簡単です。実況中継をすると、子ども自身が今自分が何をしているのか理解することができるようになります。
・靴下履けたね!
・絵本しまえたね!
・ご飯食べてるんだ!
・お茶飲んでいるんだ!
・ランドセルしまえたね!
・手洗ったんだ!
子どもがやっていること、できたことをそのまま言うだけでOK!
「えらいね」
「頑張っているね」
「すごいね」
と言葉を選ぶ必要がないので誰でもお子さんを肯定することができるようになります。
小さなできた!の積み重ねが子どもの脳の「成功体験」の記憶となり自信を育む栄養素に変わります。
◆②ニコちゃんマークを見る
不安の強いお子さんはとにかくママとずっと一緒!という状況だと思います。
毎日毎日一緒にいると負担に思う日もありますよね。そんな中で褒めてください!と言われても正直笑えないし、しかめた顔になってうまく褒められないと思います。
その上せっかく頑張って褒めたのに全然子どもが変わらない…褒めが伝わっていない…という人は少なくないと思います。
実は褒める時はただ褒めても子どもには伝わりにくいので、ママの笑顔を添えて褒めるのがポイントです。
言葉で褒めなくてもママが笑顔でいるだけで、子どもには褒められた時と同じような効果があります。
そのような時に試して欲しいのが「ニコちゃんマークの魔法のおまじない」です。
効果絶大なのでぜひやってみてください!
やり方はとっても簡単です。手に「ニコちゃんマーク」を書くだけ!!
そして、イライラしそうな時にニコちゃんマークを見るだけで一呼吸おくことができるのでイライラを撃退させることができます。
他にも目につくところにニコちゃんマークを貼っておくのもおススメです。冷蔵庫や食器棚など貼っておくと家族みんなで見ることができて笑顔になりますよ。
ぜひ、イライラ顔を見せなくて済む方法をお試しくださいね!
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執筆者
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー
いたがきひまり