子どもたちは、子どもたちの世界の中で、子どもたちなりに毎日を一生懸命生きています。もし、お子さんが学校に行きたくないと言って登校拒否をしているのであれば、それは理解を司る脳のエリアがしっかり育っている証拠ですよ。お子さんの成長を見守りながら、ママは子どもの安全基地に徹しましょう。
1.子どもだってつらいよ…。
子どもたちは、子どもたちの世界の中で、子どもたちなりに毎日を一生懸命生きています。
大人の世界に比べたら…子どもなんて何の苦労もなくて幸せだよ。
厳しい社会の現実の中で生きている大人たちはそう言うかもしれませんね。
しかし、子どもの世界も結構大変なんですよ。
色々な個性の中で社会性を学んでいる子どもたち。
大人のように空気を読んだり相手の気持ちを考える言動は、まだ幼い子どもにはできません。
「バカ」、「ウザい」、「あっち行って」
友達同士の会話で当たり前のように出てくる、相手を傷つける言葉たち。
大人の私たちが、例えば同僚や上司からこんな言葉を毎日言われ続けていたら…
あなたは耐えれますか?
私はきっと落ち込んで、会社に行けなくなると思います(笑)。
子どもの世界では、嫌なことを言われるのは当たり前。
仲間外れにされることだって、時には無視をされたり、嫌なことをされることだってあります。
また、子どもには義務教育・学校という生活の場所で毎日を過ごします。
集団が苦手な子どもも、基本的には集団生活の場に属し、みんなで行動する毎日を過ごします。
苦手な勉強があっても、時間割は決められているので、逃げることはできません。
面白くない授業があっても、45分〜50分の間、じっと机に座って先生の話を聞かなければなりません。それを毎日5〜6時間。
子どもだってつらいんです。きっと。
もし、今の私が子どもの頃にタイムマシーンで戻って、小学校の生活を体験したとしたら、きっと1週間ももたないかもしれません。
2.登校拒否は理解力が育っている成長の証!
そんなことを考えたら…
子どもが「学校に行きたくない」と登校拒否するのは、あって当然のことだと思いませんか?
登校拒否をすることは問題。登校拒否をすることが困り事。
そんな世の中の風潮がありますが…
私は子どもが「学校に行きたくない!」と登校拒否をするのは、理解力がしっかり育っている証だと思っています。
理解を司るエリアは子どもの時期に1番育てておきたい脳のエリアです。
見る、聞く、覚えるという動きから、一歩成長して「それが何なのか」ということがわかり、インプットした情報に意味を持たせることができる力。 これが理解力です。
理解力を司る脳のエリアは目からインプットした情報、耳からインプットした情報、感覚からインプットした情報を収集して、それを全て紐付ける役割をする大切な場所でもあります。
「物事を理解して考える」ことができるようになっているということは、理解力が育っているということなんです。
要するに
✔️友達との関係に悩む
✔️勉強についていけなくて悩む
✔️集団についていけなくて悩む
✔️勉強についていけなくて悩む
✔️集団についていけなくて悩む
登校拒否の原因はそれぞれですが、子どもの脳は登校拒否をするようになった時
自分にとって苦痛だと感じる情報を脳にインプット
↓
それをどう処理していいか理解のエリアで処理
↓
自分なりに納得する真の答えが出ずに悩んでいる状況なのです。
子どもの脳の処理は大人より随分遅いので、答えが出るまでに時間がかかります。そして、理解を司る脳のエリアはとても長いスパンで育っていくのが特徴です。
ですので、登校拒否をし始めたからと言って、すぐに大人の感覚で解決を進めるのではなく、長い目で見て、本人の納得のいく真の理解に繋げてあげることが大切です。
3.ママは登校拒否をする子どもの安全基地に徹するべし!
理解力が育っている証として登校拒否が現れた時に、親はどう対応したらいいのでしょうか
?
?
子どもを監視し、嫌なことを解決する?
子どもの嫌なことにどう対応したらいいか、自分の経験からアドバイスする?
いえいえ、そんなことはしなくて結構です!
子どもが登校拒否をし始めたら、親は(特にママは)子どもの絶対的な安全基地になることに徹してください!
子どもだって、学校で精一杯考えて、感じて…とにかくめちゃくちゃがんばっているんです!
ですので、家ではママが誰よりも味方でいてあげてほしい!
家庭の中は、子どもにとって絶対的な安全基地にしてあげてほしいんです。
家族が味方でいてくれる。ママがわかってくれる。
「だから、何か嫌なことがあっても大丈夫!」という絶対的な安心感を子どもに与えてあげることがとても大切です。
登校拒否をしている期間は
✔️「あなたが大好き」と愛情表現を怠らないこと
✔️ 子どもを肯定する声かけをし続けること
✔️ 子どもの話を共感的に聞くこと
自己肯定感を高めるコミュニケーションを積極的に行いましょう。
安全基地で自己肯定感を高めることができれば、自己効力感を生み出し、またチャレンジしようとすることができます。
登校拒否をしている子どもに絶対にしてはいけないのは
✔️「なんであなたは学校に行けないの?」という否定
✔️「学校を休むなんて許しません!」という脅迫
✔️「学校に行きなさい!」という一方的な指示や命令 です。
子どもの脳が萎縮してしまい、理解力を伸ばしていけません。
肯定のコミュニケーションで作る安全基地。安全基地を作ってあげると必ず子どもは変わります!
結果が出るタイミングは人それぞれ。1ヶ月後かもしれませんし、1年後かもしれません。
学校に行けなくなるとママも困るでしょうし、焦る気持ちも十分わかりますが、子どもなりに納得する真の答えが出るまでは、ゆっくり安全基地で自分なりの答え探しをさせてあげましょう。