母子分離不安は母親のせい?原因・特徴・対処法を実体験から専門家が解説

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母子分離不安は母親のせいではありません。実際、母子分離不安を体験した私だから伝えられることがあります。子どもの不安の背景や原因、母親ができる関わり方を専門家の視点でわかりやすく解説します。
 
 

1.母子分離不安は母親のせいじゃない!自分自身を責めないで!

 
 
「ママがいい〜!」
「ママと一緒じゃなきゃ嫌だ〜!」
登園や登校のたびに泣いて離れられない我が子。

他の子どもたちは母親と離れても、平気なのに。なんでうちの子だけママべったりなんだろう。

 
 
母子分離不安になってしまったのは母親である私からの愛情が足りなかったのだろうか…と悩んでいるママはいませんか?
 
 
「もしかして、私の愛情不足?」
 
「子どもが小さい時から仕事をしていて保育園に預けっぱなしだったから?」
 
「他のきょうだいに手がかかりあんまり構ってあげられなかったから?」
 
スキンシップが足りなかったから?それとも逆に甘やかし過ぎてたから?」
 
 
こんな風に自分の子育てを責めてしまっているママは本当に多いですね
 
 

でも、どうか安心してください。母子分離不安は、母親のせいではありません。

それは“親子の絆がしっかりしている証拠”でもあり、多くの子どもが通る成長のステップなのです。

 

 

この記事では

 



「なぜ母親が責められやすいのか」

「本当の原因はどこにあるのか」

「今日からできる安心の関わり方」

 



を、母子分離不安の専門家がわかりやすく解説します。

 

 

 

 

2.「母親のせい」と言われるのはなぜ?

 

 

世の中には、残念ながら「母親が過保護だから」「甘やかしすぎ」などの言葉が溢れています。

 



けれど、実際にはこの“母親のせい”という考え方は、昔からの固定観念誤解に基づいていることが多いのです。

 

 

◆母性信仰の名残

 

「子どもの全ては母親の責任」という文化や価値観が日本にはまだ根強く残っていますよね。

 

 

その価値観が、多くのママたちを苦しめている現実があります。

 



しかし、近年の心理学では「母親一人の関わりだけで子の性格が決まる」という考えは否定されています。

 

 

◆母親の不安が映る?

 

 

確かに、親の不安や緊張は子どもに伝わります。

 



けれど、それは「母親が悪い」ではなく、親子が強くつながっている証拠

 



母親が安心すれば、子どもも自然と落ち着く。その“鏡の関係”があるだけなのです。

 

 

◆「母親のせい」と言われる社会構造

 

 

日本ではまだ、育児を主に担うのは母親。

 



だからこそ、うまくいかないと“母親の責任”にされがちです。

 



でも、母子分離不安は「母親のせい」ではなく、環境と発達のタイミングが重なった自然な現象なのです

 

 

 

 

 

3.母子分離不安になる本当の原因とは?

 
 
母子分離不安は、単純に「母子関係が悪い」「甘えさせすぎ」とは言えません。

多くの場合、次のような複数の要因が関係しています。
 
 

◆成長過程による自然な不安

 

2〜4歳頃は、心と体の発達がぐんと進む時期。

 



「ママがいなくなるかもしれない」と感じるのは、愛着が形成された証拠でもあります。

 



「母親のせい」ではなく、「信頼関係ができたからこそ離れがたい」

そう理解して大丈夫です。

 

 

◆子どもの気質・感受性 〜発達障害との関係〜

 

慎重・繊細・変化が苦手など、生まれ持った気質も影響します。

これは性格ではなく脳の特性であり、育て方の問題ではありません。

 

 

母子分離不安が強いと「もしかして発達障害なの?」と思われる方もいるかもしれません。
 
 
これは発達障害が関係しているとも言えないし、関係していないとも言えない、というのが本音です。
 
 
お子さんと日々接していて
 
 
・コミュニケーションが取りにくい
・こだわり行動がある
・ものごとへの固執
・多動衝動性がある
・感覚過敏がある
 
 
 
など気になる様子があれば一度発達診断を受けてみても良いかもしれませんね。

 

 

◆環境の変化

 

入園・引っ越し・先生の交代など、環境変化は大人が思う以上に子どもにとってストレスになっています

 



環境が変わることで「怖い」「不安」と感じるのは、子どもの発達上でごく自然な反応です。

 

 

◆親のストレスや疲労

 

子どもの不安が続くと、親も疲れ、焦りやイライラが募ります。

 



しかし、ここで一番大事なのが「まず親が安心を取り戻すこと」

母親の笑顔こそ、子どもにとっての安全基地なのです。

 

 
 
 
 
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4.母親ができる3つのステップ

 

ステップ①:安心の「一貫性」を保つ

 

 

「行ってくるね」「〇時に迎えに行くね」と、毎日同じ決まった言葉で送り出してみてください。

 

 

同じ言葉を使うことにより、ママは平常心を保つことができます。

 



子どもは言葉より“態度”を見ています。

 



朝のバイバイでママが迷ったり泣いたりすると、子どもも不安が増してしまいます。

 



短く・笑顔で・約束を守る――これが安心のカギです。

 

 

ステップ②:スモールステップで慣らす

 

いきなり完璧を目指さず



「玄関まで行けたらOK」「園の門まで行けたらOK」と、一歩ずつ成功体験を積み上げていきましょう

 



「できたね」「頑張ったね」と認められるたびに、子どもの中に“安心の貯金”が増えていきます。

 

 

ステップ③:母親自身の心を整える

 

 

お母さんの不安は、子どもに伝わるよりも先に、自分を苦しめます

だからこそ、「自分を責めない」「一人で抱えない」が鉄則です。

 



深呼吸する、コーヒーを飲む、専門家に頼る。

 

 

そんな小さなケアが、子どもにとって最大の安心につながります。

 

 

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5.私もかつて母子分離不安に悩んでいたママの一人

 

 

 

私自身も、かつて母子分離不安の息子に悩んでいました。

息子は学校に一人で行けず、約1年間、毎日付き添って登校していました。

 

 

その様子を見た周囲の大人たちは、「甘やかせすぎ」「母親の関わり方が悪い」まるで全てが私のせいであるかのように言いました。

 

 

私は自分の子育てに自信を失い「こんな私が母親だから子どもが苦しむんだ…」と泣く夜もありました。

 

 

そんな時に出会ったのが、発達科学コミュニケーション(発コミュ)でした。

 



発コミュでは、「子どもの行動を変える前に、親の関わり方を整える」ことを学びます。

 

 

母子分離不安の子どもが安心できる声かけ、親の心を整える方法、段階的なステップの積み重ね。

 

 

それらを実践していくうちに、息子の表情が少しずつ穏やかになり、今では一人で電車に乗って学校に行けるほどの自信を持てるようになりました。

 

 

この経験から私が学んだのは、「母子分離不安は“母親のせい”ではなく、“親子で一緒に成長できるチャンス”」だということです。

 



子どもの行動を変えるのではなく、ママの関わり方を少し変えるだけで、不安が安心に変わり、子どもの笑顔と自信が自然に育っていきます。

 

 

「母子分離不安をどう乗り越えたらいいか分からない」

「怒りすぎて後悔する日々から抜け出したい」

 



そんなママにこそ、発コミュを知ってほしい。

 

 

ママが変われば、子どもが変わる。

発達科学コミュニケーションは、その第一歩を支える学びです。

 

 

 

▼ 個別相談会はこちらから▼

 

 

6.よくある質問Q&A

 

Q1. 泣いて嫌がるのに、無理に離す方がいい?

→ 無理やり離すのは逆効果。

「少しずつ慣れる」方が長期的に安定します。

 

Q2. 甘やかしているだけでは?

→ 甘えは“信頼のサイン”。

満たされた子ほど、自分から離れられるようになります。

 

Q3. 発達障害やグレーゾーンと関係ある?

→ 感覚過敏や変化への不安が強い子ほど、分離不安が出やすい傾向があります。

その子の“安心のペース”に合わせることが大切です。

 

Q4. 相談の目安は?

→ 数か月続く強い不安や登園・登校拒否が見られる場合は、専門家に相談を!

早めの支援が、親子の安心を守ります。

 
 
 
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