小学校の入学を来春に控え、小学校では就学時検診が行われる時期となりました。自治体によっても開催の時期は様々ですが、2学期に就学時検診が行われる学校が多いようです。そこで本記事では、小学校就学前の「就学時検診」についての内容や受ける前・受けた後にママがやっておいた方がいいことをご紹介します。
1.いよいよ来春は小学校に入学!
来年、いよいよ新1年生!
まだまだ幼いと思っていた我が子が小学校に入学なんて!
嬉しい反面、ちょっと寂しさを感じているママもいらっしゃるのではないでしょうか?
さらに、慣れ親しんだ保育園や幼稚園を離れて小学校という義務教育の場へ巣立つことに関しても、実際不安でいっぱいですよね。
初めての小学校生活を迎えるお子さんとママは特に「小学校」という未知の世界に飛び込むわけですから、尚更ドキドキだと思います。
さて、多くの自治体では、この2学期10月〜11月にかけて「就学時検診」が開かれます。
初めて就学を経験される方は「就学時検診」って何?と思っていらっしゃることでしょう。
本記事では…
「就学時検診」を既に受けた方にも、そして「就学時検診」をこれから受ける方にも役立つ「就学時検診」の裏話をご紹介します。
2.就学時検診って何をするの?
就学時検診を既に受けたママはご存知だと思いますが、就学時検診は翌年4月に小学校へ入学するお子さんを対象とした健康診断です。
主に市町村が実施し、近隣の公民館や就学先の小学校などで行われます。
入学前に内科・眼科・歯科等について健診を行うことによって、お子さんの状況を把握するとともに、疾病等の疑いがある場合は早期の受診をお勧めし、学校生活に備えることを目的としています。
10月〜12月にお住まいの市町村から就学時検診のお知らせの通知が家に郵送で届くようになっています。
※参考までに【横浜市就学時検診のお知らせ】のリンクを貼っておきますので、参考までにご参照ください。
お住まいの市町村によっては内容が異なりますので、詳しくはお住まいの市町村にお問い合わせしてくださいね。
3.自治体によって異なる就学時検診の教育相談
私は既に3人の就学時検診を経験しました。
私の経験した3回の就学時検診は全て違う自治体、違う小学校の就学時検診でした。
◆長男の場合
長男が就学したA小学校は、地域で1番児童数の多いマンモス校でしたので、A校に就学する次年度の新1年生200名近くが体育館に集まり、とても賑やかな就学時検診でした。
人数が多いこともあり、教育委員会の方々も多く参加して様子を見守っていらっしゃいました。
人数が多ければ、まぁ個性も様々で…。
走り回る子もいれば、検診を嫌がり泣き叫ぶ子、暴れ回る子。
教育委員会の方々が、目を光らせて、子どもたちの様子を見ていたのが印象的でした。
また、A校がある自治体は、既に5月に就学相談を実施しており、就学時検診の時は個別に保護者と学校や教育委員会が話す場というものは設けられていませんでした。
<就学相談とは?>小学校就学において本人や保護者が安心して学校生活をスタートできるように、どのような教育的支援が必要かを保護者と教育委員会で話し合う場。就学相談を受けることで本人や保護者が十分な情報を得ることができ、必要な支援をともに考えることができる。(対象者)1.現在、医療機関や療育機関で治療や訓練、療育等を受けている。2.特に医療機関や療育機関への通院や通所はしていないが、お子さまの発達や適応状況などから考えて、入学後の学習や生活に不安がある。
◆次男の場合
次男が就学したB小学校は、小規模の小学校で近隣の2校の小学校とまとめて、地域の体育館で行われました。
次男が就学した自治体は、小規模校またコロナ禍ということもあり、就学相談も兼ねての就学時検診でした。
次男は感覚過敏、不安傾向、また母子分離不安が就学前の時期は1番悪化していたため、就学時検診前に学校側に相談。
内科検診や歯科検診を受けることができないかもしれないことを事前に学校側に伝えておきました。
結果、検診に来られていた医師はかかりつけのお医者さんだったので、安心して検診を受けることができたのですが…。
就学時検診時の教育相談を受けたいと事前に伝えていたため、母子分離不安と不安傾向について教育委員会の方と話すこともできました。
(結果、不安傾向ぐらいなら集団生活に支障はないときっぱり言われ、すんなり相談は終わったのですが…)
◆三男の場合
三男が就学したC小学校は、小規模かつ地元の小学校だったため、とてもアットホームな雰囲気でリラックスして受けることができました。
先生も教育委員会の方も検診をしてくれる医師の方々も地元の顔見知りで、周りの児童も保護者はほとんどが同じ保育園出身。
いわばホームの就学時検診でしたので、三男もいつも通りに羽を伸ばしていました。
「就学相談」と紙に書かれたパーテーションブースもありましたが、誰も利用している様子はなく…。
ホームすぎる就学時検診に引っ越してきたばかりで地域を知らない人たちは戸惑いを感じたかもしれません(笑)
私の子どもたちが受けた小学校はすべて同じ県内の検診ですが、自治体がすべて違っていたので、自治体独自の取り組みがあったりなかったり、時期も若干違っていました。
4.就学時検診を受ける前と後に何をするかが明暗を分ける!
就学時検診は健康診断ですが、就学時検診を機に就学に向けて準備をしっかり進めていきましょう。
◆就学時検診を受ける前にやっていた方がいいこと
お子さんの気になる様子がある場合は、就学時検診を受ける前に学校に連絡をして受けた方が、学校側も配慮を行うことができます。
例えば
不安傾向が強く、就学時検診の場に行くことをひどく嫌がっている
感覚過敏があり、歯科受診ができない
多動性があり、検診中落ち着いていることができない
など
お子さんの情報を学校側も事前にわかっていれば、様子をしっかり把握することができます。
特にマンモス校であれば、子どもの数が多すぎるため、一人一人の様子を先生が把握することは困難です。
お子さんの小学校後の生活をよりよくしていくためには、集団生活においてお子さんが困る可能性があることは、包み隠さず学校側に伝えておくことが、必要不可欠です。
「こんなこと言ってもいいのかな?」なんて躊躇せず、学校側に特性について話しておきましょう。
◆就学時検診受けた後にやっておいた方がいいこと
現在、通っている幼稚園や保育園の先生との話し合いも進めていきましょう。
幼稚園や保育園での集団生活の場での様子と家庭での様子が違うお子さんの場合は特に、集団生活でのお子さんの様子を小学校にしっかりと引きついでもらえた方がいいでしょう。
幼稚園や保育園からの引き継ぎは、例年3月末ごろに行われます。
引き継ぎの仕方は、自治体や学校によって大きく方法が違います。
わりと小規模学校は一人一人の情報を話し合いの場を持って、引き継ぐことが多いのですが、児童数の多い学校は園での様子をA4の紙切れ一枚(指導要録といいます)で引き継ぐ場合もあるのです。
そのため、幼稚園や保育園からの引き継ぎでは十分に小学校側に伝わっていないことが多いので、やはり気になることがあるようであれば、保護者が直接学校側に連絡することをおすすめします。
2月頃には入学説明会が設けられる小学校が多いようです。
学校の先生にお聞きしましたが、学校側は入学説明会の前後には、就学において配慮した方がいいことを把握したいとのこと。
就学時検診で個別に先生と話ができなかった場合は、必ず2月頃までには学校に連絡し、お子さんの特性や配慮してもらいたい事項は伝えておきましょう。
学校の相談窓口は副校長・教頭・特別支援教育コーディネーターとなっている場合が多いようです。
もし身近に在校生の保護者がいるようであれば、どの先生が話しやすいか聞いて、指名してお電話するのもいいかもしれませんね。
あと少しで就学を迎える子どもたちが安心して入学できる準備をしていくことももちろんですが、あなた自身の不安もそのままにせず、ママが安心して入学の日を迎えることができるように、あと4ヶ月を過ごしていきましょう。