「片付けよう!」と声をかけても片付けをしない発達障害グレーゾーンの子どもにイライラが増すママはいませんか??この記事では子どもがスーッと片付けるようになる指示出しのポイントをお伝えします。
1.片付けをしない発達障害グレーゾーンの子どもにイライラが増すママはいませんか?
家族団欒の大切な場所は、きれいをキープして過ごしたいものですよね。
また、片付けのスキルは自立のためには身につけておきたいと思うママも多いと思います。
しかし現実は、片付けても、片付けてもすぐに散らかる部屋。
そして「片付けしよう!」「お掃除するから手伝って〜」と声をかけても、なかなか動き出せない、発達障害グレーゾーンの子ども。
はじめは優しく声をかけるけど、何度か声をかけるうちに、だんだんとこちらの声「何度言ったらわかるの?」と動かない子どもを見てイライラしてしまうママはいませんか?
自立の面からも、片付けのスキルは身につけておきたいスキルですよね。
この記事では、「はーい!」と片付けに取り掛かれるようになるママの指示出しのお伝えします。
2.声かけを諦め、1人で片付ける毎日を過ごしていました。
我が家は年の離れた4兄妹、三男に発達障害があり特別支援学級に通っています。
大家族のわが家は、いつもすぐにリビングが散らかってしまいます。
読みかけのマンガやおもちゃが置きっぱなし。
「片付けてよ」「ちょっと掃除しよう」と声をかけても、スルーされたり「うん」と返事だけのお兄ちゃんたちや、少しも動かず片付けをしない発達障害グレーゾーンの三男。
娘は年中さんはずっとおもちゃに夢中。
いつになったら片付け始めるんだろう? と毎日毎日、口酸っぱく「片付けしよう!」「お掃除するから手伝って〜」と言っていました。
ですが、何度言っても伝わらない。
いつしか声をかけることを諦め、いつも1人で片付けていました。
3.発達障害グレーゾーンの子どもへ伝わらない理由
なぜ、「片付けて!」や「掃除しよう」と言われても発達障害グレーゾーンの子どもは片付けをしないのはなぜでしょうか??
次のような理由が考えられます。
ざっくりな表現は伝わりにくく、難しいと感じている。
「片付けて!」「掃除しよう!」という言葉。
大人にとっては、あれをして、これをしてという流れが頭の中で分かる言葉ですが、実は子どもにとっては抽象的で理解が難しい言葉です。
「何から始めたらいいんだろう??」「片付ける??どうするの??」と考えて動けない場合があります。
脳は考えて動くという2ステップを踏んでいます。
そして、特に嫌なことをする時には、大きな負荷がかかる特徴があります。
考える時点で、難しそうだなと感じると、行動へ移すことができません。
4.発達障害グレーゾーンの子どもへ伝わる片付けの指示の出し方
発達障害・グレーゾーンの子どもや片付けが苦手なお子さんには、ぜひ分解して分かる言葉で伝えてみてください!
・おもちゃはこのカゴに入れてね
・本を本棚にいれよう
・ゴミを5個見つけてこの袋に入れてね
のように『片付ける』を分解して、分かる言葉で具体的に伝えてみましょう。
「それくらい簡単だよ!」と思ってもらえるくらいまで分解するのがポイントです!
わが家で実践した結果
「片付けよう!」では動かなかった子どもたちでしたが、「ゴミを5個集めて袋に入れてね」と指示を出すと「いいよ〜」とすんなり動くようになりました。
「次は、本を本棚になおそうか」と声をかけると「はーい」と本を探して、本棚に片付けることができるようになりました。
分解して簡単にすればするほど、子どもは動き出し、その都度、肯定することができます。
部屋はきれいになるし、子どもは肯定されてご機嫌に。
ママが1人で片付けるのではなく、子どもと一緒に協力するという心も育ち、お互いにとって気持ちのよい時間となります。
ぜひ、分解して分かる言葉で伝えてみてくださいね!
執筆者:堀このみ
発達科学コミュニケーショントレーナー