子どもが小さいうちは特に、病気をしたり、予防接種に行ったりと病院受診の回数が多いですよね。すんなり受診をしてくれない発達障害グレーゾーンのお子さんの病院受診に苦痛を感じているママはいませんか?この記事では事前準備のポイントをお伝えします。
1.『病院嫌い』な発達障害・グレーゾーンの子どもたち
病気になれば病院へ、予防接種の期日がきたら病院へと、小さなうちから病院に通うことはママにとって子育ての中で重要な仕事ですよね。
すんなりと受診してくれればいいのですが…
発達障害・グレーゾーンの子どもたちは『病院が嫌い』と思っている子が多いようです。
「行きたくない」「痛いのは嫌だ」などと言ったり、病院に着くと泣き出したり、騒ぎ始めたり、癇癪でどうしようもなくなったり。
発達障害グレーゾーンの子どもを連れての病院受診は一筋縄ではありません。
もう病院受診しんどい…。と思っているママはいませんか?
本記事では『病院が嫌い』な発達障害・グレーゾーンのお子さんがなぜ病院受診を嫌がるのか、その理由と対応についてご紹介します。
2.我が子の病院受診が憂鬱でした…
わが家には発達障害グレーゾーンの小学校4年生になる男の子がいます。
病院が苦手、そして予防接種をとても嫌がります。
小さい時から予防接種の予約の日は私の方が憂鬱でした。
「注射だよ」って伝えるだけで息子はいつも泣いていました。
病院で大泣きしたらどうしよう。
周りに迷惑をかけたらどうしよう。
病院の先生や看護師さんに同情されたくないな…。
予約した日に予防接種が受けられなかったらどうしよう。
などと思っていました。
3.発達障害グレーゾーンの子どもが病院受診を嫌がる理由
見通しが立たないことに不安を感じやすい発達障害グレーゾーンの子どもは『想像力の乏しさ』という特性があるため、経験したことが少ない状況や、いつもと違う場所に置かれた時に、これから何が起こるのかが分からず不安が膨らみ混乱してしまうことがあります。
・どんなことをするんだろう?
・すぐに終わるのかな?
・注射ってしないとダメなの?
・「行く」って聞いていない
と様々な不安を感じます。
それでは、どのようにしたら病院受診を嫌がることなくスムーズに受診することができるようになるのでしょうか?
4.病院に行くまでの事前準備がポイントです
見通しを立てると安心して動けるので、まずはしっかりと伝えていきましょう。
・病院の受付から予防接種までの流れを伝える
・受診にかかる時間を伝える
・どうして予防接種をするのかを伝える
・病院受診日を1週間〜10日前くらいから伝える
受診の流れを写真で説明したり、予防接種の意味も年齢に合わせてわかりやすく砕いて伝えていけるといいですね。
受診日の確認は、カレンダーを使用して、本人と一緒に確認しながらしるしをつけます。
何度も確認が入るときは、不安が強いサインなので、「〇日だよ」とその都度答えてあげてくださいね。
「カレンダーに書いてあるでしょ??」「何回も聞かないで??」と言い返すのはNG対応です。
不安を小さくする対応が、当日の受診への気持ちを整えます。
我が子も、「緊張するな〜」「久しぶりで嫌だな〜」と気持ちを吐き出しながらも、受診する当日は、スムーズに受診ができるようになりました。
発達障害グレーゾーンの子どもに合った対応で病院受診を、ママも子どもも苦痛にならないように参考にしてみてくださいね!
執筆者:堀このみ
発達科学コミュニケーション トレーナー