今日からできる!HSC:ひといちばい敏感な子のためのストレス発散方法

親子
HSC:ひといちばい敏感な子どもは、日常生活での刺激にとても敏感で、ストレスを感じやすい傾向があります。親や周りの大人たちがHSCの特性を理解し、ストレスを抱え込まないように、配慮をしてあげることがとても重要です。この記事では、HSCがストレスを抱えこまず、健康的な生活を送るための方法をご紹介します。
 
 

1.ひといちばい敏感なHSCと呼ばれる子どもたち

 
 
HSCという言葉をご存じですか?
 
 
最近メディアや書籍でも『HSP』が特集されていることも多いので、ご存じの方も多いことでしょう。
 
 
HSPとは
 
 
H:Highly
 
 
S:Sensitive
 
 
P:Person
 
 
の略で、HSCはその子ども版(C:Child)を意味します。
 
 
アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン氏が提唱した言葉です。
 
 
日本語に直訳すると『ひといちばい敏感な子ども』という意味になります。
 
 
HSC
 
 

2.HSCはストレスを抱えやすい…

 
 
HSCは『DOES』と呼ばれる特性を持っていると言われています。
 
 
これはHSCのほとんどすべての人が持っている側面で、個人の育ってきた環境などに左右されるものではありません。
 
 
これらの特性はHSCにとって、強みになる部分であると強く信じていますが、考え方を変えるとストレスを感じやすくなる要因であるとも言えます。
 
 
D(プロセスの処理が深い:Depth of processing)
 
 
少しの情報から多くのことを察したり、周囲の空気を敏感に察知したりする能力のことです。
 
 
先々のことまで考えを巡らせてしまうため、間違うことを恐れ慎重になりやすい傾向があります。
 
 
予測のつかないこと、見通しの立たないことに不安を感じてしまうのは、先に待っているよくないことを想像してしまうから。
 
 
そのためHSCは不安傾向の強い子が多いのです。
 
 
O(刺激を強く受けやすい:easily Overstimulated)
 
 
受ける刺激がHSCでない人より強いです。
 
 
暑さや寒さといった環境の変化に弱く、痛みも感じやすいです。
 
 
音や臭い、肌触りなどにも敏感で、チクチクした肌触りの服などが苦手です。
 
 
刺激が多いところではすぐに疲れてしまいます。
 
 
近年の異常気象の暑さはHSCにとってダメージが大きく、ストレスの要因になることもあるかと思います。
 
 
また、湿気や気圧、天気にも敏感であるため、頭が重いなどの偏頭痛の症状を訴える子どもも多いようです。
 
 
E(感情的な反応が強い:Emotional responsiveness)
 
 
ポジティブな感情、ネガティブな感情の両方に強く反応します。
 
 
HSCは、怒られているのが自分でなかったとしても、ほかの子が怒られているのを見て自分も怒られているように感じてしまいます。
 
 
家庭内での夫婦喧嘩や学校内での友達のいざこざ。
 
 
本人は全く関係ないことでもダメージを受け、ストレスを抱えてしまうので、要注意です。
 
 
S(微妙な刺激に対する共感と敏感さを持っている:empathy and sensitive to Subtle stimuli)
 
 
他人の機嫌の機微を察することができます。
 
 
また、他人の髪型や周囲のちょっとした環境の変化などにも気付きます。
 
 
日常生活の中でも、常にアンテナを張っている状態のHSC。
 
 
ママの疲れた表情や学校の先生の少し機嫌の悪い様子、友達が一瞬嫌な顔をしたなど、気を遣いすぎて知らず知らずストレスを溜めてしまっていることもあるでしょう。
 
 
長所短所
 
 

3.学校という集団生活の場でのストレスが溜まり、学校に行けなくなってしまいました。

 
 
私はHSPです。
 
 
そして、幼少期の私はいろんなことをひといちばい敏感に感じ育ってきたHSCでした。
 
 
私は上記のDOES全ての性質を持ち合わせています。
 
 
大人になった現在は、自分の生まれ持った性質を理解し上手に付き合うことができていますが、幼少期はHSCがゆえにストレスに感じることもたくさんありました
 
 
・不安傾向が強く、低学年の時は登校拒否と母子登校を経験しました。
 
・人の咀嚼音が苦手で、給食の時間が苦痛で仕方がありませんでした。
 
・常に人の顔色を伺い、親にとって常に「いい子」であろうと意識していました。
 
・苦しいことがあっても、周りに心配をかけたくないと常に明るい子どもを演じていました。
 
 
今振り返ると、自分では頑張っているつもりはないけれど、知らず知らずのうちに頑張りすぎていたんだと思います。
 
 
そして、私の娘もまたHSC。
 
 
・学校のガヤガヤした雰囲気が嫌。
 
・感情のコントロールができず、癇癪を起こしやすい。
 
・外ではいい子で優等生だけど、家では常にイライラ
 
 
HSCである娘は、学校という集団生活の中でストレスが溜まっていき、学校に行くのが苦しくなってしまいました。
 
 
そして小学校1年生の途中から登校拒否が続き、学校に行けなくなってしまいました。
 
 
登校拒否
 
 

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4.今日からできる!HSC:ひといちばい敏感な子のためのストレス発散方法

 
 
そんな中で出会った発達科学コミュニケーション
 
 
私は発達科学コミュニケーションで脳科学を学び、娘と自分自身の特性であるHSPやHSCについて研究を続けてきました。
 
 
懸命に自分の心と向き合って、前向きに生きようとしているHSCである我が子のために、私たち親ができることは、その特性を理解しHSCがストレスを抱え込まない環境を作ってあげること
 
 
私がHSCの子育てにおいて、ストレスを抱え込まない生活を送るために1番大切にしていることを、ここでご紹介させていただきます。
 
 

◆想いをアウトプットできる環境を作る!

 
 
HSCはひといちばい敏感な特性ゆえに、ひといちばい情報を脳の中に取り込んでしまい情報量がキャパオーバーになってしまいがち。
 
 
「あれも考えて、これも考えて、もう何がなんだかわからない‼︎」って状態ですね。
 
 
大人はそうなってしまう前に手立てを打てますが、子どもはまだそのようなことができません。
 
 
ですので、そうなってしまう前にご家庭で親御さんがガス抜き=アウトプットをしてあげてほしいのです。
 
 
どうアウトプットをしたらいいか…それはズバリ!
 
 
会話をすること
 
 
とても簡単なように思えますが、意外と家庭でガス抜きの会話はできていないことが多いのです。
 
 
・子どもの想いを素直に受け入れること
 
・子どもの想いに共感すること
 
・子どもの想いを肯定すること
 
 
この3つができていなければ、ガス抜きにはなりません。
 
 
親が会話をしていると思っていても、一方通行だったり、否定が入ったり、肯定ができていなかったら逆にストレスをかけてしまう結果になることも…
 
 
この方法を取り入れるようになってから、HSCの娘の様子は明らかに変わって行きました。
 
 
ギリギリまで困っていることを話せず、キャパオーバーになって登校拒否をしていたのですが、学校で嫌だったことを毎日小まめに話してくれるようになりました。
 
 
私が嫌だったことを受け入れ、共感し、話してくれたことを肯定してあげることで、娘は胸にためていたことを思う存分アウトプットができているようでした。
 
 
そんな会話を心がけていると、登校拒否をすることがほとんどなくなり、今では嫌だったことよりは嬉しかったことや楽しかったことを多く話してくれるようになりました。
 
 
常に家でイライラしている様子もなくなり、明らかに穏やかな表情になっていきました。
 
 
ストレス発散と言えば、何か特別なことをしなければいけないのかと考えてしまいますが、そんなことはありません。
 
 
思いっきり遊ぶ!好きなことを楽しむ!こんなアウトプットもたまには取り入れてほしいものですが
 
 
重要なのは、毎日の会話でいかに多くアウトプットの機会を作ってあげれるかだと思います。
 
 
決して難しいことではありません。
 
 
HSCのストレス発散となる会話を心がけて、今日から実践してみましょう。
 
 
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