子どもはみんな好奇心が旺盛です。「これは何?」「どうして?」「やってみたい!」そんな子どもの好奇心を伸ばしてあげたいと思いませんか?この好奇心こそが考える力の土台となり、将来の自分の強みに育っていくのです。今私たちが親としてこどもたちに出来るコトとは?一緒に子どもの好奇心について考えてみましょう。
1.大人の都合で、子どもの『好奇心』の芽を摘んでしまっていませんか?
「これは何?」
「どうやってやるの?」
「どうして?」
「なんで〇〇なの?」
「教えて!」
毎日いろんなことを発見して、それが何故起こるのか知りたくてしょうがない子どもの姿はキラキラ輝いていますよね。
子どもはみんな好奇心旺盛です。
「知りたい」「やってみたい」「学びたい」そんな好奇心で溢れています。
子どもに芽生えた疑問は大切にしてあげたい!
そう思って、子どもが小さい頃は、ひとつひとつの発見を大切に丁寧に時間をかけて応えてあげていたものです。
しかし、家庭の状況は時と共にどんどん変わっていくものです。
ママが仕事に復帰し保育園に通い始めたご家庭では、朝夕の送迎時間はバタバタで、登降園途中に見つけた虫の名前なんて答えてあげられる余裕はないかもしれませんね。
下の子が産まれたご家庭では、上の子のどろんこ遊びに付き合ってあげられる余裕はないかもしれません。
家庭の状況が忙しくなればなるほど、親である私たちは子どもの小さな質問にしっかりと応えてあげられる心の余裕がなくなってしまいがちです。
このような状況が続いてしまうと、子どもは
「どうせママは応えてくれない」「どうせママは僕(私)のことを見てくれない」と質問したり気づきを伝えることをあきらめてしまったり
もっと状況が悪化すると、子ども自身が「知りたい」という気持ちをなくしてしまう最悪な事態を引き起こす可能性もあります。
大人の対応次第では、子どもの脳を伸ばす上で最も大切な『好奇心』の芽を摘んでしまいかねません。
2.子どもの脳は「楽しい」と感じている時にぐんぐん伸びる!
私には現在小学3年生の息子がいますが、1年生の3学期から不登校になりました。
2年生になってまた学校へ戻りましたが、息子は学校という環境が苦しくなってしまい3年生になった現在はフリースクールに通っています。
息子が不登校になったことをきっかけに、発達科学コミュニケーションを受講。
発達科学コミュニケーションでは、子どもの脳の発達について、人間の脳は「楽しい」と感じている時にぐんぐん伸びることを学びました。
これからどう息子を育てていけばよいのか。
発達科学コミュニケーションを学ぶことで『子育ての道筋』を見つけることができたのと同時に、これまで私がしてきた子育ては子どもの脳を伸ばす方法ではなかったということに気づき、とても反省しました。
3.自分の強みを持っている大人に育てるために親の私たちが出来るコト
AIの登場で、近い将来、人間がやるべき仕事が変わってくると言われています。
子どもたちが大人になる頃には、これまで人間がしていた仕事もAIに奪われているかもしれません。
そんなある意味過酷な社会で、求められる人材は『自分だけの強み』を持っている人間です。
自分の『強み』を持ち、好きなことややりたいと思えることを見つけらえる子どもは、将来AIを操ることのできる人間力を持つ大人に育つことができます。
そのためには、今芽生えている子どもの好奇心を大切にしてあげてほしいのです。
そこで、ここからは好奇心旺盛な子どもの心を大切にする親の関わり方をご提案させていただきます。
私も実践して効果のあった方法ですので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
◆①子どもの好きなこと、やりたいことをどんどんやらせてあげる
子どもが興味を持っていること、好きなこと、やりたいことをどんどんやらせてあげて欲しいと思います。
大人が「こんなこと?!」と思うことも(笑)!
子どもは好きなことから興味を広げて、本当にやりたいことを見つけていきます。
子どもが好奇心を持って行動をしはじめたら、親は子どもをよく観察し「これは何?」「どうやるの?」「おもしろそうだね」などと子どもがやっていることに興味を示してあげましょう。
子どもは親に興味を持ってもらえたことが嬉しくてたくさん話をしてくれると思います。
ぜひ子どもの好奇心を満たしてあげてくださいね。
◆子どもの問いに丁寧に向き合う
面倒くさいかもしれませんが…(笑)
「どうして〇〇なの?」
「これは何?」
「どうやってやるの?」
「なんでだろう?」
などという子どもの疑問や問いに丁寧に向き合いましょう。
「どうしてだと思う?」「いい考えだね」「一緒に調べてみようか」など問いかけたり一緒に考えることで子どもに安心感を与え、分からないことは聞いたり調べればいいんだと考えることへの楽しさを見出していきます。
そこからまた興味を広げて様々なことに挑戦する力も育っていくのです。
4.好奇心旺盛な子どもは伸びる!
我が家では、私が「子どもの好きなことを伸ばす子育てをしていきたい!」と子育ての軸を持つようになってから
不登校で無気力だった子どもが少しずつ変わっていき、生き生きとした表情を見せてくれることが増えていきました。
息子のやりたいことをおもいきりやらせてあげたり、分からないことは一緒に図鑑で調べたり、話をよく聞いたりしました。
息子はもともと工作が好きでしたが、ノコギリや釘などの工具を使って棚を作ったり、壁掛けフックを作ったりと興味の幅を広げていきました。
学校の勉強には取り組もうとする意欲がなくなっていましたが、「好きなこと」「やりたいこと」には積極的に取り組むようにもなりました。
今は「ものづくりの人になりたい」という将来の夢に向かって、いろんな物を作ってくれています。
好奇心旺盛な子どもは絶対に伸びます!
子どもの将来のために…。
大人は子どもの好きなことを伸ばしてあげたり、子どもの興味を広げるサポートをしていきたいですね。
執筆者:たなだ りみ
発達科学コミュニケーション トレーナー