言葉の力を引き出す!発達障害グレーゾーンの子どもが自信を取り戻す子育て術

肯定
思い通りにならないとすぐに怒って手が出たり泣き叫ぶ。人が集まる場所ではいつもトラブル。そんな発達障害グレーゾーンの子育てに困っていませんか?自分の気持ちが言えなくて子ども自身も困っているのかもしれません。この記事では子どもの言葉の力を伸ばす方法をご紹介します。
 
 

1.外出すればトラブルばかり!感情のコントロールが苦手な発達障害グレーゾーンの子ども

 
 
感情のコントロールが苦手で自分の思い通りにならないと手が出たり、泣きじゃくったりして、周りを困惑させてしまう。
 
 
まだ小さいから・・・と済まされていたことも、成長とともに他の子は我慢したり言葉で解決できるのに、なぜうちだけこんなに手がかかるのだろう。
 
 
外出が怖くなり、トラブルにならないように人との関わりを避けるようになってしまった。
 
 
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2.私の育て方が悪いんだ・・・と子育てに自信をなくしました

 
 
私には発達障害グレーゾーンの4歳の息子がいます。
 
 
不安が強く、繊細で集団が苦手です。
 
 
お友達の家や公園から帰るとき、ドッジボールで負けた時やおもちゃの取り合いなど、自分の思いとは裏腹な出来事が起こったときに激しく泣き叫んだり、私や周りの友達に対して叩いたり蹴ったりするなど癇癪を起こし、その対応に手を焼いていました。
 
 
人が集まるところではいつも何かしらのトラブルがあり、私も常に気を張っていて、お出かけするのが怖くなっていた時期もあります。
 
 
周りからは「わがままな子」「親が甘やかしすぎている」と見られ、
 
 
私の育て方が悪いんだ・・・
 
 
と本気で悩み子育てに自信をなくしていました。
 
 
もう少し厳しくしようと叱ってばかりになり、子どもも私も笑顔が消えてしまいました。
 
 
怒られる子ども
 
 

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3.発達障害グレーゾーンの子どもがすぐに怒って手が出てしまうのは言葉の力不足

 
 
発達障害グレーゾーンの子どもは、「ネガティブな記憶を残しやすい」という脳の特性を持っています。
 
 
・人と関わる度にトラブルでみんなが嫌な思いをする。
 
 
・本当は一緒に遊びたいのに、自分ばかり注意される。
 
 
・どうやって一緒に遊んでいいのかわからない。
 
 
本人が一番傷ついていたのだと思います。  
 
 
息子が周りを困惑させる原因のひとつに、自分の気持ちを言えなかったことがあります。
 
 
暴力を振るったり、泣くことでしか表現できなかった。
 
 
そしてそんな子どもに追い打ちをかけるように私が叱ったり、周りから困った子と見られることで子どもの自信を奪っていきました。  
 
 
先述のネガティブな記憶を残しやすいという脳の特性もあり、自分の言動を否定され続けた結果、
 
 
ボクは何をやってもダメなんだ
 
 
と、今までできていたこともできなくなってしまいました。
 
 
 「否定」でいっぱいになった頭の中を変えていくためには、子どもの言動を「肯定」することです。
 
 
好ましくないことはスルーして、良い言動にだけ注目していくのです。
 
 
お母さんが、
 
 
見てくれた・聞いてくれた・笑ってくれた・頷いてくれた・褒めてくれた・認めてくれた、
 
 
そんな嬉しい経験が積み重なっていくと、子どもは自信がついていきます
 
 
お母さんから肯定の注目を浴びる度に、お母さんの声をもっと聞きたい、お母さんともっと話したいと会話量も増え、子どもの言葉の力もぐんとアップしていきます。
 
 
ポイント
 
 

4.「いいね」をたくさん届けて子どもの言葉の力を伸ばそう

 
 
私が自信をなくしていた息子にしたことは「いいね」の連発です。
 
 
子どもが何か言ったとき、やったときにたくさんの「いいね」を送りました。
 
 
「今の言い方すごく良かったよ」
 
 
「優しい言い方だったね」
 
 
「すごく分かりやすいよ」
 
 
「よく話してくれたね、ありがとう」
 
 
と伝えたのです。
 
 
そして好ましい行動には目からも入りやすいグッジョブサインや拍手で応えるようにしました。  
 
 
そもそも言い方が分からず困っていたら「〇〇って言えばいいよ」と言い方を教え、素直に繰り返してくれた時にはすかさず褒めたり、私が笑顔で頷くだけでも効果がありました。  
 
 
自分の言動を肯定された息子はみるみるうちに自信を取り戻していきました。
 
 
するとぐんと親子の会話量が増え、自分が思っていることや考えていることをよく話してくれるようになりました。
 
 
言葉の力が伸びてきたのです。
 
 
以前のように自分の思い通りにならないことがあっても泣いたり手が出たりということは少なくなりました
 
 
外出先でのトラブルも怖くありません。
 
 
そればかりか、
 
 
「凄く嫌だったけど、怒っちゃダメだと思って我慢して顔はにこにこするようにした」
 
 
「ママがいなくて嫌だったけど、(やることが)分かったら大丈夫になった」
 
 
とその時の気持ちを言葉で表現し、その状況に適応できることも増えてきました。
 
 
お子さんが自分の気持ちを言えず、泣いたり手が出たりして困っているママは、日々のちょっとした子どもの言動に注目して、ぜひ「いいね」をしてみてください。
 
 
肯定
 
 
 
 
 
執筆者: 渡辺 さくら
発達科学コミュニケーション リサーチャー
 
 
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