小学校の不登校、その後は?親子で見つけた“自分らしい居場所”と支援の選択肢

小学校,不登校,その後
我が子が小学校の不登校。受け入れたつもりでも、親の不安が完全に消えることはありませんよね。不登校のその後に正解はありません。この記事では、我が家で試した複数の選択肢と現在の様子をご紹介しています。少しでも参考になれば幸いです。
 
 

1.小学2年生での不登校…。受け入れたが、その後どうしよう…と悩んでいませんか?

 
 
「このままずっと家にいるのかな」「勉強は?友達は?」
そんな不安を抱えながら、日々を過ごしていませんか。
 
 
文部科学省の調査によると、2023年の時点で小中学生の不登校の子どもは34万人を超え、過去最多となっています。
 
 
しかもこの数字には、「行きしぶり」「保健室登校」「付き添い登校」は含まれていません。
 
 
我が家の息子も、小学校1年生でも行きしぶりがあり、行けたり行けなかったりを繰り返しながら2年生の2学期から本格的に登校しなくなりました
 
 
私はもともと発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学んでいたおかげで
・「良好な親子関係」を最優先にする
・息子の気持ちを尊重する
という子育ての軸ができていました。
 
 
だから息子の「行かない」という選択を比較的すんなり受け入れることができました。
 
 
とはいえ、それは「この先どうしよう」という不安がゼロになったわけではありません。
 
 
息子自身、「勉強はできるようになりたい」と言っていたので、仕事から帰った私が一緒に少し勉強する日々。
 
 
だけど忙しいときはゆっくり教えてあげられない…
 
 
「もっと良いやり方があるんじゃないか?」 そんなモヤモヤを抱えながら、私たち親子の模索する日々が始まりました。
 
 
考える女性
 
 
▼今日からできる実践テクニックつき▼
外ではいい子、家では癇癪の子に
必要な対応がわかります!

家でははげしい癇癪 記事中バナー

 
 

2.息子の場合の不登校の原因とは?我が家の場合。

 
 
そもそも、息子はなぜ不登校になってしまったのでしょうか?
 
 
不登校のお子さんを持つ親御さんが必ずというほどやってしまうことだと思うのですが、『原因探し』。つい、子どもに理由を聞いてしまいますよね。
 
 
私も息子に
「何で行けないの?何で行きたくないの?」
「何か嫌なことあるの?」
と聞いていました。
 
 
しかし、息子自身はっきりとした理由は分からず、これ!と1つに絞れる理由はなかったのです。
 
 
複数の要因が複雑に絡まりあっての結果なのだと思います。
 
 
ただ、小さい頃から息子には「不安が強く、自分に自信が持てない」ところがありました。
 
 
だから私たちは不登校の原因探しをするより、子どもの「心の回復」や「自信をつける」ことを大切にすることに決めました。
 
 
親がサポート役に徹する事で、子どもが次に進めるステップの土台が整っていくのだと信じたのです。
 
 
会話
 
 

\できない→できたに変わる!/
繊細っ子の“育てにくさ”が和らぐ声かけとは⁈
ダウンロードはこちらから↓↓

小冊子 新ASDのトリセツ

 
 

3.不安が強い子の特徴と対応のヒント

 
 
息子のように不安が強い子は
✔ネガティブ思考
✔自信がない
✔完璧主義
になりやすいと言われています。
 
 
このような特性から息子は、学校生活において「失敗したくない」「注意されたくない」という思いが強くなり、プレッシャーに感じていたようです。
 
 
また、発達検査を受けた際に、聴覚からの情報を理解し行動する力が弱かったことが分かりました。
 
 
もしかすると、先生の一斉指示を理解しすぐに行動するのが難しかったのかもしれないと気付くことができました。
 
 
お母さんから見て、不登校の要因が見つからない、分からない時などは、発達検査を受けてみるのもおススメです。
 
 
子どもの苦手だけではなく得意なことも分かるため、そこを伸ばしてあげるようにサポートすることができます
 
 
モヤモヤ
 
 

4.不登校になった息子と試した複数の選択肢

 
 
不登校になったある日、息子は「もっと勉強ができるようになりたい」と言いました。
 
 
この言葉をきっかけに私は、勉強についてサポートしてくれる体制を整えたいと思うようになりました。
 
 
我が家がやったことは
①支援級クラスの体験
②適応教室の見学・体験
③フリースクール見学・体験
です。それぞれで私が感じたことをお伝えします。
 

①学校の支援級クラスの体験

 

まず試したのが学校の支援学級です。

 
息子の場合、不登校になった要因に
✔先生の一斉指示が分かりずらい
✔勉強に関してのつまづき
があるのではないかと思われました。
 
そのため普通級よりも、より個別に対応してくれる支援クラスならば、息子にも合うのではないかと思いました。
 
担任の先生に相談し、支援クラスの体験をしました。
 
自治体により違いがあると思いますが、我が家が住んでいる地域では、支援クラスに実際転籍を希望するには、30日の支援クラスでの体験が必須となっています。
 
15日ぐらい通いましたが、友達などの周りの目が気になっている様子で、また「行きたくない…」と言うようになりました。
 
 

②適応教室の見学・体験

 

次に市の適応指導教室の話を聞きに行きました。

 
通学の距離で通いやすい場所は、生徒数は少ないが担当の先生も1人との事だったので、息子を個別に対応していただくのは難しい印象がありました。
 
 

③フリースクール見学・体験

 

その次に、フリースクールをいくつか探し、見学・体験を申し込みました。

 
2カ所目のスクールで生徒数も少なく個別対応が充実している施設に出会いました。
 
息子も「行ってもいいかな」という前向きな気持ちを見せ、初日から少しずつ通えるようになりました。
 
初日は1時間から、少しずつ、少しずつ時間を長くしていきました。
 
私は2日付き添いましたが、3日目からは、先生を信じてお任せし、私は付き添うことを止めました。
 
気付くと、息子は2週間続けて通うことができていました。
 
 
先生と生徒
 
 

5.現在の様子と不登校を経て見つけた居場所

 
 
現在も、息子は行きしぶりをすることなく、毎日フリースクールに元気に通うことができています
 
 
やはり、フリースクールの元教師の先生方の指導を受けるようになってからは、計算や読解力も大きく伸びたように感じます。
 
 
最近では、先生にもだいぶん慣れ 「先生にやりたいこと・やりたくないこと、自分の気持ちを伝える事ができるようになったよ!」と教えてくれ、とても嬉しい気持ちになりました。
 
 
学校にこだわらず、子どもに合った場所を見つけることができて本当に良かった、
毎日楽しく通ってくれることを諦めず、色々と試したことも良かったと思っています。
 
 
不登校を受け入れることができたとしても、不安が完全に無くなることは難しいと思います。
 
 
しかし、その子に合った場所、子ども自身のその子らしさを大切にしながらサポートをすることによって、親子で前に進めるのではないかと思います。
 
 
不登校のその後に「正解」はなく、それぞれだと思いますが、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
 
 
親子
 
 
 
 
 
執筆者: たるみ あや
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
 
タイトルとURLをコピーしました