登校しぶりのある発達障害グレーゾーンの小学生が動き出す!子どもに自信を授ける朝の対応

登校しぶり,対応
発達障害グレーゾーンのお子さんに多い困りごとに「登校しぶり」がありますが、毎朝「学校行きたくない」オーラを出す子どもの対応は本当に大変でママも疲れてしまいますよね。本記事では、対応の一例として「子どもに決めさせる」という方法を紹介しています。
 
 

1.毎朝の登校しぶりの対応に疲れ切っていませんか?

 
 
毎日の登校しぶりの対応に悩んでいるママはいませんか?  
 
・朝の登校時間になると負のオーラを出し始める  
・学校に行くとなると動けなくなってしまう
・「学校行きたくない」「学校嫌い」などと言い始める  
・なんとか学校まで送って行っても校門の前で足が止まってしまう 
 
など、ただでさえ忙しい朝の時間に、子どもが学校へすんなり行けないのは大きな悩みですよね。
 
 
特に働いているママなら、「仕事に間に合うかな?」「今日も遅刻の連絡いれないと…」とお仕事との兼ね合いで余計に焦ってしまうと思います。  
 
 
無理に学校に行かせるのはよくないとわかっているけれど、行けるのなら行って欲しい。
でも、どう対応したらいいの?毎日悩んでしまいますね
 
 
このように登校しぶりの対応に疲弊してしまっているママは多いのではないでしょうか。
 
 
悩む女性
 
 

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2.子どもを追い詰めていた登校しぶり対応

 
 
私には、発達障害グレーゾーンの現在小学6年生の娘がいますが、彼女の毎朝の登校しぶりにずっと悩んでいました。
 
 
そして、間違った対応をとり続けたことで子どもを追い詰めてしまった苦い過去があります。
 
 
娘は小学校入学当初から少し登校をしぶる兆候があったのですが、本格化したのは、2年生になった頃です。
 
 
朝の支度がどんどん遅くなり、通学団の集合時間に間に合わなくなりました
 
 
自分の出勤時間も迫ってくる中、登校する時間になっても動こうとせず、「行きたくない」オーラを出している子どもを追い立てて車に乗せて学校まで送り届けていました。
 
 
最初は、車で送れば自分で校舎に入って行っていましたが、そのうち、車から下駄箱まで行くことも渋るようになり、無理やり手を引いて引きずるように登校させていました
 
 
下駄箱に着くと、今度は下駄箱でフリーズ・・・。
 
 
出勤してくる先生方や朝校庭で遊び終わった元気な子どもたちを横目に、児童玄関の隅に立ち尽くす我が子を見ていると、「なんでみんなみたいに普通に学校にいけないの?」と情けなく思う気持ちとイライラで感情が掻き乱されます。
 
 
ついには、車から降りなくなり、毎日学校の駐車場で子どもと喧嘩
 
 
先生にもきてもらい、泣いている娘を引き渡すというような強硬手段をとっていました。
 
 
そして、3年生になるとついには、朝起きられない、家から出られない、という状況となり不登校になってしまったのです。
 
 
泣く小学生
 
 

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3.発達障害グレーゾーンの子どもが登校しぶりを起こしやすい理由

 
 
登校しぶりは、発達障害グレーゾーンの子どもによく見られる困りごとの一つです。
 
 
発達特性により学校生活の中で苦手なことが多く、その結果、「学校に行きたくない」と感じてしまうのです。
 
 
例えば、
・板書をとるのが苦手
・先生の指示を聞き逃してしまってみんなと同じ行動がとれない
・教室のざわざわが気になって集中できない
・乱暴な子がいて、自分は何かされるわけでなくても見ているだけでストレスを感じてしまう
 
など、子どもによって苦手なことは様々ですが、こうした苦手が重なると学校にいること自体が辛くなってしまいます
 
 
また、よくある発達障害グレーゾーンの子どもの特性として、
 
・ネガティブな記憶をためやすい
・不安が強い
・自分の気持ちを説明することが苦手
・こだわりが強い
 
といったことが挙げられますが、こうした特性があると、学校であった嫌なことを必要以上に引きずってしまったり、学校に居ることに不安を感じてしまって落ち着かなかったり、
 
そして、そのことを先生やママにうまく説明できなかったりということがあります。
 
 
また、学校の授業に興味が持てないと、その時間がものすごく辛く感じてしまうということもあるでしょう。
 
 
登校しぶりとは、こうした様々な苦手が重なり、本当は、「学校が苦手で行きたくない」、と思っているのだけれど、
 
一方では「学校にいかないといけない」という気持ちがあり、その両方がせめぎ合っている、子どもにとっては非常に辛い状態だと言えます。
 
 
モヤモヤ
 
 

4.子どもに決めさせる対応で「できた」を積み上げよう

 
 
登校しぶりの対応は、非常に難しいものがありますが、私が実践して効果があったと思う方法の1つは、「子どもにどうするか決めさせる」という対応です。
 
 
朝、行くか行かないか、悩ましいときは、「今日、学校どうする?お母さんと歩いて行く?それとも車で行く?」と聞いてみます。
 
 
「えー、行きたくない。休みたい。」と言った場合は、「そっか、学校行きたくないんだね。」と共感した上で「後から遅れて行ってもいいんだよ。」と提案してみます。
 
 
「じゃあ、4限目から行こうかな…」とか言うこともあれば、「やだ!休む!」となることもあると思います。
 
 
どんな選択をした時でも、「わかった。自分で決められたね。」と肯定してあげましょう。
 
 
また、学校へ行けたとしても、車から降りられない、学校に入れない、教室に入れないということもあると思います。
 
 
そんなときは、子どもの動き出すタイミングを待ちましょう
 
 
あまりにも動けないときは、「どうする?今日はここまでにして帰る?それとも、もう少しがんばる?」と聞いてみましょう。
 
 
どんな時でも、「よく決めたね。今日はここまでこれたね!」と本人の判断を肯定してあげましょう。
 
 
もちろん、学校に行かないという選択もOKです。
 
 
そんなときは、むしろ休んで家で安心して過ごさせてあげましょう
学校を休む選択を怖がらないでください
 
 
「自分で決めてそれを実行できた」という経験を積み重ねることが、少しずつ子どもの自信につながっていき、自信がつくと子どもは動き出します。
 
 
こうした対応を続けることで、我が子は学校へ行ける日が徐々に増えていき、現在では、毎日学校へ通えるようになりました
 
 
すぐには効果を感じられないかもしれませんが、ぜひ焦らずやってみてほしいと思います。
 
 
笑顔の女の子
 
 
 
 
 
執筆者: 中川 まさみ
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
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