行き渋りから不登校になった小学生が少しずつ学校に戻れた我が家のスモールステップ

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行き渋りから不登校になった小学生の息子が、どんな環境で少しずつ学校に戻っていけたのか。母である私が学校と連携を取った方法など、我が家の再登校までの体験談をお伝えします。
 
 

1.小学生のお子さんの行き渋りや不登校に悩んでいませんか?

 
 
✓夜、寝る前になると「明日学校嫌だな」と言う
✓朝起きる時に「学校行きたくない」と布団からなかなか出ない
✓家を出る前「お腹が痛い」「学校イヤだ」と泣いて玄関で動かない
 
 
毎日こんな状態で学校への行き渋りがあると、おうちの方も心配・不安でイライラしたり、悩んだりしますよね・・・
 
 
「今日はこの子学校行くかな?」
「私は仕事に間に合うのかな?」
「職場に先に連絡入れておいた方が良さそうかな?」
 
 
毎日子どもの様子に振り回されてしまうのは心身ともに本当に疲れます
 
 
我が家の息子も小学校1年生の2学期から行き渋りが始まり、2年生になって完全に不登校に。
 
 
ところが、スモールステップを積み重ねることで3年生からはほぼ毎日登校できるようになりました。
 
 
やったことは、少しずつ息子のペースを見ながら環境を整えてそっと背中を押し続けたこと
 
 
今お子さんの行き渋りや不登校に困っているママ・パパの参考に少しでもなれば、と思い我が家の経験談をお話します。
 
 
学校行かない
 
 
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2.進級して完全不登校になった小学生の息子

 
 
息子が小学1年生の2学期後半。
急に行き渋りがはじまり、母である私は毎日困り果てていました。
 
 
毎朝息子の対応に追われながらも、担任の先生と些細なことでも密に連携を取り、なんとか1年生の終わりまでは登校し続けることができました。
 
 
しかしさらなる問題が2年生に進級してから起こったのです。
 
 
始業式から登校を嫌がりもせず、せっかく順調に登校ペースができていたのに、進級した翌週に体調不良で3日ほどお休みすることになりました。
 
 
そしてそのお休みを期に、息子は「もう学校に行きたくない」と頑なに登校を拒否
 
 
ついに完全不登校の状態になってしまいました。
 
 
寝る子ども
 
 

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3.再登校までのスモールステップ:我が家の場合

 
 
これから我が家でやってきたことを挙げていきますが、学校関係のことについては各学校や先生によって対応できないこともあるかと思います。
 
 
1つの参考例として読んでくださいね。
 
 

①好きなこと(ゲーム・YouTube三昧)で充電期間を過ごす

 
まずは安心できる環境で笑って過ごせるように、子どもに勉強も無理強いさせず、ゲーム・YouTube三昧の日々を過ごしてもOKとしました。
 
 

②発達相談・発達検査を受けた

 
あまりにも学校を嫌がるので何か発達の凸凹があるのかもと思い、発達支援センターでの相談後、心療内科にて発達検査を受けました。
 
・ASD(自閉スペクトラム症)
・ADHD(注意欠如多動性障害)の不注意型
・発達性読み書き障害疑い
・境界知能(知的障害ではないが、平均的なIQよりは低い状態)
 
と、色々な診断結果が出ました!!!
 
 
乳幼児健診でも幼稚園でも指摘されたことはなかったため、とにかく驚きました。
 
 
そして主治医の先生の
 
「この子は本当に頑張って学校で過ごしてたんだろうね。しんどかったね。」
 
という言葉で、
 
「そうだったのか。パワーが溜まるまで無理はさせないでおこう
 
と心から思うことができました。
 
 

③学校以外の場所を探した

 
・適応指導教室(地域によっては「教育支援センター」という名称の場合もあります)
・フリースクール
・オルタナティブスクール
・放課後等デイサービス
 
 
など、学校だけにこだわらずに息子が安心できる場所がないか調べ、見学や体験授業のために足を運びました。
 
 
体験授業で息子が気に入った放課後等デイサービスへ行くことが決まり、学校には行かずに週3・4日は午後をその施設で過ごす日々が始まりました。
 
 
また、オルタナティブスクールのイベントに参加したことで不登校の子どものママたちとの出会いもあり、同じ悩みを持つ者同士、お話ができたことも心強く感じました。
 
 

④少しずつ学校へ行く機会も作っていった

 
【週1回・1時間登校 】
学校からの提案で、息子が心を開いている先生(担任ではない先生)がマンツーマンで週1時間だけ授業をして下さるようになりました。
 
 
勉強に対する拒否感が強い息子のために、ゲーム感覚でできる点つなぎや間違い探しなどのプリントを準備して、集中力を高める工夫をしてくれました。
 
 
そのうち1文字・2文字と漢字の練習もするように!
 
 
【週2回・1時間ずつ登校】
週1回の授業に加えて別の日にもう1時間、通級指導教室(マンツーマン)も受けました。
 
 
適応指導教室専任の先生が他校から来てくださり、息子の好みや特性をしっかり把握して、タブレットやカードゲームなどを使いながら楽しく勉強させてもらえました。
 
 
【週3回・部分登校】
それまでのマンツーマン授業に加えて、子ども本人が「図工(2時間連続)にも行ってみる」と言い出し、半年ぶりにクラスに入ることができたのです!
 
 
これで1週間のうち3日間は学校へ行く、というペースができました
 
 
【週5回・ほぼ毎日部分登校】
 
先生が産休になり、代理の先生も見つからずに通級指導教室が4ヶ月で終了。
 
 
そのままだとまた登校頻度が週2回になってしまうため、次年度から転籍することが決定した特別支援学級に不定期で入れてもらえないかお願いし、許可を頂けました。
 
 
地域によっては年度途中からでも転籍できることがあるようですが、私の地域では本来、年度初めからしか転籍ができません。
 
 
それでも校長先生や教頭先生が息子の状況をとても理解して下さり、特別支援学級の先生も快く受け入れてくださいました
 
 
息子は少人数の教室でみるみる元気になり、「今日も支援級に行きたい!」と毎日言うくらい、明るく学校生活を送れるようになっていきました
 
 
笑顔の小学生
 
 

4.1学期を欠席3回で終了!

 
 
そうして3年生から正式に特別支援学級に転籍することになり、毎日朝から行き渋りもなく登校できるようになりました!
 
 
登校班での登校はハードルが高いようで、まだ母子登校で30分ほど遅刻しながら登校している状態ではありますが、帰りは1人で帰ることができる日も増えてきました
 
 
そしてなんと、1学期は欠席日数が3回だったのです!
(放課後だけ登校した日も2回ありますが、「学校に来れたから良し!」と出席扱いにしてくださいました。)
 
 
夏休みが明けて2学期に入り、やはり「学校行きたくない・休みたい」と言う日も出てきましたが、全く登校できなかった日々を思えば今は本当によく頑張っていると思えます
 
 
そんな時は「最近毎日頑張ってるもんね。じゃあ今日はお休みしてゆっくりしよっか」と答え、たまにのんびりした日も作るようにしています。
 
*私自身の考え方がどう変わったのかについては、こちらの記事で詳しく書いています。
 
 
我が家の経験から言えるのは、「無理をさせず、少しずつ環境を整えていくこと」の大切さです。
 
 
我が家の経験談が、同じように悩むご家庭の参考になれば幸いです。
 
 
欠席日数
 
 
 
 
 
執筆者:しまたに あすみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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